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一般盾使いの冒険記  作者: まちゃかり
第2章 ギルドパーティー結成するよ
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2-16 襲ってきたら返り討ち

 悪魔達が襲撃して以降もたまに襲ってくる魔物と戦う機会があったりした。今までと変わらず暇にならない程度に湧き出てくるのだ。もちろん危害を与えてくる魔物しか戦っていない。そもそもみんな血に飢えてる戦闘狂じゃないのだ。


 自分としては前回背中に重傷を負った苦い記憶が過ぎるが、結果として自身の飛び道具の調整やら盾使いとしての実力を高めるのやら技ポイント回収に役に立ったのでこの遭遇は一概に悪い出来事と言えないのもまた事実なのである。


「斧で背中を斬られたけどやっぱり傷跡は残るのかなぁ」


 あっ、そうこうしてるうちにまたマールが素手でトドメ刺した。個体は小さかったとはいえかの人食いオーガを殴り殺すって脳筋かよ……


「マールの剣は相変わらず当たらんなぁ。いっそのこと素手で戦うファイターに転身してもいいんじゃないかというレベルで」


 鮮烈•一閃。彼女が注目されてる場面で剣を振り抜いてみたらそんな声が聞こえるだろうなと想像できるすごい速い一太刀を的ではなく空彼方に振り切っているマールさん。


 剣士のはずなのに素手の方が強いってどういうことなんだってばよ?


 そもそもちゃんとあの本見て練習したのだろうか?(前渡したやつ)


 本人に言っちゃあ悪いけど根本的に剣士向いてないのかも知れない。当たったらヤバそうだけど当たらないもの。


「エルフ剣士の端くれとして前線に立ち刃向かう奴らを薙ぎ倒して数々の快楽を身体につけながら戦うのがボクの流儀。勝手にいちゃもんつけないでよ」


 あの最後だけなんか違くないかな?


「それにボクは魔王軍に囚われさまざまな屈辱を受けながら『クッ殺せ』と魔物達に懇願するも許されずオモチャになるシチュエーションをしたい! だから剣士と言ったら剣士だ!」


「OK、把握。君はある時からそんなふうになってたね。なんか久々にゾッとしたよ」


 いやほんとに、初対面の時、良い出のお嬢ちゃんみたいな口調だったのに今では見る影もない。


 そういえばこの子MはMでも『マゾのM』じゃなくて『めすどれいのM』だな。あのMオークとはまた違う変態。なんでこうなってしまったんだろう……


「褒め言葉だ! じゃなくて、そもそも君こそご自慢の盾をほとんど使わずにトゲキャノンやら盾ブーメランやら変な技ばっかり使ってるじゃん! 盾使いとしてどうなのさ!」


「いや自分もさこんな扱いが難しい飛び道具(もとい魔法)使いたくない。前線に立ちたいんだけど…….」


 背後に現る王族の圧がすごい……


 自分の身体はまだ完全に完治していない。ということで戦闘に積極的に出なくていいということになってしまっているので下手に前に出れないという悲しみを背負っている哀れな盾使いでございます。


 ちなみに技ポイント使って正式に使えるようにした。元々盾使いになる上でこの技は使えるようになってはいたのだが、初級魔法あるしわざわざ技ポイント使わなくてもいいかなと。だけど昨今の戦いで必要なんじゃないかと思い始めたのだ。


 トゲキャノンは使う場面は無さそうだけど盾ブーメランは魔力あんまり使わないし。


 本来は前線に出て戦う人なのにそれを奪ったら何が出来るのかをこの王女は分かっているのだろうか?


「……分かったよ。もう今日は戦わない」


 王族の圧が消えた……


 結局、自分は今日身体の為に安静をすることとなった。



       ◇



 よつばは『旅に出て自由を謳歌したかった』別に戦闘狂じゃないし、ここに居る誰よりも生物の命に向き合っている。


 今日も今日とで10分以上の念仏を唱えやっと身体を動かした。確か、半端無理矢理旅に連れてかれてしまった時からよつばはやっている。いわゆる習慣みたいなものだ。


「今回は同族のオーガに踏みつけられてしまった子のオーガが対象?」


 動いた時を狙い聞いてみると、


「ええ、実の親に殺されてきっと成仏できないですわ」


 それに、と言って子オーガの亡骸を手に持つよつば。


「ある本に書いてありましたの。生命は尊い、命を無碍に扱ってはいけないと」


 確かによつばはここまで生物を誰一人と殺しては居ない。相手に攻撃をした時も相手側に明確な殺意があった時のみだ。


「しかし自然界は弱肉強食。弱い者が強い者に喰われてしまうの。それに、人も生物も食べ物が無ければ死んでしまうでしょう」


 人は別としてと付け加えると、よつばは少し悲しそうな表情を浮かべながら持論を話しだした。例えば、猛獣が襲いかかってきたなら抵抗しなくちゃ殺されてしまうだろう。ならこっちも敵意を向けた者には容赦はできない。でも殺してしまったら命を奪ってしまったことになる。


「だからせめて自ら手を下してしまった命と、悲しい最期を遂げてしまった子をせめて私が弔ってあげたいなって」


「……そうか」


 そう答えた声の先には、どこか慈しむような目をした女性がそこには居た。




       ◇




「速く乗り込めっす! 愛しのジュンティルが今にも走り出そうと鼻息を吹いて待ってますよ!」


「ハイ……」


「さあ馬車に捕まって全速前進丸っす~! ジュンティルよ道を阻む者は誰もいないっす! 突き進み続けい!」


 よつばさんやよつばさん。貴方が言ってた俗に言う休暇をやるという言葉。大変有難いのですが、俺としては馬車に乗った時点で休暇なんてありません!


「ヴグゥァァァァァァ……モウバシャノルノイヤダァァァ……」


◇◇◇◇◇

次回に続く





最近恋やら愛というものはなんなのかを自問自答している日々で、まあそんな日々を過ごしている内に最近筆の乗りが悪くなっていたというね(言い訳)

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