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拝啓 代理の王をやっているお兄様へ

 新春の手紙となりますわね。今とある場所でこの手紙を書いています。あの時許可してくれてありがとう。実はあっちで友達ができたんだ。名前はアリィって言うんだけど、とってもいい子なの♪ 従者として欲しいくらいですわ!


 ハルトを連れていって本当によかったと思ってる。数少ない知り合いがいること自体心強かったわけです。第一お兄様が同行を許可してくれるなんて夢にも思わなかったのですけども。


 それに私にとって少ない昔ながらの幼馴染ですし英雄の子ですしね☆


 それで本題に入りますが、パレンラトス王国の勇者冷城ユウキはどうなりましたか? 確か私達が出かける前にロギアに向かったそうですが......


 とある噂だと今まで我が国がある程度眼を瞑ってきた領主が突如親族共々皆殺しにされたと聞きましたけど本当なのですか?


 あの領主の黒い噂は兄上の耳には入ってるかもしれないですけどそれでも殺人しようという発想まで湧きませんわ。そもそもの話、もしこれが事実だったしても家族共々皆殺しは有り得ない話なのですわ。


 これはあくまでも噂程度に留まりません。ですが最近領主が統治していたロギアの街はユウキの名を語り騒がしくやっていると情報も得ています。勇者が領主を殺したという確証はありませんが、念のため調査兵団を派遣してみてほしいのですの。


 話が大幅に逸れてしまいましたが、もうこの際単刀直入に書きますわ。ユウキ達はどこに向かおうとしているのでしょうか?


 その前に私が旅に出たいと言った理由お兄様は分かりますか? たしかに外の世界に行きたいとかありましたけど、実はユウキと結婚したくないのが理由の一つになっているのです。


 だってあんな危険生命体に不気味な雰囲気......怖くて仕方ないのですの。ですがたしかにユウキは黒髪のイケメンで今までも数々の功績を残し見かけ上非の打ち所がないのです。でも......


 この前ユウキ一行を城に招いた際父上に命じられてお茶をユウキ一行がいる部屋に運ぼうとしたら扉の向こう側から女性の声を聞いたのですわ。それも明らかに数人の声が聞こえたのです。


 あの時私は扉を開けることが出来ず静かに扉の前にお茶を置くことしかできなかったのですの。多分ですがユウキという人物は女の子を使い捨てするタイプだと確信してしまい、これ以降今まで国が揉み消してきたユウキがやってきた悪行も重なってユウキという人物が大嫌いになってしまったわけなのです。


 手紙での告白になってしまい申し訳ないとは思ってはいますの。だけど手紙でしか伝えれないことだと思い今ここに書いている次第なのですの。


 そんな勇者ユウキ一行はこれからどこに向かっているのが心配でこの手紙を書いていますの。


 暗い話になってしまいましたが今私は楽しいですわ!


          冒険者となった妹より

 第2章現在制作中なのですが、その空白期間更新が空きすぎるのもアレなんで繋ぎの話(手紙)を気晴らし感覚で投稿してみました!


 ちなみに次は第1章までのキャラクター紹介を予定しております!

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