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一般盾使いの冒険記  作者: まちゃかり
第1章 旅路
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1-11 仲間募集中

 話は変わるが俺達は今日から仲間を掲示板で募集してみたりしてる。だってアイツらじゃ心許ないし、別にもう1人ぐらい増えても問題はないだろう。てな感じで一応勧誘文をみてみようか。


「高貴な血筋を持つ私よつば様とその他愉快な仲間達の旅に同行してくれる人募集中ですの! 今なら私と愉快な仲間達が貴公を歓迎してくれますわ! 嬉しく思って検討してくださいね☆(注)戦闘系の称号を最低一個持っている人に限りますの。ご注意してってね☆」


 文章みただけでわかる、これ見てくるやつなんていねえだろ感。貴公とか募集中ポスターで見たことないよ。旅仲間じゃなくて貴族でも集めたいんかな?


 まあ......精神的にも肉体的にも限界でほとんど考えることが出来なくて、なんなら昨日小学生レベルの似顔絵を描いて恥を晒してしまってる俺が言える立場じゃないわけだけども。ちなみに似顔絵はみんなに見せてみたけど案の定酷評でした......


 これ書いたのよつばだけど所々口調が乗り移ってるのが気になる。提案したの俺のはずなんだけどなぁ......



        ◇



「おーい! さっきから何ボサッとしてるん。おーい! 聞こえてますかー!」


「湊兄貴、もしかしてだけど自分の世界に入っちゃってるんじゃないのか?」


「フフフ......アッハハハ! やっぱり今日も私は美しいよね! 湊くんは今日も私の物! 永遠にね」


「......ツッコミがいない......」


 なんだか周りがうるさいな。こっちは今考えごとしてるんだからさっさと......違う。ていうか今日なんで俺がこんな所にいるのかを思い出した!


「フーン......やっぱり考えていたのか。これってあの王女が書いたものなのか?」


 湊が興味を示してきたので、俺はそれに答える。湊はフーンといった後ポスターをまた見て、そして何も言わないまま固まってしまった。


 さてと、当の本人も話が尽きてしまったようだし俺はもう別れの挨拶でもなんでもしてその場を離れようかな。ここにいてもしょうがないし。


 アイツらは今頃どうしてるかな。大丈夫だとは思うが、この街で何かしらの人騒動を起こしてなければいいけど。


 ていうかよつばはもうほぼほぼ=王女様とバレてるよな。だって一応ここパレンラトス王国の領土だし、今貼ってあるポスターだって察してくださいと言ってるものだろ。現に湊には見破られてるし。はあ......今頃母さんや友人はどんな顔をしているだろう......



         ◇



「おーい湊! パレンラトス王国とカンマン王国がちょうど休戦状態に入ったらしいぞ」


「なんだと!?」


 いつのまにか席を外していたダースさんが俺の故郷について言及してきていた。さっきのは前言撤回。まだここに留まる理由ができた。


「その話詳しく! パレンラトス王国は俺の生まれ故郷なんだ! てかそもそも両国に何があったのさ? なんで戦争までに事態は深刻化しているんだ?」


「一旦落ち着け。そもそもこの問題自体世間一般で民衆に結構認知されてるはずなんだがな。しょうがないなぁついでに話してやる」


 すみませんね。俺は政治系には結構疎いものでして。ダースさん、詳しく聞かせてもらいます。


◇◇◇◇◇

次回に続く

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