休憩 女神の涙
この話も本編には関係しない・・・関係するんですけど・・・んー。まぁ、なんといいましょうか現在は関係しません。で、いいのかな?まぁそういう感じでお願いします
パァッと見ていた少女の立ち去る姿が光に消えた。そこは暗い部屋の中・・・物語が止まってしまったのだ。なぜ?と周りの音を聞いてみる。
・・・・・・
歌が止まっていた。部屋の真ん中で座っていた女神を覗き込むと、彼女は頬に一筋の涙を流していた。その涙は雫となり、ポタンッと木でできた床に落ちた。
―どうしましたか?―
彼女はその声で目がさめたようにハッとしてこちらを見た。
―?―
「い、いえ。すみません。」
彼女はうつむいてしまった。必然的に目に入った女神の白銀の髪・・・先ほどの物語に出てきていたルーンと言う少女ようだ・・・
「すみません。話を中断さしてしまって。・・・はじめましょう。」
そう言うと、彼女はまた歌いだそうと身構えた。まるで何かにおびえるかのように・・・
おびえる様子と先程の涙・・・
―あの・・・もしかしてこの物語・・・―
聞いてみたが、女神は悲しい感情を隠そうとしている笑みで言った。
「すみません。この物語の事は聞かないでください。」
―・・・わかりました―
話したくないというなら無理やり聞き出すのは悪いと思い、もとの場所に戻り座った。
「さぁ、休憩は終わりです。はじめますよ?」
―はい。―
この話がどこまでもどこまでも悲しい悲愴曲の演舞には、ならないように・・・たとえこの物語は既に終わっている誰かの悲しい過去の話であっても、ボクは祈る。