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第8話 発砲

色々と用があって遅れてしまいました。 本当にすみません。

2018年8月9日17時45分 訂正しました



 今、 俺と船長は甲板に向かっている。 周りが騒がしいが、 何を言っているのか全くわらかない。


 さっき、 船長室に入ってきた水夫は日本語 (こちらの世界では、 ヨザクラ王国という国で使われているらしい) を使って話していた。 きっと、 俺も分かりやすいように話していたのだろう。


 甲板に向かう途中、 船長と俺の近くにある大筒 (大砲) で砲撃準備が整ったようで、 何言っているのかわからない詠唱を、 その大筒の担当であろう水夫の1人が唱え始める。


 取り敢えず耳を押さえて口を開けながら走る事にした。 すると、 猛烈な爆破音をさせ、 その大筒は後退した。


 映画の倍以上の迫力を感じ、 なんか知らんが感激する。


「カトウ殿!」

「あ、 はい! すみません」


 知らないうちに速度を弱めていたようだ。


「早く行くぞ!」

「はい!」


 再び足を早める事にした。



・ ・ ・ ・ ・



 甲板に到着する。 右舷の方に海賊船があるらしく砲撃音と同時に一部がチカッと光るのがよく分かった。 こちらも負けまいと、 砲撃音を響かせる。


 この艦に命中せず、 勢いよく海に向かった砲弾は、 甲板より少し高いくらいの水柱を立て、 艦を揺らす。


 すると船長に1人の水夫が走ってくる。


「°+☆<」×|○,\%=」


 何を行っているかわからない。


「+,*.!!」


 表現的に、 何か驚いているが、 何を行っているかわからない。 すると船長が俺の方を向く。


「水夫長が、 誰かからの攻撃により足を負傷したらしい。 私はこの艦の操作をする、 お主も来い!!」

「分かりました」


 俺は取り敢えず、 船長の言うことを聞く事にした。



 舵輪の所に着くと、 暗くてよくわからないが、 数人の水夫が倒れた水夫長の周りを囲んでいる。


「マルク! ×\*・$°°#!!」

「<^=、 <^=¥+*:=|%#………」


 この水夫長はマルクと言うらしい(多分)。


 足を負傷していると言われた為、 足を見てみる。が、 暗くてよくわからない。


 すると船長が、 何かを唱え始め、 唱え終えると、 小さな光を光から出した。


 右足の太もも部分に1円玉くらいの穴が出来ていた。 そこから血が流れている。


 これはまるで、 ある武器が出てくる映画にある怪我の仕方みたいだった。


 水夫の1人が包帯を持ってくる。 その包帯を船長が手に取る。 そして太ももに巻こうとしている。


「ちょっと待ってください!!」


 手を止める事には成功したのだが………


「€<×〆|!!」


 ガタイのすごい水夫に胸倉を捕まえた。 何か切れているようだが、 何を言っているのかわからない。


「ビス! >$\○*^!!」


 すると、 船長がガタイの良い水夫を引き離す。 そして、 俺の方を向く。


「どうした?!」


 また半ギレの状態で言ってくる。 少し怖い。 だが、 伝えねば。


「その水夫長、 もしかしたら狙撃を食らったのかもしれません」

「狙撃だと!? 」

「はい、 狙撃です。 早くアルコール消毒をして負傷部分から鉛玉を取り出してください。 そうしないと、 液化した鉛玉が体内に侵入し、右脚が使えなくなるどころか場合によっては死んでしまいます」

「なんだと!!」

「それに早く室内に移動させてください。 もしかしたら…………」


 砲撃音と共にそれよりも軽い音が聞こえてきた。 それに、 俺の目線の先にマズルフラッシュ(発火炎) が見えた。


「グハッ!!!??」

「「「「÷^|*=¥*>!!」」」

「船長!!」


 船長が狙撃された! 俺はその方向に向けて、 持っていた九九式狙撃銃を発砲した。


「ヴッ?!」


 微かに、 呻き声が聞こえてきた。 どうやら命中したらしい。


「「「「÷^|*=¥*>」」」」


 水夫達は船長が無事かを声掛けて見ている。 俺も大丈夫かと心配する。


 すると、 普通にムクッと起き上がった。


「「「「!?」」」」

「え?」


 これには水夫達も俺も反応が揃う。


「私の鎧に傷を付けた奴、 許さん!」

「え? なんで普通に………」


 船長が日本語で言ってきた為、 俺が質問をした。すると、


「フッ、 狙撃なんてモノ、 鎧で防いでやったわ!」


 心配かけさせんなや!! 日本語が分かる俺と水夫長が同じ時、 同じ事を思っていた。




今回もおまけは休みです。

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