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第14話 目覚め



「………………ん?」


 ………何故か知らないが、 顔面だけが暖かい。 ゆったりと揺れて良い気分にはなるのだが、 顔面に当たる暖かさは、 正直鬱陶しいと内心思う。


 取り敢えず、 それから離れよう。


 俺は身体を転がるように左に一回転させる。


「……ない」


 何か聞いたことのない声が聞こえてくる。 何か気になるが、 止まれない為、 そのまま軽い遠心力に従う。 すると、 重力に従うかの様に落ちる感覚が感じ取れた。


「いてっ!」


 そのまま地面に衝突した。 だが、 地面がすぐ下だったらしく、 酷く痛みを感じなかった。 でも、 意識が完全に覚醒するのには、 丁度良い痛みである。


「イテテテテ……… アレ?」


 少しの痛みを感じながら()を使って立ち上がる。 俺はある違和感を感じた。 それは………



「身体は大丈夫かい?」


 左の方から優しさを感じる声が聞こえて来る。 しかも、 何故か異世界語の内容がすんなりと入って来る。 シュバルツさんが異世界語の翻訳をしれっと入れなのだろうか?


 それはそうとして、 取り敢えず、 その方向を見た。 すると、 一人の老人が椅子に腰掛けていた。


「あの、 あなたは誰ですか? それと此処は?」


 まさか、 まだ天界居るんじゃないかと少し恐怖感じる。


「私はただの医者じゃよ。そして此処は軍艦『セレア』の医療室 ……… つまり、 お前さんを助けてくれた船長さんの船の医療室じゃ」


 医者が言ったことにより、 少し安堵する ………… だが、 なんで俺の腕があるんだ?


「ああ、 お前さんの()かい? 」

「……はい」


俺はその事が気になった。 なので聞いてみる。



「お前さんの腕はな…………」


 ………… 溜めが長いよ


「ミーティアと名乗っていた少女が、 お前さんが倒れた時、 腕をすぐに繋げていたのぅ……」

「はは、 ミーティアさんか、 ………… ところで、 そのミーティアさんは何処に?」


 俺は納得する。 そして直ぐに問いかけた。


「少女は今、 怪我人の治療をする為に、 船内をあちこち移動して居るぞぃ」


「流石ミーティアさんだ……… まぁ暇だし手伝いに行きますか………」


「ああ、 そう言えば、 お前さんは船長に呼ばれて居るのを忘れていたわい」


「船長に、 ですか………」




おまけ


『行ってしまったか………』

『行ってしまいましたね………』

『………ところで、 あの医者、 オレ達より神々しいよな……』

『そうですね………』

『ところで作者は………』

『作者は病んでるんじゃないですか? 最近、 殆ど邪魔者扱いにされていますし………』

『たく……… 一体誰がそんな事をしてるんだよ………』

『あの、 それ私達が言える立場ではないのでは………』

『仕方ねーだろ』

「おいコラ! 何が仕方ねーだよ!! 俺が何をしたんだよ」

『特に何も』

「ヒドイ!!!」


『………仲良いですね ……………そう言えば、 抹茶のパック切れて居る事を忘れていました』



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