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プロローグ

この作品は初投稿作品ではありませんが、 まだ初心者です。誤字脱字が多いと思います。ご注意ください。


2018年7月2日 18時25分訂正しました。



「加藤 健二様、 本当に申し訳ございません」

「いや…… いきなり土下座されましても……… そもそも、 貴方は誰ですか?」


 俺が目を覚ますと、 目の前の見知らぬ少女が、 突然、 土下座をして来た。


 その少女の見た目は、 髪は明るい橙色でサラサラとした長い髪をそのまま下ろしている。 しかし、 顔は、 土下座や長髪の所為で見れない。

 だが、 この少女はきっと美しいのだろう。 きっと、 そうに違いない。

 だが、 俺はそれを見て、 何だか罪悪感を感じる。 なので、 優しく、 敬語で、 目の前の少女に声をかけた。


「そ、 その…… わ、私が全て悪いのです」


 すると、 目の前の少女からこの様に返して来た。 そもそも、 その少女に、 俺の声が聞こえてないらしい。

 てか、 目の前の少女は俺に、 一体何をしたんだ?


「じゃあ貴方は俺に何をしたのですか?」

「はい…… 実は………」


 俺は、 彼女にその質問をしたら、 その質問の問いは返して来た。 どうやら、 次の俺の質問は、 彼女に聞こえたらしい。


「実は…… 私の不注意で、 加藤様の命を()()()()()()()()()()()()()……… 本当に申し訳ございません!」


 その少女は、 どうも、 自身の不注意で俺が事故死をしそうになってしまったらしい。

「はあ、 そうですか………… まあ、 生きているから良いですよ。 別に、 殺そうとして来たわけではないのでしょう?」

「……はい…………ですが……「いやいや、 本当に良いですよ」……ですが、 私の所為で、 貴方は、 後数秒もしない内に死んでいたのですよ……… そんな事をした私を許して良いのですか?」


 目の前の少女は、 自身を責め過ぎだな。 俺は内心、 そう思った。


「俺は、 別に何とも思ってないから良いですよ。 それより、 聞きたい事があるのですけど、 良いのですか?」

「………はい、 何でしょうか?」

「此処は何処ですか?」

「…………はい、 ここは……」


 俺は、 気になっていた事の一つを問いに出す。 すると、 目の前の少女は、 土下座したまま問いの答えを返して来た。 てか、 この時ぐらい顔上げろよ。


「……いくつもの、 世界…… いえ、 数多くの異世界が接触している空間。 つまり、 世界の境界と言った所です」

「“世界の境界” ですか……」


 “世界の境界” と言われても、 そんなに驚く事ではないのは何故であろうか? そういう系の漫画とかアニメとか、 よく観ていたからか?


「……これから貴方は、 ()()()()()異世界に行ってもらいます」

「は〜」


 ベタだなぁ、 異世界転移だなんて。 俺が生きている間に、 ラノベの主人公みたいな体験が出来るだなんて、 しかも、 少女と一緒にだとは………

 ん? この少女、 今何と?


「当然、 異世界は危険なので、 何かの能力とか武器とかを持って行ってもらいます」

「あの、 ちょっと質問が」

「はい、 何でしょうか?」


 目の前の少女は、 まるで、 接客系の仕事をするかのよいに、 流暢に話し始めた。 声の質がとても美しい。 だが、 その少女は土下座をしたままであるが………

 内心、 顔を上げてくださいと、 言おうと思ったが、 目の前の少女の気がすむまで、 そのままにしておいた方が良いかなと思ったので、 そのままにしておく。

 俺は彼女に質問する。


「さっき、 なんて言いましたか?」

「“当然、 異世界は危険なので、 何かの能力とか武器とかを持って行ってもらいます” と、 言いました」

「それのもう一つ前です」


 彼女の言葉に、 結構ベタであったので、 取り敢えず、 俺もベタに返す。


「其れは、 “これから貴方は、 私と一緒に異世界に行ってもらいます” の所ですか?」

「其処です!」


 俺は、 それを聞いた途端、 即答してみせた。 そして、 俺は話を続ける。


「貴方は何故? 俺と一緒に異世界へ行こうとするのですか?」


 俺は質問をする。 すると、 土下座をしたまま、 答えを返して来た。


「其れは私が、 加藤様に罪悪感を感じているからです。

 自分でやってしまった事を自分なりにお詫びをする。 だから貴方についていく事に決めました。 私が貴方について行くのは駄目なのですか?」


 彼女は、 どうやら俺にお詫びしたいらしい。 俺からして、 別にどうでも良い事なんだけどな………


「いや、 別にそうではないんですけど……… ただ、 何でそうしたのかを聞いてみただけなんで……… 其れに、 俺が人の考えを批判する権利は無いので、 俺は別に良いですよ」


 俺が、 そんな事を言うと、 少女は「ありがとうございます」 と言って、 自分の頭を更に下げた。


「あの〜 ところで、 顔を上げてもらって良いですか? 貴方の名前どころか顔すらも見てないんで」

「あ、 はい」


 少女は、 まるで、 自分が土下座をしているのを忘れていた様な反応をしながら、 顔を上げた。


 内心、 忘れるなよ、 と思いながら少女の顔をみた。

 其れを見て、 俺なりの感想だが、 今までで見た女性の中では、 想像通り一番可愛いなと思った。

 その彼女の顔立ちをざっくりと言えば、 “異国の美少女” である。 だが、 “異国の美少女” とは言っても、 顔立ちは東洋でもなく西洋でもない。 まさに“異世界の美少女” て感じである。

 どんな感じだよ。 自身の考えに自身でツッコミを入れた。


「私の名前は『ミーティア』 です。 どうかよろしくお願い申し上げます」

「そんなに気を使わなくても良いですよ」

「いえ、 大丈夫です。 私は敬語が私語みたいなものですから……… 加藤様も私に気を使わなくて良いのですよ」

「俺も、 女性と話す時は、 敬語にする様に、 いつも心掛けているだけなので、 別に気にしないでください (まぁ、 人によるけど……)」

「はい、 わかりました」


 敬語使う時は、 相手が初対面か一部の女子ぐらいだもんな……… と、 内心思いながらミーティアさんの出した笑顔を見る。

 笑顔、 凄く可愛いです。

 その笑顔を見て、 意識が吹っ飛んでいた俺は、 自力で何とか意識を取り戻す。 意識を取り戻したのと同時に、 次の話に入った。


「あの、 ところで…… 特典は何を………」

「あ、」


 俺は、 特典の事を思いっきり忘れていた。 いや、 忘れたと言うより、 話を聞いていなかった、 と言った方が良いだろう。 まあ、 其れを聞いた途端、 大雑把になら即座に決まったが………


「特典ですか? ………なら俺は、 銃器が良いです」

「銃、 ですか………… あの、 その銃の種類は……」


 当然である。 “ 銃 ” の種類も、 星の数の様にある。 そんなに種類がある中で、 “ 銃 ” が欲しいと言われても、 何を出せば良いのか、 わからないものだ。


「あー、 銃の種類なら……… 」


 俺は、 一瞬、 その事で悩んだ。

 俺の考えは、 始めに、 現代物の銃器を思ったが、 現代物だと、 整備とかで色々と大変だろう。 其れに、 部品も細かく小さいし数も多い。 もし、 部品が紛失したら大変である。 なので、 却下としよう。

 そうすると、 旧式だが()()の方が良いだろう。 いざとなったら、 歩兵銃としても使用出来るだろうし。 よし、 それにしよう。


「旧日本軍の “九九式対人狙撃銃” にします」


 “九九式狙撃銃”

 それは、 九七式狙撃銃や三八式狙撃銃の次に作られた第二次世界大戦時、 旧日本軍の狙撃銃である。 それは、 九九式歩兵銃を狙撃銃として改良したもので、弾薬に7.7mm弾を使用、 当時の一世代前の歩兵銃である歩兵銃、 三八式歩兵銃の欠点であった、 照準と破壊力、 発砲時の弾丸のスライドを改善されたボルトアクション式のライフルである。 当然、 銃剣も装着可能だ。


「それだけで良いのですか?」

「いや、 言い忘れてましたが、 弾薬と榴弾を出来るだけ多めに、 それと、 九九式狙撃銃に装着可能な物を一つにつき、 最低でも10個程あれば嬉しいですね。 後は、 九九式狙撃銃本体もいくつかは欲しいです。 本体が使えなくなったら意味が無いので……」

「分かりました。 その武器は加藤様のアイテムボックスの中に入れておきますね」


 俺の答えに、 笑顔で応じる。

 それが、 営業スマイルなのか、 それとも、 これが素の笑みなのか、 俺には分からないが、 流石女神様といった感じだ。


「これで説明と準備は出来ました。 何か他に聞きたい事はありませんか?」

「異世界の文明レベルと召喚される場所は?」


 今更だが、 文明レベルと場所とか聞かないと、 後々大変だからね。 肝心なところを聞いていなかったし。


「あ! すみません、 その事だけ忘れてました」


 忘れてたんかい!!……… まぁ、 神様とかは知らないけど、 誰だって忘れることはあるから、 そこら辺は仕方がないよね。


「良いですよ、 別にキレることではないですし、 それに、 今聞けば良いことですしね」

「そのお言葉、 ありがとうございます」

「そこまで気を使わなくて良いですよ」

「はい、 分かりました」


 やはり、 これは女神様としての反応なのか? それとも、 素のまま話しているのか? よう分からないな。 今は、 全く関係のない事だけど。


「あの〜、 話を戻しましょう」

「そうですね、 まず、 異世界の文明の話から始めます。

 異世界の文明を加藤様の世界で例えるとしたら、 平均的な面では16〜17世紀くらいになります。ですが、 その世界には竜種などと言った飛行手段があるので、 それに関しては20世紀前半程の能力があります。 生物に関しても、 加藤様と同じ人間の種族も居ますし、 人間と同じ程の知能を持った生物も居ます。 その生物の話は、 その種族に会った時に詳しく話しましょう。 ちなみに、 魔法と言った特殊能力もありますので、 目的地に到着したら見せましょう。


 次に転移場所の話をします…… と、 言いたいのですが、 転移先はお姉様が選択しますので、 どこに召喚されるのかは私でも分かりません。

 その事に関してはお詫び申し上げます」


 話を聞き終えたが、 これが彼女の仕事のスタイルなのだろうか? さっきまで弱々しい態度だったのに、 この話に入ってから急に凛々しさを感じるようになったんだが、 まぁ、良いけど。 てか、 召喚場所が分からないって………


「すみません、 話が下手で」

「いえいえ、 俺からしてみれば、 色々と分かりやすかったです」

「ありがとうございます」


 話の感想は、 流石女神様って感じだったなという感想と、 内容がベタという感想だった。 ついでに、 それ以外に思った事は、 どこに召喚されるの? というところである。



『青年よ、 異世界を漂浪する準備は出来たか?』

「!? 」


 突然、 知らない女性の声が後方から聞こえてくる。 すぐに背後を見るが誰も居ない。 異世界物でもあまり無いであろう。


「お、 お姉様!」


 俺の妹の様に、 口調だけで典型的な男っぽさを感じさせる。 この声の持ち主が、 ミーティアさんの姉であるらしい。 ミーティアさんもさぞ、 苦労しているのだろう。


『もう一度言う、 異世界を漂浪する準備は出来たか?』


 ミーティアさんの言葉を無視して、 また、 俺に問い掛けてくる。 俺は其れに応えた。


「まぁ一応、 出来てはいますけど……」

『そうか、 なら、 今すぐゲートを出そう!』


 ミーティアさんの姉がそう言うと、 星型の魔法陣の様なものが、 俺とミーティアさんの足元に、 其々出現した。 “ゲート” なんて言っていた為、 てっきり光を帯びた門でも現れるのかと思っていたが、 全然違った。 魔法陣といえば良いのに……


「思っていたより早いし思ってたのと、 全然違うのだが……」

「同感です……」


 俺はそれを見ながら、 ボソッと口に出す。 ミーティアさんも同じ事を思っている様だ。 何故か知らないが、 俺が乗っている魔法陣とミーティアさんが乗っている魔法陣は、 何となくだが、 ()()様に見える。 何だか嫌な予感しかしない。


「あのー、 ちょっと質問が……」

『さあ青年よ! 異世界の門が開いた! これからの旅で、 色々な出来事が待っているだろう! だが……』

「お姉様! 人の話を……」

『だがしかし、 これだけは言わしてもらおう!

 異世界は青年が思っている以上に死ぬ確率が高い! しかし、 その確率が高い分、 優しく接してくれる者が多く居る筈だ。 何かが青年の眼の前に立ちはだかった時、 其奴らに頼むと良いだろう。

 さあ、 青年とミーティア! 思う存分異世界を楽しんで来い!』

「「人の話を聞け(いてください)!!」」


 俺とミーティアさんの言葉は、 一部分違うが、 声がハモった。 そして、 それと同時に、 魔法陣が光りだし、 粒子みたいなものがその魔法陣から出現し、 天に向かって上り始める。

 それを見た俺とミーティアさんは、 お互いの顔を見合わせる。


「もしかして、 拒否権がないんじゃ………」

「はい、 多分、 な『ないよ』」


 ミーティアさんの姉は問答無用に、 拒否権がない事を言った。 え? この人、 女神様じゃないの?


『青年、 オレは女神様じゃないと思って居るだろ?』


 どうやら考えている事が分かる様だ。 とりあえず、 素直に頷く。


『だろうな、 オレのもとに訪れた。 霊のほとんどがそんな事を言ってたし、 男っぽいなんて言ってたし……… もしかして、 口調が悪いからか?』


 それもあるが、 多分、 その性格のせいでもあると思う。


『ま、 まぁ話を戻して、 今から目的地に飛ばすぞ』

「目的地は……」

『気にするな、 人生分からない方が色々と楽しいだろ (まぁ、 オレでもどこに召喚されるかしらんが) 』

「なんかボソッと聞こえてきたんですけど!」

『気にするな。 とっとと飛ばすぞ』

「うわ!? 思いっきり無視しやがった!」

『飛べ!!』

「人の話を聞けぇぇぇ〜!!」


 魔法陣が強く発光し始める。 これだと、 すぐに視界がホワイトアウトするであろう。


『あ………』


 なんか知らんが、 ミーティアさんの姉の声が聞こえる。


『ミスったわ。 すまん、 許せ』


 ミーティアさんの姉、 なんか知らんが許さん! と、 そう思った途端、 視界いっぱいに白い光が広がった。



いかがでしたでしょうか?

今後は、 おまけを書こうと思います。

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