地上に降りた魔王たちの出会い【コモドゥス目線】
魔王コモドゥス、ベルゼブル、エブリス、そしてスー・マーホー。この4人が今のところ、人間界に来ている魔王たちだ。
これは絶対にどこかで出くわすことになりそうだな…。
俺は魔王コモドゥス。魔界の魔王たちの序列第4位でありながら、不幸にも勇者たちとの戦いに敗れ、こちらの人間界では、コンビニ店員として働き、その一方で、コンビニのハンバーグ弁当になぜか魅せられ、自らハンバーグの店を開業して軌道にのせようと企んでいる次第だ。
そういえば風の噂で…、またまた情報源は風の噂というやつかよ!
と思ったが、風の噂によると、魔界の魔王の中で序列第20位の魔王ファシリティというやつがいて、そいつがどうやらアイドルグループ、いや最近ではグループアイドルとも呼ばれているそうな。
その魔王ファシリティがアイドルグループを自らプロデュースして、人間界に進出しているとか。
そんなことを考えていたら、さっそく姿を現したアレか!?アレがそうか!?
ファシリティのやつめ、序列20位の分際で、こんな、こっちは序列4位だぞ!
そこに、姿を現したのはベルゼブルだった。
「おい!ベルゼブルか!?」
「コモドゥスか!?誰かと思ったら、コモドゥスじゃないか!」
さらにそれに続いて、次々と姿を現す元魔王たち。
「あれ?あれ?エブリスに、スー・マーホーもいるのか?」
「コモドゥスか!?いや偶然出くわしたんだよ。
エブリスだ。今はイタリアンレストランで、自作のパエリアを新たにメニューとして加えようとしているんだが。」
「スー・マーホーだよ。今はラーメン店で住み込みで修行しているんだよ。」
コモドゥス、ベルゼブル、エブリス、スー・マーホー、さらにはファシリティも、魔王たち揃ったな。
ベルゼブル「気を付けろよ。
俺たち魔王がこっちに来ているということは、俺たちを倒した勇者たちとその仲間たちも、このことを知れば、再び俺たちをつけ狙ってくるかもしれないからな。」
コモドゥス「いや、勇者だけじゃないかもな。
俺たち以外の他の魔王たち、それと我らが偉大なる大魔王、クリストファー・ネビル様がどう出てくるかだ。」
ベルゼブル「コモドゥスよ。言っておくが、俺が序列3位、お前が序列4位、だから序列3位と4位の魔王たちが今、魔界にいない。
つまり、俺たちの留守を狙って、格下の魔王たちが俺たちの後釜を狙ってくるかもしれないんだ。
で、序列1位と序列2位は…。」
コモドゥスやベルゼブルも恐れる、序列1位と序列2位とは…。
序列1位 ルシフェル
序列2位 アスモダイ
序列3位 ベルゼブル
序列4位 コモドゥス
序列5位 べリアル
序列6位 アスタロト
序列7位 エブリス
序列8位 スー・マーホー
序列9位 アリオク
序列10位 サルガタナス
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序列20位 ファシリティ
以下、魔王の序列は、なんと第200位まである。
当然、序列が下の者でも実力次第で上の序列の者を倒して、新たに上の序列に成り上がることも可能な世界。
力こそ全ての魔界の魔王たちの序列。
その魔王たちの全ての頂点に君臨するのが、大魔王クリストファー・ネビルだが、序列上位10位以内の者たち以外は、その姿、正体を知らないという。
「おい、おい、ここは魔界じゃないんだ、人間界なんだよ。
魔界では通用していたルールが、人間界では通用しないということもあるんだ。
だからもう、俺たちは人間界に適応していくことを考えないとな。」
俺はそう言った。そしてさらにつけ加えた。
「人間界で勝ち抜けるのは、必ずしも強いやつとは限らない。
もちろん、肩書きも重要だがな、しかし肩書きなんてものは、現役のうちは効力を発揮するが、その肩書きが無くなったらただの人、あとには何も残らない。
それともう1つ、環境に適応できるやつだけが生き残る。」
しかしもう1つ気がかりだったのは、俺たちが人間界にやってきたということで、人間界と魔界をつなぐ出入口が開いてやしないか、ということだった。
「よし、こうなったら、みんなで競争だ。
誰のどの店が、一番繁盛するかという競争だ。」
これには全員同意したようだ。
果たして、どんな結果になるのだろう…。




