魔王がラーメン店で冷やし中華も始めました(1)
愛する者に裏切られ、絶望の淵の中で、魔王スー・マーホーと化した、とある男がいた。
魔王スー・マーホーは、天空城を乗っ取り、天空魔城へと変えてしまった。
美しい姿の、偉容を誇っていた天空城は、恐ろしい姿の天空魔城に姿を変えられてしまった。その姿はまさに悪魔の城だ。
そこに勇者たちがついにたどり着いた。しかしそのパーティーの職業は、なんと4人全員が武道家というものだった。
もちろん勇者も武道家となっていた。
「あたたたたた!アチョーッ!」
これが勇者だ。そして勇者たちはいよいよ、魔王スー・マーホーとの最終決戦に臨んだ。
「まずは、正拳突き!」
ドガッッ!!
「続いて、百烈拳!」
勇者たちは全員で力を合わせて百烈拳を放った!
ドドドドドド!
いくらなんでも、悪魔族の王である歴代の魔王の中で、正拳突きと百烈拳で倒された魔王は、スー・マーホーが初めてだろうな。
魔王スー・マーホーは、天空魔城からまっ逆さまに転落していき、はるか下の地上まで、そのまま落ちていった。
魔王スー・マーホーが倒されたのと同時に、天空魔城は崩れ落ち、そして再び光り輝いたかと思えば、元の天空城に戻った。
一方、魔王スー・マーホーはというと、はるか下の地上まで転落していき、
『魔王のラーメン店 幸来軒』というラーメン店の手前に、
瀕死の状態で倒れていたところを、店主の正麺雷太によって発見され、
そのまま病院に搬送され、結果一命をとりとめる。
そして、そのラーメン店『魔王のラーメン店 幸来軒』の店主が身元引受人となり、そのまま住み込みで働くことになった。
正麺雷太「いやあ、あの時は驚いたよ。
いきなり空の上から人が落ちてきたと聞いてね。
ひどい怪我をしていて、初めは死んでいるのかと思ったけど、とりあえず助かってよかったよな。」
これが、魔王スー・マーホーがラーメン店で修行を始めるきっかけとなった。
そして…。
季節はちょうど夏場を迎えていた頃だった。
「冷やし中華も始めました!」
そして、お客さんの服装も、とりわけ女性客の服装などは、薄いTシャツ一枚とか、肌を露出するような服装の女性客もいて、思わず目移りしてしまう。
それと同時に、肌を露出するような服装で、万が一熱いスープとかが、かかってしまったりしたら、ヤケドとかしてしまわないか、というそっちの心配もしないといけない。
だから、冷やし中華も始めました、というわけだ。




