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魔王と人間の女の恋【コモドゥス目線】

俺は魔王コモドゥスだが、人間界では古茂渡宇主(こもど・うす)と名乗っていた。


『食品ロス』の問題は相変わらずだった。俺一人がメシを残さないようにできるだけ食べるようにしたところで、どうにもならなかった。


とにかく日付が変わって一分一秒でも賞味期限だか消費期限だかが切れると、その時点で廃棄処分。


まずは俺の言いたいこと言わせろ。


よく主人公が自殺をして異世界に転生するような作品とかあるが、そういうものが流行るというかウケるというのは、それって自殺容認じゃないのか?と感じた。


あとは、焼き物の名工とかで、少しでも出来が悪いと容赦なくたたき割ったりするようなやつ。


あれ嫌だよねー。いいじゃん、出来が悪いなら、出来が悪いなりに生きさせてやっても。


それで、何が言いたいかって?


それを魔族のエリートの魔族の頂点に立つ魔王であるお前が言うな!と言われそうだが、それでもあえて言わせてもらう。


魔王なんて、無能な部下とか、失敗して戻ってきた部下とかを斬り捨てるような、そんなイメージがあるからな。


この人間界は、一見すると現代と変わらないように見えたが、実は町並みなどは現代風で、実際には現代風ファンタジー世界の町だった。


「ちょっと聞くけど、こっちの世界って、ギルドとかあるの?」


気安く聞いてみたところ、こんな答えが返ってきた。


「ああ、飲食店のギルドとかもあるよ。」


飲食店のギルド、ということは俺たちが今いる店たちも、その飲食店ギルドに入っているのか?


一見すると現代風、しかし魔法とかもあり、機械と魔法が融合したような世界。


そして職業のギルドとかもあるということを聞いた。もちろん、飲食店のギルドや、コンビニのギルドもあるという。


そんな中で俺は、最初にバイトをしていたコンビニ店員の女に恋をする。


ついに、魔王コモドゥスも、人間の女に恋をしたということになる。


恋の進展の方はまだまだだがな。


紹介しておく。彼女の名前は、矢作萌々(やはぎ・ももか)という。


「あっ、萌々香ちゃん!」


古茂渡(こもど)君!」


「実は今度、新たにハンバーグとステーキの店を始めたんだよ。

萌々香ちゃんも、よかったら食べに来てみてよ。」



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