あの人
詩は書いたけど、いやーキツいっす
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ふと、見た
夏の
わざとらしく雲がいなくて、そして青い、
そんな空。
そこにあった違和感は虹色で
空で曲がり、一つの門をつくる。
それを見ながら僕は
夏の太陽のように明るい笑顔をした
あの人を思い浮かべた。
虹の門、くぐらせないのは
君のよう。
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…自室にて、それは完成した。
今日あの人に、絶対詩を持ってくるように、
と言われた。
家に帰ってすぐ考えたのだが、人に見せるとなると緊張感で一杯で、
気づけば深夜。
なんとか詩は完成した。
詩の中とは真逆の暗い空が緊張感を煽った。
今日は寝られるだろうか…
朝。あいにく寝れず。
準備をし、学校へ。
教室へ入ると、そこには6人ほどしか
人がいなかった。
時計を見て、
随分早い時間に来ていたことに気づいた。
そこまで緊張をする必要はないだろう……。
10分が経った。
教室は賑わっている。
いつも通り一人だが、それでは良くない。
詩を見せてと言ったあの人が来ていないのだ。
遠くを見て、あの人の友達2人が見えた。
2人は2人で話している。
...そういえば見せるのはどの時間だ?
もし朝来た時だとしても、
もう着席しないといけない頃だぞ?
ガラッ
担任の先生が入る。
生徒はみんな座った。
あの人以外はみんなだ。
先生は話し出した。
「佐々木さんは病気でしばらく休むことになります。その病気は...」
先生は話終えると、担任用の椅子に座った。
はぁ...。
病気が何かは聞きそびれたが、しばらく学校に来ないことは確かだ。
いずれ見せるとはいえ、昨日今日の緊張は
何だったのか。
呆れていると、1時間目は始まった。