プロローグ
素人なので、緊張すりゅー
「俺はカマキリ」
こんな詩が教科書に載っていたのを思い出した
あの頃は、ただ面白いものとしか
考えていなかったが、
ちゃんとしたメッセージはあるのだろうか…
そんなことを思う、窓際の席の自分
「1人」の自分
きっと「独り」ではない。
いずれ 僕はもっと 友達を増やす
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俺は高校一年生の男だ。
中学生の頃は何とか皆と話を合わし、
「友達」と 遊ぶことだってあった。
「あぁ…アイツら、みんな結構頭良いとこいっちゃったなぁ、俺ももっと勉強しときゃ良かったなぁ」
つまり、高一といっても始まってばっかということだ
俺は受験勉強をあまりしなかったので、
偏差値はごく普通のところになってしまった。
そして、「友達」とは全員はぐれた。
「皆さん、おはようございます。担任の私の名前ぐらい覚えましたよね?」
「あっ!あと、席の近い子のことも。まあ、まだ
高校生始まったばかりですし、難しいかもしれない
ですけど、
仲良くしてくださいね。ほら!近くの子と挨拶!」
いや別に、それで良かった。
良い高校に行く理由って、
良い仕事に就きたいからだろ?
俺にはその必要はない。
何故なら…
何故なら、
俺は、実は、
よく、なんか、字を書くんだよ。
字といっても、適当な羅列じゃない。
ちゃんとした意味のある頭にガツンときたり
少し分かりづらいけど後から段々分かっ
てくるものだったり色々あるがとにかく俺は
そういう人の気持ちを動かすようなまたはその人が
持ってる強い心みたいなものをもっとかたくかたく
してしまうような…
あぁ…
俺が恥ずかしがっているのはこれだ。
俺は、詩が好きなんだ。
何よりも。
詩に関する事となると、やけに早口になってしまう
それはいいとして、俺はただ詩が好きなんじゃ
なくて、自分でやりたい。詩を。
ほら、詩人だよ。今時、どうかと思うだろう?
でもさ、さっきも言ったけどさ、
詩人はさ、学力とか関係ないんだよ。
逆に、東大とか行っちゃうと
つまんなくなっちゃいそうだし。詩が。
てか、東大行けたなら、詩人以外にもっと
良い収入が得れる仕事があるだろう。
…そうだな、詩人以外に良い仕事はいっぱい
あるよな。
うん、でもやっぱ金じゃなくてさ、
金だって幸せの一部だけど、
それ以上に、やりたい事やるってのが、
もっと幸せな事だと思う。
だから、俺はやっぱ、詩だな。
「これからゆっくり、頑張ろう!」
喋ってしまった。
周りの奴らが、俺のことを見る
あぁ恥ずかしい!早くそっぽを向け!
ここまで見るなんて、センスのある人だ。
え?