覚醒する光 3
カナンがこの出来事に付け加えて話し出す。
「私がジュリエット様に間違えてお渡ししたバングルは『加重の腕輪』でした。それによって振り下ろす速度が増し、金属疲労である程度もろくなっていた所に私がおもいっきり振り抜いてしまいこの様な結果に。申し訳ありません」
ジュリエットが抱きかかえる剣を見て、ロイドはある物を思い出したかのように取り出す。
「おい、その折れた先端ってこれか?」
その手にはヒビが入り短くなった神風丸の半分があった。
「こ、これはまさに神風丸の片割れ‼︎いったいこれをどこで?」
「……廊下に落ちてたぞ?」
「なんで疑問形なのよ?」
「な、なんでもない」
何故ロイドがこれを持っていたのか。
それは丁度、ジュリエットの剣が折れた時間にさかのぼる。
ここは魔王城の最上階の一画でロイドの寝室に当たる部屋。
部屋の窓が開けられ、ロイドが寝ぼけながら外を眺めていた。
「……流石に書類整理だけで徹夜するとは思わなかったが、まぁなんとかなったから良しとするか…」
そう呟き、窓際に背を向け反対側にある大きな姿見で自分の姿を確認する。
クマがあり髪はボサボサで猫背になっており、やつれた浪人生の様な自分を見てため息を吐いた。
「…っよし!…寝る‼︎」
やっと寝れる。
そう意気込み、笑顔になった直後‼︎
自分を写していた姿見に映る窓が一瞬『回転する何か』を捉えていた。
「…ん?なんか飛んで…?」
それに気付き振り返る。
その瞬間!
グサッ‼︎
「イギャァアアアアッ‼︎」
そう、ロイドの持っていた剣の半分は拾ったのではなく自分の頭に突き刺さった物だった。




