異世界という宗教
最近の子供達は死んだら異世界に行けると本気で信じているのだろうか。
本気で信じてしまっている子供達はまだいないのだろうか。
以降、死んだら異世界に行けるというものを教えたり、信じたらすることを異世界教と言わせてもらう。
私はそろそろ、異世界教を信じる時代の子が現れてしまうのではないかと思っている。
理由として最近の人間は多すぎる情報や、時代の流れによって無気力であったり絶望していることが多い。
その中でもし、死んだら異世界に行けることが可能性として、出てきてしまったら、異世界のために死んでしまう人間が現れてしまうのではないのかと考えているのである。
そんな可能性を宗教が提示したら、それを信じてしまう人間は多くいるのではないか?
あくまであれは創作のものであると、もちろん多くの人間は理解しているだろう。しかし、日本という宗教と死後の世界の存在がハチャメチャな環境において、異世界転生や転移をテーマの小説や漫画アニメなどが跋扈し、それを幼少期から見続けた人間は死んだら異世界に行けると信じてしまうのではないかと考えたのである。
なぜなら、天国も地獄も誰も証明できないように、異世界の存在も証明できないからだ。
そんなことから、異世界教を信じる人間が生まれたり、実際に異世界教を名乗る団体が生まれてしまっても何もおかしいことではないはずだ。
口先だけの無神論者や、無宗教を語る人間の中に死後の世界を信じてしまっている矛盾に気づけない人間がいるように、異世界教を信じる人間は現れてしまうと私は考えている。
宗教を馬鹿にしている人間がこれをみたら、なぜいまだに多くの人間が科学が進歩した現在でも宗教を信じているのかを考えて欲しい。
この地獄のように情報が渦巻く世界でも、宗教が生き残っているのは、子供の頃からそれが常識であると教えられた者たちが存在し、いまだに科学を否定しているからである。
そして、彼らの信じる神をいまだに否定できない為でもある。
この世界で異世界宗教が生まれるのも時間の問題だろう。この文を読んだ者の中にとてつもないカリスマがいたらそんな宗教法人を建てて欲しい。
そして、宗教法人を建てたなら、現実での死後の異世界を信じる者たちから本気で搾取してもいい。
また、本当の宗教を生み出しても良い。教祖になるか、神託を受けた巫女となるか、それとも教本や志を教え伝える伝道者となるか、そんな、宗教が生まれたら報告をお願いしたい。