壱人島 草稿
壱人島
なんやかんやなんやかんやで、壱年が経ってしまった。
なんやかんやなんやかんやなんやで、ここにいるというのに……。
なんやかんやなんやかんやで、腹が減った……。
ぐ〜ぐ〜なのである。
なんやかんやなんやかんやで、ひもじいのだ……。
無人島ならぬ、わたしがいるから壱人島。
なんやかんやなんやかんやで、わたしがそう名付けたのだ。
なんやかんやなんやかんやで、雨も降ってたし……ぼ〜っとしてた。
薄っすらと曇り空になった。
釣りにでもいこっかな……なんやかんや釣れるかも知れないし。
なんやかんやつべこべ言わずとも……空腹ど真ん中なのである。
なんやかんやなんやかんやで、ぼ〜っとツウジの釣り糸垂らしてた。
お腹BGMはご機嫌な何時ものリズムを奏でてる……いい気なもんだと思う。
なんやかんや陽は傾向うとしてるってのに……。
結局……ツウジ糸の先っぽに、何やかんやわからん動物の骨でこさえた針に、ぎょうさんの蚯蚓付けてもふやけとるだけで……な〜んもつれへんな……。
コロ……コロン!
な……何やこの石っころは? ど……どっから転げてきたんや?
壱人島に来て……初めての仲間やん!
石コロンと名付けよう!
壱人島生活壱週年記念の御褒美やろか……?




