おいらはしろくま 草稿
おいらはしろくま 草稿
おいらはしろくま。
多分白い熊?
白い毛ふっさふさの白い熊。
ゴツゴした、氷から見下ろす塩辛水溜りに映ったおいらは熊顔だった……。
ずっと、白い毛ふっさふさの白い熊だったのか?
それは分からないが……?
記憶に残る……あの風景はいったい何々だ?
「ねぇ……フレッド? どうして……ティンて呼ばれてるの?」
「またそれかよ……いいだろ?」
「分かんないわよ……もうそろそろ、焦らさ無いで教えてよ? 私達……何の進展も無いまま、ズルズルもう半年過ぎたんじゃない……?」
「この関係が……良いんじゃ無かったっけ?」
「そうだけど……何も無しってのもね……どうなのかな?」
「いつも大事な時に……役立たずなのさ……」
「もう……何よそれ? はぐらかさないでちゃんと教えなさいよ?」
「あははははは……」
「何よ……?」
「いつかビッグになってやるさ!」
「そればっかり……ばっかじゃ無いの?」
ゴ〜ッと吹き荒ぶ氷の世界を、目を細めながら闊歩する。
いっつはんぐり〜……ふうっ!
ザッブゥ〜ン!
ぷくぷくぴきぴき……。
す〜い……す〜い……。
ぷくぷく……ぴきぴき……。
今のおいらは、しろくま……ティン!
「ねぇ……教えなさいよ?」
あちらのおいらはフレッド。
役立たずのティンて、呼ばれてる見たいだ……。
頑張れフレッド! 早くビッグになってくれ!
いつも話し掛けてくる奴が食べてる、あの血の滴るような湯気の立つ肉の塊……美味そう何だよなぁ〜……。
何の肉何だろうな……?
いつか食べて見たいよな……。
お互い肉食、肉談義に花が咲きそうだけどな!
す〜い……す〜い……。
ぷくぷく……ぴきぴき……。




