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第九話 孤児院

幼少期のセレーネが教えてくれた、場所へと向かい、たどり着く。

そこは王都の裏側、まさにスラム街みたいな、そんな感じだ。


(こんな場所があるとは……)


そう思いながら、進んでいく。


「………お嬢様、お気を付けてください」

「分かってるわ」


そこは貧困に苦しんでいる人たちが、大勢いる。

そこにはどうやら、孤児たちが大勢いるようだ。そんな子達を奴隷商ドルマンは何をしているのか。


「………ここ、だったよね」


着いた先は、ボロボロな建物だ。まるで、朽ち果てた木造建築のような。


(こんな所、存在していたか?)


もしかしたら、俺が読んでいない場所で、出てきたのかもしれないが。

その建物の標識は、ボロボロとなっており、なんて書いてあるのか、分からない。


(ふぅ、さて。どうするか)


奴隷商は気絶している。中には孤児たちがいる。そんな子達をどうするか、まずはそこを考えなければ、ならない。


「ねぇ、フレット。中にいる孤児の子たちをどうにかする方法ってない?」

「………そう、ですね。何人いるか分かりませんから、なんとも言えませんが。旦那様が了承すれば……」

「………我が家に迎え入れる、ってこと?」

「私からは何も言えませんが………」


確かにその方法もある。だが、中にいる子たちが何人かは、不明である。

しかし、こればっかりに関しては、考えたって、分からない。

なら、いっその事、中へ入るのが先決かもしれない。


「フレット、行くわよ」

「は、はい!」


ボロボロな孤児院の中へ入る。


ーーーーーーー


孤児院の中へ入ると、ギシギシと板が鳴る。そこにはボロボロとなった、見窄らしい格好の子供たちがいた。


「誰?お姉ちゃんたち」

「こら、この方はオーバン子爵の娘さんだぞ」


フレットは男の子にそういうが、俺はそれをやめるようにした。


「やめなさい。フレット。ねぇ、貴方達。貴方達はこれからどうしたい?」

「え?」

「貴方達の……。えーと、あ、貴方達はえぇと……」

「…君たちを、保護しにきたんだよ」

「ぼ、僕たちを?」


ホッと、思いながら、フレットに感謝する。

安堵の息を吐き、父様には後で伝えようと思った。

孤児院にいる子供達は、せいぜい10から15人程度。

それくらいなら、どうにか出来そうと、思った為、その子達を集め、孤児院の外へ出る。


ーーーーーーー


家に着き、父様達に事情を話すと、頭を抱えたが、最終的には了承してくれた。流石に無茶しすぎたかな、と思った為、後日に俺は10歳の子供の体型で、父様に気持ち込めて、クッキーを作った。


そして孤児の子達には、名前が存在していなかったため、名前をつける。

男の子8人と

女の子7人。

全員、6歳から12歳ぐらいの年齢幅だった。


そしてその後としては、男の子の中では、最年長である12歳の子はシト。

女の子の中で最年長である、11歳の子は、リンと名付けた。


そして男の子達は、執事として働いており、女の子達はメイドとして働いている。


「ノイーズお嬢様!紅茶を用意いたしました!」

「ありがとう。ユキ」


孤児院の中で一番最年少である、女の子。ユキと名付けた。

雪のような髪の色をしている女の子である為、“ユキ”と名付けた。

元気なその子は、天真爛漫。だけど、子供らしく、一番働いていた。

もちろん、他のみんなも熱心に働き、休日にはみんなと遊ぶ。


そんな新しい日常が、幕を開けた。

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