幾千幾億と繰り返される二人の恋はいつも悲劇で幕を閉じた
ある日突然左目を覆うように蝶の形をした赤黒い痣が出来てしまったカンナ。その痣は『黒死蝶』を連想させ、気味が悪い。顔を隠すように生活をしていた彼女の元に同じように蝶の形をした痣を持つ神官がやってきた。奇跡の力と言われる魔法には治癒の魔法はない。だけどカンナはそれを使えた。だからといって敬われるようなことはない。カンナの父は彼女を守るために治癒の力を使うことを禁じていた。不気味な蝶の痣と治癒の力。天秤にかければ不気味さの方が勝ってしまうからだ。うかつにもカンナはその治癒の力を神官に使ってしまった。