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Season  作者: 田中 遼
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―――――――――――――――――――――



夢を見た。


あの場所だった。


あの場所で待っていた。



冬だ、と分かった。



雪はまだなかったが、葉が一枚もない木や薄汚れた茶色の落ち葉、鉛の空がそれを教えてくれていた。


景色に鮮やかな色は一つもなく、ほとんど白黒で描けてしまいそうな様子が寒々しく、余計に悲しかった。




そう、悲しかった。



どうしようもないほどに。




なんでこんなに悲しいんだろう、と思った。




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