今、大学に入らなくて、どうする?!
わたくしが大学受験をしたのは、1992年度。団塊ジュニアの人数最多の年だ。統計的には翌1993年度の受験が最も厳しかった。
わたくしは、私立の某大学出身だが、92年度の偏差値は、ボーダー64.7だった。当時の大学進学率が26%。約4人に1人が大学進学した計算になる。
今、大学進学率は、53%。母校の偏差値は58.7である。母校ひとつとってみても、わたくしたち当時、4人に1人の母集団の中で上位9%に入らなくてはならなかった計算になる。換算して、92年度の53%が大学受験を仮にしたとしたら、この64.7という値は、いくつまで引き上がるのだろうか?!
大学は、相対的に入学しやすくなっている。2018年問題の文部科学省私立大学入学定員規制を差っ引いても、92年度・93年度よりは、ずいぶん楽である。
例外的な統計はあるにせよ、高卒よりは大卒の方が初任給も生涯賃金もいい。
それでも、高卒で就職してしまうのは、地域格差・貧富格差・家庭環境格差なのか?
家が商売をしている家庭に、高卒即就職の傾向の一端が観られるが、短絡的で、投資とリターンを経営者として本当に考えているのかと疑いたくなる。
これは、誰も助言してくれない本音だ。二流でも三流でもいいのである。とりあえず、大学に進学しなくては!前述したが、他人は最終学歴で人を判断する。
不透明で保守的な時代傾向なのだから、学歴は再度、企業側も注目してくる。とりあえず、大学受験をする高校生という母集団には入らなくてはいけない。