朝鮮制圧ス
1596年 朝鮮平壌
『ゆけ~。ここを突破すれば朝鮮は落ちるぞ~』
『『オオオォォォォォォ』』
1年前の1595年からの朝鮮への出征。文禄の役が始まった。
35万人を動員した日本軍は朝鮮に上陸。朝鮮南部の市街地を瞬く間に攻め落とす。朝鮮軍も17万の兵力を集め徹底抗戦。その朝鮮軍に中国明の援軍5万が駆けつけ日本軍35万VS朝鮮・明連合軍22万との大戦が始まった。開戦当初は一進一退の攻防が繰り広げられるが明軍と朝鮮軍の連携が定まらなくなり瓦解。戦死者5万人を終える大敗北となった。この機に乗じて日本軍は進軍を続け朝鮮王朝の首都平壌へと迫ったのである。
ここを落とせば、朝鮮の統一は成ったも同然となる。
『秀次様』
『どうした?』
『内地より徳川三河守殿が駆けつけました』
『徳川殿か。これは頼もしい。早速先陣を任せよう』
家康の到着により日本軍の将兵の指揮は右肩上がりに上がる。
『家康様』
『ここが朝鮮か。日の本とは違い土地が荒れているな。これで民が住んでいるのが信じられんな』
『しかも殆どが武器をもった農民ですね』
『家康様。総大将秀次様からです』
『うむ。聞かせてくれ直政』
『はっ。徳川参議殿。この度の出征感謝致します。朝鮮についてばかりで申し訳ないが平壌城攻略の先鋒をお任せしたい。宜しくお願い致します』
『先鋒か。よかろう。急ぎ平壌に向かうぞ。続け』
『『はっ』』
この数ヶ月後平壌城を攻め落とした日本軍は朝鮮を平定。領土とした。
京都伏見城では今回の勝利に様々の人々が集まった。そして、秀頼の居る肥後名護屋城では。
「よいか。今回の勝利に喜ぶのもよいがまだ大国明が控えている。その為兵糧の輸送は絶やしてはならない。我軍の軍艦も警備にあたらさ輸送船を守り抜くのだ」
『『はっ』』
「三成、刑部」
『『はっ』』
「お主達は今回の輸送部隊の指揮を執り。その後は朝鮮のは田畑の開発に務めるように」
『『承知しました』』
「兄上。おめでとうございます」
『秀頼様~』
「どうした?」
『関白殿下が参りました~』
「ち、父上がか」
『ひ~で~よ~り~』
「関白殿下。来ていたのならお迎えにあがりましたのに」
『別にかまわんよ。それよりも秀頼。今日は話があってな』
「はい。何でしょうか?」
『儂はな。関白の職をお主に譲ろうと思うておる』
「私が関白にですか!!」
『そうよ。すでに朝廷には話してある。後はお主次第じゃ』
「関白、、、、」
関白と言う役職は帝と共に政務を行うこと。だが他の役職と違い上訴文を先に見ることができるなどの待遇がある。
「私で務められるのであればありがたくお受け致します。また父上は太閤となられますが事実上の隠居をしていただきますが宜しいですか?」
『ほ、ほほほほほ。この儂に隠居せよとは秀頼もたのもしくなったのぅ。大丈夫じゃ儂も自分の寿命位は分かる』
「では、改めて。関白の役目、御引き受け致します」
『よくぞ申した秀頼。日の本の今後を頼みますぞ』
「はい」
この1カ月後。京都御所にて豊臣秀頼は朝廷より関白職を任命された。また付け加えて太政大臣も兼任で任命。これにより秀頼は絶対的な権力を握ることとなる。太閤となった秀吉は伏見城に住み余生を送る。
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