日本国の建国
お疲れさまでございます。
久方ぶりの投稿に成ります。誤字脱字にはドラえもんのような暖かい目で見守ってください。
今後とも宜しく御願い致します。
豊臣秀頼により日の本が完全に支配された1601年。その後、首都が京から名古屋に遷都され新たな国家体制を構築していく。先ず始めに天皇家だ。今までは日の本の国家元首として君臨していた天皇家だが武力を持たないため武家に頼るしかなかったためあまり影響力はなかった。それは朝廷も同じだ。その天皇家を神格化させそれにより民の象徴として崇めさせ天皇家の支持を上げさせる。そのため日本国の国主は天皇家ではなく豊臣家が新国主(皇帝位相当)として未来永劫世襲されることとなる。これは国が倒れない限り変わることはない。その豊臣家の下に幕府と言う名の政府(内閣)があり、その長を征夷大将軍が勤める。現代でいう総理大臣だ。しかし現代と違うところは豊臣家が国政に参加することができ決定権も持っている。そして将軍職は1期6年で交代していく。将軍職は伊達家、徳川家、上杉家、毛利家、黒田家、島津家の6家で入れ替わる形で政治を行っていく。また、各大名家の家臣達は国の官僚として関わることとなる。そして豊臣家の当主はこの将軍職にはつくことができないようにしている。しかし、将軍職と軍の大将の任命、罷免は豊臣家当主しか出来ない。自主的に退陣するのは例外。又、この将軍職の選抜は豊臣家単体でも決められるが国民達からの世論も反映される。
日本国初代征夷大将軍には徳川家康が就任。
次は軍である。
今現在の日本国の総兵力は200~300万人。今もなお増え続けている。この兵数に悩んだ秀頼は国軍を編成する。そのため各大名家の軍を解体し新たに選抜。陸軍100万人、海軍50万人の合計150万人が国軍の総兵力となる。これとは別に、天皇や皇族を守るために警備軍2万人。豊臣家当主直轄軍2万人と豊臣親族警護に3万人を動員する。そして初代陸軍大将には上杉景勝が初代海軍大将に宇喜多秀家が就任した。また、陸海軍の統合作戦本部を名古屋に設置し、真田家、黒田家、竹中家、直江家、片倉家、本多家、細川家の中から参謀長を決める。初代参謀長には黒田長政が就任。顧問役として黒田官兵衛、真田昌幸がつく。また、一般選考から参謀や軍の幹部に就任することも出来きる。
内政と外政
秀頼は新たな方針として各地に学校を創設した。全ての国民が教育を受けられるように体制を整えていく。また、弘前、仙台、会津若松、江戸、金沢、名古屋、伊勢、大坂、松山、呉、名護屋、佐世保、鹿児島に陸海軍兵学校を開校する。
国内事業としては街道整備である。今現在本州の街道の整備はほぼ完了。残る蝦夷、樺太、四国、九州、琉球、台湾、朝鮮、中国東北地方(満州)は整備中である。これらは後3年後には全て開通する。陸運がある程度整ってきたところで次は海運を広げる。各地に港が開港され軍港、商港、貿易港が次々と創設される。軍港に関しては主要都市や兵学校の近郊に創られる。
外政面は現在、明国と休戦状態だが、いつ再開してもおかしくはないためヌルハチ率いる女真族とは同盟を結び共同戦線を展開中である。その他、東南アジアのフィリピン、マレーシア、シンガポールと国交を結び、貿易により国益を上げている。
そして最後に、日本国の領土だ。北は千島列島、樺太、オホーツク海。南は台湾、トラック諸島。西は朝鮮、中国東北地方、ウラジオストクを日本国の領土と定める。
これがおおまかな国家体制である。
西暦1602年 元旦
『この日より、日本国の建国を宣言する』
天皇の発言により、正式に日本国が誕生した。
『万歳~万歳~万歳~』
真名古屋城前平場に集まった国民達から凄まじい声量が響き渡る。そして天皇挨拶の次に即位式が行われ、豊臣家に正式に皇位が禅譲され、第107代天皇位、初代日本国王、豊臣秀頼の誕生である。
即位式を終えた秀頼は壇上立つ。
演説である。
「今日この日まで、外国からは我々は倭人、国は倭国と呼ばれていたがこれからは違う。我々は日本人、国は日本国となった。これほど喜ばしいもなはないだろう。初代天皇の神武天皇即位からこの国の歴史が始まり2000年以上の歴史がこの国にあら今後も続いていく。そして我々は今日より外敵からも狙われる存在でもある。外敵に備えるため新たに国軍を編成した。この国軍には国民の皆にも志願することが出来る。また各地に学校を創設したため、そこでしっかりと学んでもらいたい。学校にも種類があり、普通教育学校、専門学校、工業、商業学校、陸海軍兵学校がある。政府官僚を目指すも良し、軍幹部を目指すも良し。一人一人様々な道がある。目標に向かい頑張ってもらいたい。以上」
『『おおぉぉぉぉぉぉ』』
この後、徳川家康、上杉景勝、宇喜多秀家の演説が行われ、建国式は盛大に盛り上がり終わりを告げた。
建国式が終わった後秀頼は真名古屋城御所にある書斎に入り今後の政策を練っていた。
『失礼いたします。陛下』
『失礼いたします』
その書斎に二人の美女が入室してきた。一人は正室から側室に代わってしまったが存在感のある豊臣いろは。そして、先帝の娘で新たに正室、皇后となった豊臣時雨である。
「二人ともこの度は苦労を掛けたな」
『そのようなことありません。私たちにとっては当然の仕事ですから改めまして、両陛下の即位、おめでとうございます』
『そ、そんないろは様。後から入ってきた私に』
『いえ、当然のことです。時雨様は既に皇后となりました。もっと胸を張って下さい』
「その通りだ、時雨。お主は皇后なのだ、これよりはお主も国政に携わることとなるのだから。いろはからみっちり教授してもらえ」
『はっ、はい。いろは様。宜しく御願い致します』
『ええぇぇぇ。喜んで。ビシバシ行きますから昇天しないように気を付けてくださいね』
『はっ、はい』
「さて、話はそれくらいにして、寝るぞ、仕度せい」
この後、秀頼といろは、時雨の3人は寝室に姿を消した。
その1カ月後、二人が懐妊したことが告げられ、豊臣家は幸先の良い新時代の一歩を踏み出したのであった。