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極私的俳句論  ルビ俳句の亡霊が、まだ、さまよっている。 その32

作者: 舜風人

そもそも、

ルビ俳句?とは、


漢字にその読み方ではないようなありえないようなルビを

作者がでっち上げて?考案して?自分勝手に?付けるという、そういう俳句のことです。

そもそもルビ俳句とは川東碧梧桐がその創始者と言われていて

まあ言ってみれば自己満足だけの訳の分からないようなルビをつけた新興俳句を

作って、、結局行き詰まってしまって

挫折して、、俳句から引退せざるを得なかったという因縁がある、、

まあ、俳句の悪しき、、邪道の、「様式」の一つなのです。


でも?人が、つい、はまるのはなにか魅力があるから?


ルビ俳句の利点?とは、、

まあ、、あえて、、しいて言うならば、、

一つの漢字に本来ならありえないような思いがけない珍しい?ルビを自分勝手に、振ることで、

二重の意味を持たせて俳句に深みと二重性を生み出す?というものです。


ですが、はっきり言ってこれは邪道でしかなくて、

ボキャ貧の素人俳人の「逃げ道」でしかないという事実なのです。


なぜその漢字本来の読みでないような奇天烈なルビを振るのか?

これはその人が語彙が貧弱で表現しきれないから「逃げ」として、あえて、ありえないようなルビを振って、お体裁を取り繕って?ごまかしてるだけだ、、ということでしかないのです。

二重の意味を付与されてもその漢字はその漢字の意味しか本来持ち合わせていないのですから、、

ルビは完全に浮いてしまって、かえって邪魔してるだけだということなのですね。


でもご本人は全く気付かない、、というか


「どうだ、すごいだろ」という


自慢で鼻高々だから、、困ったものですね。

完全にアウトなのに、ご本人だけが気づかないという哀れさすら感じるというのが、真相なのです。


ですから

最初に、ここではっきり言っておきましょうか。


ルビ俳句は俳句の邪道であり、やってはいけない、、でもしばらく俳句をやってるとつい?やってみたくなるという、悪魔の誘惑であるということです。


ですが最初にも言ったように、

ルビ俳句にはまったら、、その俳人は、、もうアウトなのです。

ルビ俳句は、、完全にだめです。

俳人として、完全に、アウトなのです。


ルビ俳句をやりだしたらその俳人は完全に、、、オシマイです。


でも先日とある俳句雑誌を見てたら、、驚きました。

まだルビ俳句やってる人がいるんですね。

正直、愕然としましたよ。


まあ百歩譲って、確かに「火山灰」と書いて「よな」とルビを振るという実作例も俳句歳時記に載ってるから

無知な一般俳句作者は、、「ああ。ルビ俳句でいいんだ」と誤解してしまうということもあるのですのね。

でもこの場合の「よな」とは「火山灰」の方言であり、まあ、ぎりぎり許されるルビなんですよ。


ですが今もそこらの俳句雑誌に、亡霊のように、まだ、うろついているような、いわゆる、ルビ俳句は完全にアウトです。


では実際どんなルビ俳句があるか見てみましょうか。


実例を見るとですね。

いかにルビ俳句なるものが、ダメか、、愚かか、、ということが痛いほどわかるはずなんですがね。


以下の実例は、、私が、最近刊行されたばかりの、とある俳句雑誌から拾い出したものですよ。、




ルビ俳句の実例 

 


「8月15日」 と書いて「しゅうせんび」とルビを振る。まあ、ルビを振りたくなるのが、わからないでもないですが、、結局こんな俳句はカスでしかないのです。気取ってルビなんか振ってないで、

ちゃんと、「終戦日」と書けばいいだけのことですよ。気取って「しゅうせんび」なんてルビ振ってる場合じゃないということですよね。つまり馬鹿丸出しだということです。




「人生」と書いて「ひとよ」とルビを振る。ところで「ひとよ」って、「人の世」、、ですかね?

それとも「人の代」ですかね?だったら人の世とか、人の代、、って書けばいいだけのことですよね、

わざわざ「人生」と書いて「ひとよ」とルビを振ることのなんという愚かしさでしょうか。

というか、、この人ほんとの馬鹿ですよ。





「時間」と書いて「とき」とルビを振る。これもついやってみたくなりますよね?

でもこんなおバカな真似は、ただ、失笑を買うだけだということです。ちゃんと「とき」と、

素直に書けばそれでいいのですからね。こんなルビは自分が馬鹿だということをさらけ出してるだけだという、笑えない事実ですね、でも?それをご本人だけがわかってないという恐ろしい事実です。

だって、本人は大得意なんですから。「どうだ、すごいだろ」ってね。

まったく困ったものです。何とかにつける薬はない、、という実例ですね。



まあこうして実例を挙げていちいち、詳しく、解説するのも、、ばかばかしくて私自身も、やってられないので、

以下、実例と短評だけを列挙しますね。




温泉→ゆ     これは、、ついやりたくなる実例ですね、でも完全にアウトです。

男→ひと    男が「ひと」なら。女は何?

炭鉱→やま   隠語で炭鉱を「やま」と言いますが、、、だったら「やま」と素直に書きなさいよ。

唇→くち    これもついやりたくなる実例ですね。安易な、かつ、姑息なルビです。

宇宙→そら    これなんか、まるでキラキラネームですよね?バカ丸出しですね。

夕光→ゆうかげ   これでなんで「ゆうかげ」?理解不能ですね。

客→かたち     なんで「かたち」なんでしょうか?意味不明ですね。

靴→シューズ  と、ルビが振ってあります、馬鹿じゃないのこの人、シューズって素直に書きなさいよ、


最弱音→ピアニッシモ   これも上の例と同様ですね、。こんなルビは、自分が、あほだということを丸出しにしてるだけだとなぜ気づかない?どこまでこの人、馬鹿なんだろうか。


亡妻→つま、   これもついやってしまいそうな例ですね。でもだめです。安易すぎますよ。







さて


こういうルビ俳句が今も亡霊のように生き残ってるという事実にも、驚愕ですが

しかもご本人は自分がいかに馬鹿をしてるのかということに、全く気付いていないという空恐ろしい事実ですね。

最後にもう一度はっきり言いましょう。


ルビ俳句は、愚行でしかなく、そんなものにはまったら完全にアウトだということです。



ですが、、悲しいことに、

当のご本人が全く分かってない、気づいてない、それどころか

「どうだすごいだろ」って

自慢してるんですから


もう馬鹿は、ほっとくしかない、、


という悲しい結論なんですよね。


こうして今日もまた、


愚かなルビ俳句が


まるで亡霊のように


俳句雑誌をうろついているのです。









お知らせ


私の作品で、、続き物、連作、シリーズものを、すべてお読みになりたい場合には、「小説家になろう」サイトのトップページにある「小説検索」の欄に、読みたい連作シリーズ作品群の「共通タイトル名」を入力して検索すれば、全作品が表示されますので、たやすくお読みになれます。


























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