次スレは9800が立ててください
8565.本当は怖い黒蝶さん
そもそもなんで悪魔が悪いヤツ扱いなのか謎だよね
拷問とか圧政とか虐殺とか得意なのむしろ天使とか聖者とかじゃない?
8566.本当は怖い黒虎さん
まぁ悪魔って堕落させてナンボだからむしろ耳障りのいいことしか言わないししないな
地上生物の誘惑って根本的に魅力的じゃないと成り立たないし甘々な対応と快楽が前提っすわ
8567.本当は怖い黒雷さん
人類って本質的にマゾだよなって有史以来ずっと思ってる
8568.本当は怖い黒狼さん
魅力的だから汝は悪魔!
8569.本当は怖い黒竜さん
無敵の誘惑理論やめろ
8570.本当は怖い黒水さん
どちらかと言えば認知バイアスがきついんじゃないか
こんなに辛くて厳しいんだから正しいに違いないって精神性の自己防衛がえげつない
苦行とかその極地
8571.本当は怖い黒蛸さん
でもその苦行に伴い生産される脳内麻薬に依存して気持ちよくなってるんだからやっぱマゾでは
8572.本当は怖い黒翼さん
ほぼ俺らじゃん
8573.本当は怖い黒月さん
やめてよねその最終的な結論が僕たちマゾになるやつ
8574.本当は怖い黒鋼さん
しかしまたいかにもな扉だな
8575.本当は怖い黒丑さん
!?!?!?!?!?!?!?!!?!
8576.本当は怖い黒山羊さん
スピーカー「ほな、また・・・」
8577.本当は怖い黒王子さん
URUSEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
8578.本当は怖い黒雷さん
うるさすぎてイヤンホホ引きちぎったわ
8579.本当は怖い黒猿さん
速攻で爆音音響グッズ作ったから今からアパートの皆にも聞こえるように流します
8580.本当は怖い黒獅子さん
リア猿叫やめろ
というか暗黒神様がさらりと見つけてくるの笑う
普通そんな記録日誌が都合よく残ってるわけがないんだよなぁ!!!
8581.本当は怖い黒馬さん
いともたやすく行われるえげつない確率拡散と収束
まあ暗黒神様が黒といえば白くても黒いしなんなら黒く塗りますので
9801.譛ャ蠖薙?諤悶>證鈴サ堤・樊ァ
報告者:■■■
以下の記録は事故調査の為、実験記録アーカイブから最後のやり取りを書き起こしをしたものとなります。
【記録開始】
記録者:スヴェン
多少は結果が出ているのでしょうか?
ここ最近は何度も同じことをしているような気がします。
あの叫び声、いい加減に頭がおかしくなりそうです。
記録者:ギャスパー
例の子供は今のところほぼ人間と変わらないとか。
あいつらは脳みそが無いに違いない。神聖力や魔力の過多なんてどうでもいい。
問題はそこじゃない、そこじゃないんだ。人間なら意味がない。
記録者:クライ
呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われた呪われ【削除】
記録者:ガーリー
室長、我々はプロトコル通りにやっています。なのになぜ?
記録者:レイガイア
祟られたのも呪われたのも道理では?
君は何も知らないのか?
記録者:スヴェン
あの叫び声が頭から取れない。
半分にされてミンチにされた程度でうるさく喚くな!!!!
記録者:エリザ
今大丈夫でしょうか?
少し気になる音声ファイルのやり取りが残っていたので報告します。
先生:君は神というものについてどう思います?
不明:それを問うのは異端と思われても仕方がないと思いますが。
先生:いやなに、ただの思考実験と思ってくれていいですよ。神は唯一無二、絶対ですからね。ですがレガノア神は女神なのですよ。少し不思議だと思いませんか。
不明:よくわかりません。何がおっしゃりたいのですか?
先生:一柱で完結している神ならば両性具有か無性であるべきでしょう?でもそうではない。
不明:はぁ……女神なのがおかしいという話ですか?
先生:ええ、雌雄があるというのはつまり生命として不完全なものなのですよ。他者が必要という前提の上にあるのですから。そもそも子孫繁栄の必要すらない筈です。なのに性別がある。
不明:それはそうかもしれませんが。そういうのは超常奇蹟研究機関の領分でしょう?
先生:ははは、あそこはああ見えてその辺はしっかりしてますよ。こんなことはとんでもない話です。あそこの研究員だって聖都魔道学院卒業前にカーマラーヤの紙片なんてものを読んでみたりはしたことがあってもちゃんと弁えている。神の奇跡を記録はしても再現はしようとしない。人間の種族としての階位を上げる為、世界への知識を深める為、神の敵を知る為、人間が神の工芸品を管理する為が大前提です。人の領分を学ぶ場所としては一流ですよ。
不明:なるほど。やるなら奇研のあの稀人達くらいですか?
先生:いやいや、違いますよ。彼らは信仰がない、信仰がないから疑問にも思わない。私のような人間こそがやるのですよ。自分で今聞いたじゃないですか。異端と思われても仕方がないと。
不明:はぁ……。えーと、それでレガノア神が持つ女性性についてですか?
先生:そうです。疑問に思ったことはありませんか?彼の女神は唯一絶対の神です。完全無欠にして他者の存在を一切必要とせず存在し続ける。なのに何故女神なのか?女性性があるのならば男性性も無ければおかしい。私は思ったのですよ。もう一柱居たのではないか、と。
不明:先生。今のは私は聞かなかったことにします。
先生:もう一柱居たというのは不適切ですかね。では裏面があったとでも言い換えましょう。現状から逆説的に導き出される完全無欠、完璧で絶対、神聖不可侵にして一柱の神として完成されていた存在の喪失された片割れ。そして陰陽の一対、鏡合わせの神。擬似的な復元。模倣する窮極。考えてもみてください。似ているでしょう?神を二つに分断し、それぞれ独立させ一個の生命体とする。私は思うのですよ。この実験の本質こそは嘗ての再現ではないか、と。
不明:………………。
先生:残念です。君は神の領分に踏み込んだ。
不明:先生は気にならないのですか?それができたのならそれは……神を我々人間の手で作り出せるということですよ。我々には白炉が備わっています。奇跡は起こせる。規模は小さくていいんです。全く同じ理のものを生み出せればそれでいい。一万年、一億年、那由他の先、限りなく圧縮された時の果てから観測すれば二つの事象は同じでしょう。即ち因果が逆になるんですよ。原初の神は今この瞬間にこそ我々の手で産まれたのだと。歴史は不可逆、しかし可変だ。分岐し、変質し、無限に広がり続ける。
先生:君は優秀だった。君を何がそこまで掻き立てたのかを聞いても?
不明:先生はこの場所について調べたことがありますか?
先生:いや…………。
不明:ここは昔から呪われた土地として有名だったそうです。なんでも人が突如として消えてしまうとか。
先生:ああ、それは赤の龍の件だろう?教団も奇研も同じ結論だった。
不明:祟られても仕方がない、と?
先生:神の祟りでもなければ説明はつかないからね。今でも聞こえるだろう?この叫び声が。
不明:違うんですよ先生。私は真実を見つけました。彼はただ叫んでるだけです。起点はここじゃないんですよ。言ったでしょう?圧縮された時の果てから観測すれば二つの事象は同じと。歴史は不可逆、しかし可変。それが証明されただけなんです、先生。これはもう赤の龍の祟りということになったんです。この寺院は近々封印措置を取られてあの稀人を呪う為のものとして南大陸に運ばれるでしょう。あの人は今も待っている。そして虚ろに呼び掛け続ける。起きて、起こせ、開け、おいで、こい、みせろ、先生、奇跡は起きました。私はあの人に逢いました。例え中身の無い虚ろな幻影だとしても、逢ってしまったんです。その存在を、その残滓を私は観測してしまった。原初の神、その片鱗を見てしまった。だからもうやるしかなかったのです。世界が欠けていて不完全であることを知ってしまった。先生、止めないでください。私は残りの半分を使って半神を作らなければいけないんです。私は観測した、だからもう決まっているんです。そうすることで完成する。
先生:何がでしょうか?
不明:全てが。
後のデータは全て潰れていました。復元も試しましたが結果はあまり芳しくありませんでした。
このファイルに出ている先生とは誰ですか?それともう一人は?
このファイルはこの記録日誌のアーカイブに残っていたものです。リンクを貼っておきます。
[文書記録 link-2348-234832844]
アップロード者に関してもデータが破損していました。ただ、クライさんとガーリーさんがこのファイルに返信している形跡が残っています。
記録者:ガーリー
履歴を全て遡ってみました。確かに返信記録が残っています。
貼っておきます。
[from:ガーリー]
[to:]
記録者:■■■■
私は夢想する。
あの欠けた神をこの手で再現する、その瞬間を。
神よ、在れ。
───────と、そこまで読んだところでだった。
「あ」
横合いの悪魔の手によって日誌は一瞬でゴミクズにされた。何故だ。折角の情報源だというのに。ドキドキワクワクな内容だったような気がするしまだまだ続きそうだったというのに。
「何をするーっ!」
[不敬]
掲げられたフリップにデカデカと書かれた二文字はこれでもかと言わんばかりに怨念が籠もってそうな拉げかたをしている。なにがだ。
意味わからん言い分に顔がへちゃむくれてしまった。
[あまりの不敬にムカつきましたので。この世に存在するだけで腹立たしい。暗黒神様、目処も立ちましたし十分でショ]
「え?」
目処なんか立ってたか?そんな感じは全然しないのだが。
[さっくりと理解しました。いやはや、悪魔はちょっぴり健気ですからネ]
「………?」
指をぴんと立ててキュルンとウィンクしてくる様子を見るにろくでもなさそうなのだが。
きゅっきゅと書き換えられたフリップがくるりとこちらを向いた。
[望まれれば望まれたままに、それが眷属というものです。それで世界がどうなろうとも]