乗り遅れ
短編です。
もしかしたら、長編出すかも?
「あ、行っちゃった・・・」
やっちゃった。乗り遅れた。あの電車が最後だったのに。
仕方ない、ここで待つか。ベンチに座った。ベンチは、硬かった。
スマホを見る。何件も通知が来ている。全部読まずにスルーする。
「見たってしょーがないしな」
反対のホームに人がいる。何してるんだろう。と、彼が突然、飛び出す。電車が来る。
「あっちゃー、そうきたかぁ」
なんか嫌なもの見ちゃったなぁ。
あのおじさん、楽になれたんかな?
私も楽になりたいなって。だから、乗り遅れたの後悔したんだ。今の時間なら、誰も来ないし。
うるさいな、通知。もういいってのに。どうせ、大体が、あいつらからだろうし。
今日も呼び出される。親なしだから何が悪いんだろう。義理の親がギャンブル好きで何が悪いの?
あんたらに関係ないのにさ。
明日は、乗り遅れないかな?また、来よう。