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僕のお話をしよう。何の変哲もない……ただの人間の話を……。
僕たちは一人一人、"人生"というタイトルの物語を書いている。もちろん僕もそのひとりだ……そしてそのお話は、人によって違う。似ている部分としては、生まれた瞬間かのみ。みな始まりは母体から出て、産声をあげる……。体重を計って、スタンプ注射を打たれてタオルに包まれて初めて、母の腕の中に行く。ここまでの中で、体重が足りない子は保育器に入れられる。もうこの時点で、違うお話が始まる。保育器に入った子は入った子達で、同じになる。保育器から出るまで、同じ物語を紡ぐ。 僕は、ギリギリで保育器に入ることは無かった。だが、僕は生まれて直ぐには泣かなかった……。産声を挙げなかった。母も、看護師も……みなが諦めかけた時に、僕は泣いた。産声を上げて……。そして言う……。「初めまして」と……言葉ではなく、産声で。初めまして、お母さん。これから沢山迷惑をかけますがよろしくお願いします。
初めまして、おちゃぁ( ᐕ)です。
初めて小説を書きました。下手くそです