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星空の下の誓い  作者: nobu
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異世界の小さな王国

【第1話:新たな世界への一歩】


「エリディア王国...これが俺の新しい世界か...」


初めての地、エリディア王国に足を踏み入れると、


目の前には中世ヨーロッパを


思わせる景色が広がっていた。


周りを見渡しながら、


俺はつぶやいた。


「すごいね、これがエリディアか...」


「あなた、初めてですか?」


突然、美しい女性の声が聞こえてきた。


振り返ると、


エミリアという名の王国の


有名な学者が立っていた。


彼女の美貌と知性に、


俺はすぐに心を奪われてしまった。


「はい、初めてなんです。


こんなに美しい場所は見たことがない!」


俺は興奮を隠せずに言った。


エミリアは優しく微笑んで、


「エリディアは美しいですよ。


一緒に市場を見て回りませんか?」


と提案してくれた。


市場では、


様々な色と香りが空気を満たしていた。


俺は興味津々で


「ここは何て言う店?」


と尋ねた。


エミリアは詳しく説明を始めた。


「これはエリディア特有のスパイスよ。


色々な料理に使われてるの。」


俺たちは市場を歩きながら、


異世界の日常について話し合った。


しかし、その平和な時間は


長くは続かなかった。


「最近、モンスターの


目撃情報が増えているんだって」


とエミリアが心配そうに言った。


「モンスター?ここにも


そんなものがいるんだ...」


俺は驚いて言った。


「はい、普通はあまり現れないのですが...」


とエミリアが言って、


向こうの山並みを見た。



その時思わず僕は言った・・・


「あれ、あの影...あれは、


間違いなくモンスターだ。」


「あれは...!」


エミリアの顔が青ざめた。


モンスターの存在は、


彼女にとっても予期せぬものだったようだ。


僕たちは、すぐに市場から離れた。


僕は、エリディアに来て初めての


危機に直面していた。


魔法を使って対抗しようと思ったが、


エミリアにはまだ魔法使いで


あることを明かしていなかった。


僕の中には、不安と後悔が渦巻いていた。


「大丈夫ですか、アレックス?」


エミリアが心配そうに聞いた。


「はい、大丈夫です。


でも、あのモンスターは一体...」


「ここエリディアでは珍しいことです。


最近、モンスターの活動が活発化


しているという噂は聞いていましたが...」


エミリアの声にも不安が滲んでいた。


僕たちは、


ひとまず安全な場所へと逃げ込んだ。


しかし、僕の心の中では、


あのモンスターとの遭遇が、


これからのエリディアでの


生活に影を落としていた。


「これからどうするべきか、


エミリアさん。」


僕の問いに、


彼女はしばらく沈黙した後、


決意を込めて答えた。


「アレックス、私たちにで


きることをしましょう。


エリディアを守るために。」



エリディアの市場から


逃げ出した僕たちは、


息を切らせながら、


近くの山にある洞窟へと逃げ込んだ。


洞窟は暗く、ひんやりとしていたが、


一時的な避難場所としては十分だった。


「ここなら、あのモンスターには


見つからないはずです。」


エミリアが周囲を警戒しながら言った。


「でも、なぜエリディアにモンスターが?」


僕は疑問を口にした。


エリディアは平和な町として知られていた。


モンスターが現れるなんて、


聞いたことがなかった。


エミリアは深くため息をついた。


「最近、森の奥深くで不穏な


動きがあるとの噂がありました。


もしかしたら、


それが関係しているのかもしれません。」


「不穏な動き?」


僕は首をかしげた。


「ええ、森の奥には古い遺跡があり、


そこで何かが起こっているとか。


でも、具体的なことはわかりません。」


「遺跡か...」


僕は考え込んだ。


もしかすると、


その遺跡が今回のモンスターの


出現に関連しているのかもしれない。


僕は、エミリアには内緒で、


自分の魔法の力を使って


調査することに決めた。


「エミリア、僕、ちょっと外に出てみます。」


「えっ、危ないですよ!」


エミリアが心配そうに言った。


「大丈夫です。すぐ戻りますから。」


僕はエミリアに安心させるように微笑み、洞窟を出た。



洞窟の外に出た僕は、


深い森の中を慎重に進んだ。


空気は冷たく、


木々の間からはほんのりと


月の光が差し込んでいた。


遠くで何かが動く音が聞こえ、


僕は身を潜めた。


何かが近づいてくる。


それは一匹の獣のような姿をしたモンスターだった。


僕は呼吸を止め、動かずにいた。


モンスターはすぐそばまで来て、


何かを嗅ぎ回ってから去っていった。


僕は一息つき、遺跡に向かった。



遺跡は古く、荒廃した状態だったが、


何か特別な力を感じた。


僕は魔法の力を使って、


遺跡の秘密を探ることにした。


「これは...」


僕は驚いた。


遺跡の中心には、


古代の呪文が刻まれた石碑があり、


それがモンスターの出現と


関連していることがわかった。


僕はその呪文を解読しようとしたが、


それは簡単ではなかった。


その時、背後から声がした。


「何をしているのかな?」


振り返ると、


そこには一人の不思議な老人が立っていた。


老人は僕に向かって微笑んだ。


「この石碑の呪文、解読できますか?」


僕は老人に尋ねた。


「ああ、それは古い呪いだ。


でも、お前さんがここに来たことで、


解決の糸口が見つかるかもしれないね。」


老人は僕をじっと見つめた。


「どういう意味ですか?」


僕は困惑した。


老人は静かに語り始めた。


「この遺跡には古代の力が封じられていてね、


その力が最近になって揺らいでいる。


お前さんには、その力を安定させる鍵がある。」


「僕に?」


僕は驚き、


自分の中に秘めた魔法の力を思い出した。


「そうだ。しかし、それにはリスクも伴う。


お前さんがその力を使えば、


モンスターたちも静まるだろう。


だが、その代償として、


大きな試練が待っている。」


「試練?」


僕は不安になったが、


エリディアとエミリアを守るためなら、


どんな試練も乗り越える覚悟があった。


「そう、試練だ。だが、その前に、君は自分の力を理解し、


コントロールする必要がある。」


老人は僕の肩を叩き、深い眼差しで見つめた。


その後、僕はエリミアが待っている洞窟へ向かった。



洞窟への道のりは静かで、


僕の心は混乱していた。


老人の言葉が頭を駆け巡る。


自分の中に眠る力、


それがエリディアの平和を守る鍵だとすれば、


その力を使わなければならない。


でも、どうやって?


森を抜けると、


洞窟が見えてきた。


エミリアが心配そうに洞窟の奥から


外を見つめてい、


彼女は僕を見つけると駆け寄ってきた。


「大丈夫でしたか?何か見つかりましたか?」


エミリアが聞いた。


「うん、遺跡には何か大きな力が


封じられているみたいだよ。


それがモンスターの出現に


関係しているかもしれない。」


僕は遺跡での出来事を話した。


エミリアは驚いた顔で「


それは大変ですね。


でも、それをどうするんですか?」


と尋ねた。


「まだわからない。


でも、僕には何かできることがあるはずだ。」


僕は決意を込めて言った。


エミリアは僕の手を握り、


「私も一緒に考えます。


きっと何か方法があるはずです。」


と力強く言った。


僕たちは洞窟の中に戻り、


次の行動を計画するために話し合った。


僕の中にある力、


それをどう使うべきか、


どうコントロールするか。


そして、エリディアの危機をどう乗り越えるか。


今はまだ答えは見つからないけれど、


僕たちは一緒に答えを見つけるために


力を合わせることにした。




「エミリア、


この洞窟から町までの道、


知ってる?」


僕は彼女に尋ねた。


「うん、知ってるよ。


ここから北に行けば、


森を抜けてエリディアの町に出られるわ。


でも、ちょっと危険かもしれない。」


エミリアが心配そうに言った。


「危険?」


僕は彼女の表情を見て心配になった。


「ええ、この森、モ


ンスターが出没するの。特に夜は...」


彼女の声が小さくなった。


「でも、大丈夫。僕たちならなんとかなるさ。」


僕は彼女に微笑みかけ、自信を持って言った。


エミリアは笑いながら言った。


「アレックス、あなたのその自信、どこからくるの?」


「うーん、これから覚える力かな。」


僕は少し冗談めかして言った。


エリミアが、


「この森、本当に美しいわね。自然の息吹が感じられるわ。」


と、言い。


「ええ、本当にそうだね。君のように自然と調和できる人は珍しいよ。」


「アレックス、あなたはどこから来たの?」


「遠いところからだよ。でも、特に職業はないんだ。ただの旅人さ。」


僕らの会話は続き、やがて夜が訪れた。


キャンプを張り、火を囲んで座っていると、


突然、僕らは不気味な声に気付いた。


森の奥から何かが近づいてくる。


エリミアは警戒した。


「何か来るわ。用心して。」


僕も身構えたが僕は内心、


自分の秘密が明らかになることを恐れていた。


突然、モンスターが飛び出してきた。


僕は、思わず…。


手を振り、唱えると、


周りに魔法の光が現れた。


僕の魔法はモンスターを一掃し、


かろうじてその場を脱出することができた。


「アレックス、あなたは魔法使いだったのね!」


「ごめん、隠してたんだ。でも、君を守りたかったんだ。」


エリミアは驚きつつも、


僕の秘密を受け入れた。


彼女は僕の力を認め、二人の絆はさらに深まった。


僕たちは森を抜け、エリディアの町の近くに到着した。


町の灯りが遠くに見え、安堵の息をついた。


「やっと着いたね。」


僕は笑顔で言った。


「ええ、これからが本当の挑戦ね。」


エミリアも笑いながら答えた。


エリディアの町に戻った僕たちは、


その変わらぬ美しさに一時の安堵を感じた。


しかし、町の中では既に異変の


兆しが見え始めていた。


「アレックス、何か様子がおかしいようね」


とエミリアが小声で言った。


確かに、市場の活気はいつもと違っていた。


人々の顔には不安の色が浮かんでおり、


耳にする会話の内容も以前とは大きく異なっていた。


「モンスターが出たって本当かい?」


「子供たちを外に出すのが怖くなったよ」


そんな声が、あちこちから聞こえてきた。


僕はエミリアに向かって言った。


「モンスターの噂が広まってるみたいだ。


でも、僕たちが見たのは本当のことだよね?」


エミリアはうなずきながら、


「はい、でもこの話、どこまで広まっているのかしら?」


と心配そうに付け加えた。


その時、市場の端で何かが起きた。


人々が何かに驚いて、騒然となっている。


僕たちはその方向に向かった。


近づくにつれ、人々の声がはっきりと聞こえてきた。


「モンスターだ!」


「誰かが見たんだって!」


不安と恐怖が人々を包んでいた。


僕はエミリアを見て言った。


「エミリア、これは良くないよ。


噂が広まると、パニックになるかもしれない。


僕たちにできることは何かないかな?」


エミリアは深く考え込み、


「アレックス、まずは王宮に報告するべきよ。


そして、実際に目撃した私たちの話を聞いてもらうの。」


僕たちは、急いで王宮へ向かった。


道すがら、僕は考えた。


この新しい世界で僕にできることは何だろう。


エリディアを、エミリアを、


そしてこの町の人々を守るためには…。


僕の中で、決意が固まりつつあった。


王宮に着くと、エミリアは堂々と話し始めた。


「陛下、私たちは市場でモンスターの


目撃談を耳にしました。


不安が広がっております。


我々ができる対策を考えるべきです。」


陛下は真剣な表情で聞き入れ、


「わかった、対策を練る。


エミリア、アレックス、


この件は重大だ。私も協力する」


と答えた。


王宮を後にした僕たちは、


これからの対策を話し合いながら、


再び町へと戻った。


エリディアの人々の安全と平和のために、


僕たちにできることを探すために。


第2話へ続く・・・

「面白かった!」




「続きが気になる、読みたい!」



「今後どうなるの!!」



と思ったら




下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いします。




面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!




ブックマークもいただけると本当にうれしいです。




何卒よろしくお願いいたします。


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