第三話 5人の放課後
アルカナ・サンクチュアリ学校の1日目は
無事終了したようだ。5人は雑談しながら
職場兼我が家に向かっていた。
5人は学生ながらも仕事をしている。
仕事は主に生命班[せいめいはん]で行なっている。
生命班とは宇宙国にとってなくてはならない存在だ。
主な活動は宇宙国で起きた事件、事故の解明、
宇宙国内の生態系及び生命体の生態調査、
武器やアーマー、生命術式の開発、
薬品や日常生活に適した化学開発や
アグトーン、闇裁断[ダークヴァイヤンス]化した
生命体、国民に依頼された生命体の討伐、
遺伝子開発などのことを行なっている。
5人は生命班の総大佐であり、生命班で行う
活動の全てを日によって違うが5人にとって
やりがいがあるらしい。
余談だが、5人とも宇宙国にある星々全てに家を
持っている。これは国が保証して行なった
政府公認である。
理由としては5人とも五英雄の核と契約しており、
犯罪組織や闇裁断軍に狙われやすいため
もしもの時に備えて、星々に家、言わば拠点を
置いているのである。
本拠点は 火星国 中心都市 アルカナの海側に面しており、
広い土地と高いビルのある生命班中央拠点が
5人の本拠地である。
ビルの高さは20階建てであり、
1~10階は職場、11~15までは生命班拠点、
16~19階は5人の生活スペース、残りの20階はカフェだ。
5人は本拠点に着くとエレベーターで16階に向かい、
それぞれの部屋でそれぞれの仕事着に着替えていた。
開花はこの日、デスクワークでの仕事らしい。
開花は「少し休んでから仕事しようかな」
と呟きながら着替えていた。