第二十七話 川遊び
ーーー2050年 7月20日ーーー
ここは火星 中心都市 アルカナ アルカナ中央区
オーロラ川 中流部。
水質はとてもよく、水深は例えるなら成人男性の
膝が浸かる程度の水深である。
「お先に行くのだ!!」
「あぁ!!待ってよぉ~」
夜野と宇宙は我先にと川に向かう。
「二人とも気をつけろよ?」
「わかってるのだ!!」
開花は二人に軽く注意しつつ川辺にレジャーシートを
広げる。
他のメンバーもそれぞれやる事をやっていた。
ポルズとアポルンは早々に釣りを始め、テルスは
速攻でひなたぼっこしつつウトウトしている。
マキナとテルナーとフォルアもテーブルと椅子を
広げ、椅子に座り休憩をしている。
それ以外のメンバーはバーベキュー等の準備を
していた。
「あ!!クロダイがいるのだ!!」
「見てみて!!オイカワもいるのだ!!」
「そりゃあそうだろうな。この空間の水質は
Neo粒子が溶け込んでるからな。今のNeo濃度は
50%。だから淡水も海水も関係なく水生生物は
生息が可能になるんだろうな。今より前の時代は
淡水と海水に分かれてたらしいからな」
「そうなんだね〜」
「ええ!?宇宙よ。知らなかったのか?」
「ずっと疑問に思ってたんだよね〜」
「今度水質に関することを教えてやるのだ!!」
「楽しみにしてるね!!」
と夜野達三人は仲良く話していた。
「開花様。今日の服装いかがでしょうか?」
と言いつつシズハは開花に見せてくる。
シズハの服装はヒラヒラの着いた緑色のへそ開きの水着に上に濡れても良い長袖の薄いパーカーを羽織り
靴を履いていた。
他のメンバーも水着の上になにか来ている感じの
服である。
「似合っているよ。シズハ」
「ありがとうございます!!」
「それよりシズハ。クーラーボックスを
取ってくれる?」
「はい!!おまかせください!!開花様!!」
「もうシズハったら。はしゃぎすぎて怪我をしないでくださいね?」
とシズハに軽く注意をするルテミス。
彼女の服装は白いヒラヒラの着いたワンピース
タイプの水着の上に長袖の薄いパーカーを羽織っていた。
「ふう。にしても今日は暑いね~
テルスとバステトは近くにレジャーシート引いて
昼寝を始めたけど、大丈夫かな〜」
「あれはお昼寝と言うより朝寝では無いかな?」
「ハハハ。そうかもな」
アトンの発言に笑っている開花。
「でも開花の意見に賛成。二人とも熱中症が
心配かな」
「だから……はい!!」
「ひゃあ!?いきなりビビったんだけど!?」
いきなり冷たいエコボトルを右首に当てられて
変な声を出すアトン。
開花はアトンにスポーツドリンクを渡しながら言う。
「水分補給をしっかりね?みんなもだよ〜」
「「「はーい×26」」」
開花の声に反応するように返事をするメンバー達。
ふと開花は腕時計を見る。
「今は11時37分か。そろそろバーベキューの
準備を始めるか」
と言いつつ開花はシズハがとってくれたクーラーボックスから食材を取り出し、バーベキューの準備を
始めた。
「開花さん。遊ばないんですか?」
「ルテミスか。今からバーベキューの準備を
しようと思ってたところ」
「私も手伝います」
「わたくしも手伝いますわ」
「ダルニャンもありがとう」
開花達三人は早速準備を始めた。
開花達が準備を始めた頃
水光に夜野。それから宇宙、ポイド、パルシスは
川辺で生物採取を行っていた。
「バケツの中、生物でいっぱいだね!!」
「うん。チチブ、テナガエビにマンジュウイシモチ。それからゴカイに……あ、オヤニラミもいる」
「おお!!テナガエビはハサミが長いのが特徴だし、ゴカイは釣り餌によく使われるのだ」
「マンジュウイシモチは小さいよね~。
チチブはハゼっぽいし、オヤニラミはスズキ目
の仲間で雄はイクメンパパで有名なんだよね〜」
宇宙と夜野とパルシスはお互い、得意げに生物解説を
していた。
夜野ら五人の様子を見つつバーベキューの準備を
進めている開花。
みんなの楽しそうにしている様子を見て、
(これからもずっと仲良く入れたらいいな)
と思うのであった。
ーー後日ーーー
「太ももが痛いのだ〜」
「自分もはしゃぎすぎた〜」
夜野とアルトス達は昨日の川遊びではしゃぎすぎたのか太ももが筋肉痛になってしまったようだ。
やれやれだ。
アルトス
「意外だった?自分の好きなことは戦闘と
勉強です!!」
開花「そ、そうか」




