第二話 入学式
開花、神爪が学校に着いた頃
呆れている新入生2人と
何やら自信に満ち溢れている新入生1人がいた。
「ねぇ、もう行こうよ!!」
と1人が子供っぽい声で発言した。
しかしカッコつけている方はと言うと
「まあまあ、いいじゃないかぁ」
とイケメン声で返事をした。
「我が兄よ。いつまで悩んでいるのだ」
とまた1人、語尾に『だ』をつけて発言した。
先程イケメン声で返事した彼の名前は『神影 水光』。
[かみかげ すいこう]
精霊者の核と契約したアルカナ・サンクチュアリ学校の
自然環境・生物科に通う男子高校生だ。
本人は気付いてはいないがナルシストである。
そして語尾にだをつけて発言した彼は『神影 夜野』。
[かみかげ よの]
知識者の核と契約したアルカナ・サンクチュアリ学校の
技術・開発科に通う男子高校生だ。
神影 水光の弟だが、血は繋がっておらず、
誕生日も2ヶ月離れている。
少しブラコンな性格であるが、
どうやら語尾にだを付ける癖があるようだ。
さらに子供っぽい声で発言した彼の名前は『光護 宇宙』
[こうご そら]
浄化者の核と契約したアルカナ・サンクチュアリ学校の
素材・薬品科に通う男子高校生だ。
言わばマッドサイエンティストであり、
周りは怖がっているが、
作っている本人は楽しんでいる。
そうこうしているうちに
開花、神爪が3人の所へ来た。
「遅いのだ。我が相棒よ」
どうやらこの5人は仲良しらしい。
すると開花が「また水光、カッコつけてる」
と発言する。
しかし水光は全く気づいてなかった。
その後5人は雑談しながら体育館に入り
席に着いた。
入学式が終わった後、いよいよ待ちに待った
クラスだ。当然、科目は違うため
5人ともクラスは別だ。
それぞれのクラスに着いた5人は
正直言うと心配だった。
友達ができるかという心配だった。