第十七話 開花の異変
「!?」
パルセルが気づいた時にはもう遅かった。
水光がパルセルの腹部に槍の刃が刺さっていた。
「くっ、ここで負けてたまるかぁぁ」
そう言うとパルセルは左腕につけていたneoua
から『ポピープリーズロージョン』を発動し、
水光を吹き飛ばした。
『ポピープリーズロージョン』とは、
Neoを風粒子に変換し、さらにNeoから刃のついた
ポピーの花びらの形をしたようなものを生成し、手元に小さなつむじ風を発生させ、手を前に突き出すことでつむじ風を発生させ、相手を飲み込み、飛ばすことができる術だ。
つむじ風の中にはポピーの花びらのような形のした
刃が含まれているため、相手の体のあちこちを傷つけることができる。
吹き飛ばされた水光は即座に受け身の体制を取り、
地面に転がった。
「我が兄よ!!平気か!!」
夜野素早く水光の元に駆けつけて、
再生[リジェネレーション]を発動した。
水光の体はあちこちを切り裂かれたようになっていた。
「フハハハハハハハハ!!これでぇとどめだぁぁぁ!」
パルセルは2人に蛇腹剣で飛びかかったその時、無数の蝶が2人を取り囲み、蛇腹剣を防いだ。
さらに無数の蝶はポピープリーズロージョンを発動し、
逆にパルセルを吹き飛ばした。
「どういうことなのだ!?」
「蝶が生命術を発動しているだと!?」
「いったいどこから!?」
神爪は周りを見渡す。
その時、神爪は目を疑った。
目を疑った理由は開花だった。
開花に異変が起きていた。
目が黒からワインレッド色に変化し、髪は黒く綺麗に延び、
頭には猫の耳が生え、背には蝶の羽が生え、
下半身の後ろには猫のしっぽ、そして胸のあたり
にふたつふくらみができていた。
「か、開花!?開花なのか!?」
「ん〜?なぁに?私、開花だけど…」
「な、なんだよ。その姿」
「あ〜、実はずっと隠してたんだけど〜
遺伝子覚醒[ジーン・アウェイン]が出来る
ようになっちゃったみたいなのよね〜」
「え?」
「ちよぉぉと、待ったぁぁぁぁぁ!!」
「うわぁ!!ポルズ!?」
何故かポルズがどこからか走ってきた。
「あら、ポルズ。どうしてここにいるのかしら?」
「実はぁね偵察科がテロ発生と同時に緊急出動依頼が
来たからねぇ一足早く現場にいたぁんだァよ、
じゃなぁくて!!なんで、開花が遺伝子覚醒を使えるの!?それは確か昔に失われた覚醒現象のはずだァよ!!」
「そうだよ!!なにそれ!!説明しろ〜!!」
その時、パルセルが立ち上がり、興奮しながら
声を上げる。
「フハハハハハ!!まあ何か知らんが、その遺伝子覚醒とやらを見せてもらおうじゃねえかぁぁ!!」
パルセルは開花に目掛けて蛇腹剣で襲いかかる。
しかし、開花は落ち着いていた。
「甘いわね」
Neouaが水色に光り、虚空間から氷の鎖が5つ以上
現れ、パルセルの蛇腹剣を跳ね返し、逆に
身体を打ち付け、吹き飛ばし、壁に激突させた。
「さて、邪魔が入らない内に話しますか」
「あぁ、一体どういうことなんだ?」
「まず、私は全ての人種の遺伝子が入っていて、
その全ての人種の覚醒現象を使えるわ」
「え……」
神爪は驚きのあまり、その場に固まった。
次回、開花の秘密が明らかにされます。
ぜひ、お楽しみに。




