第十四話 魔物の詳細
神爪からテルスが呼んでいると言われ、
魔物研究の続きを神爪に任せた開花は
白衣から私服に着替え、猫カフェに向かっていた。
『テルス・アスルーン』
アルカナ・サンクチュアリ学校に通う一学年の女子学生であり、人種は神族だ。生命班には研究科に所属しており、一日のほとんどを睡眠に当てているが、何故か猫カフェにいると起きている。そのため、生命班は特別隊員として猫カフェでの仕事を許可している。本人は猫カフェ以外で起きれないことを理解しているが原因が分からず、困っているらしい。
猫カフェの前に着いた開花。猫カフェの扉を開け、
中に入る。開花の目に止まったのは仕事中のテルスだ。
開花は「よ!」と挨拶するともう居たのという感じに
驚かれ、「お疲れ様で〜す」とテルスは挨拶を返した。
「前、座るぞ」
「隣に来てくださいよ〜」
何故かテルスは隣に座るように声を掛ける。
疑問を思いつつ開花はテルスの隣に座る。
座った途端、テルスは身体全体の力を開花に委ね、肩にもたれ掛かり始めた。
「どうしたんだ?テルス」
開花は少し動揺する。それもそのはず、年頃の女の子が
同じ年齢の男性に身を預けること自体が少し無防備だと言える。
「そんなに動揺する必要ないじゃないですか〜
あ、それとも〜何かやましいことでもあるんですか〜?」
「そ、そんな事はないけど……とりあえず、
なんで呼んだか教えてくれ」
「も〜、はいは〜い。分かりました〜」
とテルスはパソコンの画面を見せる。
「実は魔物の件でわかったことがいくつかありまして〜まず〜魔物の外見の特徴としては〜現存及び発見された生命体とかなり類似している事と〜伝説上で語られている幻獣、例えば『ムシュフシュ』や『ヨルムンガンド』などの幻獣の姿をしたと思われる魔物が目撃されていたり〜さらには魔物が目撃された地域周辺では〜闇裁断[ダークヴァイヤンス]化した生命体が多く出現していること
ぐらいですかねぇ〜」
「なるほど」
「ちなみに、ここ一週間で魔物討伐任務が増えていることは知っているか?」
「ちらほら聞こえてましたけど〜それが〜?」
「任務場所がどうやら、アガルデンの拠点があると思われている地域周辺が多いんだよね」
「闇裁断軍も関与しているのでしょうか〜」
「その可能性も視野に調査している」
「私にまた何かやらせる気ですか〜?」
「あぁ、アガルデンの拠点があると思われる地域周辺の魔物の目撃情報を調べてほしい。あと偵察科と
共同でアガルデンの行動を監視してほしい」
「了解で〜す」
「というか、いつまで俺の肩にもたれ掛かる
つもりだ?」
「……とりあえず、頭を撫でて欲しいです」
開花は再びなんで?と疑問を浮かべつつ
テルスの頭を撫でる。
「ハフゥゥ……」
テルスは頭を撫でられると安心するのか
とてもリラックスをしていた。
開花はそのリラックスした顔を見て、
開花は相変わらず眠い癖は変わらないんだなと
思いつつ何気ない日常があることに感謝しながら
考え事をし始めるのだった。
今回より専門用語の詳しい説明を5つくらい後書きに書きます
闇裁断[ダークヴァイヤンス]軍
かつてラグナロクを起こした元凶 悪意者[あくいしゃ]
を中心に結成された軍であり、再びラグナロクを
起こそうとしており、詳細は不明。現在、宇宙国内に
おいて最重要ターゲットとされている。
闇裁断[ダークヴァイヤンス]化
闇裁断エネルギーを取り込んだ生命体が暴走すること。
闇裁断[ダークヴァイヤンス]エネルギー
生命体を暴走させたり、戦纏[アルベール]をアグトーン
戦纏へ変化させたりする能力を持ち、負の感情が
多ければ多いほど力を高める能力を持つ。
魔物
近年、宇宙国内に出現する謎の生命体。
生命術の無効化を持つものや近接攻撃を無効に
するものなど様々な種類がいる。
生命術
Neo[next element organi]という粒子を
様々な属性の粒子や元素、物質に変換し、
攻撃や防御、移動など様々な面に使用される
魔法のような物。発動の際はNeouaという
デバイスが必要。




