第十話 テイム科の友達
開花はその日テイム広場に来ていた。
テイム広場とはテイムした生命体の世話をするための
施設だ。
テイム広場の中は亜空間で生成されている
しかし風景は自然豊かで森林や草原や川、海が
生成されているバイオームだ。
余談だが2050年の文明では亜空間技術や
テレポート技術が発達しているため、テレポートや
亜空間は日常に溶け込みつつある。
しばらく歩いていると歩いていた先に
生命体と戯れている男性が見えてきた。
開花は軽く「よ!」と挨拶すると
「やっほ〜」と男性は挨拶を返した。
彼の名は『ポイド・トルド』
生命班 テイム科に所属している神族。
テイムした生命体の世話が生活の中心で
テイム広場の中に一日十二時間以上篭っている。
テイム科とは主に生命体を懐かせ、世話をし
時には業務や任務を行う。
そのため、責任力や生命体への愛情力が問われる。
「調子はどうだ?」
「問題ないよ」
ポイドは返事をする。
「実はお前に頼みたいことがあって」
「頼みたいこ……って、うわぁぁぁぁぁ!?」
頼みたいことと言おうとした途端
シロフクロウの右羽がポイドの顔に激突した。
ポイドはびっくりしたらしく、少し混乱していた。
「大丈夫か?」
開花は問うとポイドは「平気だ」と言っていた。
ポイドの混乱が収まった後、シロフクロウを
左肩に乗せて、話を聞き始めた。
「それより、頼みたいことって何?」
「そうだなぁ……ってその前に俺も癒されていい?」
「いいよ、開花もテイムした生命体は多いもんね」
開花は生命班の中で全ての科目に所属している。
そのため、普段、気分でどの科目に行くか
決めているらしい。
開花は口笛を吹くと生命体がぞろぞろと出てきて開花にじゃれ始めた。
開花の本性が漏れ出ていた。
「ハハハ〜♡」
変態かと思う声が出ていた。
しばらくして、本来の目的を思い出し、
ポイドに話し始めた。
「実は最近、複数の都市部に闇裁断[ダークヴァイヤンス]粒子を感じたんだよね」
「ふーん、で、どうしたいの?」
「そこでテイムした鳥類を都市部に放って偵察をしてほしいんだ」
「わかった、任せて」
ポイドは自信ありげに発言した。




