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第九話 雷帝

他作と似ているというご指摘がありました。自分自身、参考にしている部分が多く、影響を受けていた部分が多々ありましたので、ご指摘にあった作品を読みながら、似た作品にならないようにしたいと思います。不快な思いになってしまった方が他におりましたら、深くお詫び申し上げます。

「アルフォン王子、なぜこのようなところに!?」

「最近、魔物の森が活性化していると聞き現状を見に来たのだ。」

「さようですか。確かにこのような街道に魔物が現れるなどめったにないことですな。」

「あぁ、噂では森の絶対君主であるドラゴンが倒されたことによる魔物たちの暴走だといわれているがな。」


 ドキッ


 アレンは心当たりがあり、冷や汗が止まらなかった。


「我々は王都のお披露目会に向かう予定でしたが、それどころではありませんな。」

「すまぬな。」

「いえ、お気になさらず。王都に一か月ほど前乗りしてお披露目会に出席する予定でしたのでまだ時間はあります。それにお披露目会に出席するアレンは優秀ですから最悪、一人で向かわせます。」


 こうして僕たちは領地に戻ることになった。領地に戻るとすぐに父上は軍の準備をして、魔物の森の調査に向かった。僕はというと、、、。


「やばい、やばい。まさか、ドラゴンを倒すことで問題が発生するとは。何か解決する方法を考えなければ。」


 部屋の中をあっち行ったりこっち行ったりしていると一つの案が浮かんだ。


「魔法で何とかすることができるのでは。」


 考えてみると、森の魔物たちはドラゴンの脅威に怯えて派手な行動ができずに森で細々と暮らしていたのではないか?


「そうか!新しく森を統治する魔物がいればいいのか。」


 善は急げだ。でも、魔物たちが従うほどの強者なんてどこにいるんだ?そんな存在が森にいたのならばドラゴンがいなくなってもそいつが統治していないか?

 つまり、魔物たちの力は均衡していて絶対的強者がいないということだ。


「絶対的強者を作り出さない限り、この騒動は収まらないな。」


 大体、解決策が分かってきたぞ。とりあえず、森に向かってみるか。」


「〈転移〉」


 アレクがつぶやくと部屋から一瞬にして、森へと景色が変わる。


「創造魔法で作った〈転移〉すごく使い勝手がいいな。一度、行った場所にしか行けない欠点があるけど破格の効果だな。」


 アレクが今居るのは、かつて倒したドラゴンが巣としていた場所である。


「うーん。魔物を作り出すといってもどんな魔法があるんだろう。魔物を召喚と言えば闇魔法だよな。」


 闇魔法を行使し始めたアレクは、絶対的強者であり、自分との意思疎通ができる魔物を召喚しようとイメージを固める。

 すると、禍々しい黒い霧が大きくなり、やがて形作られていく。


「結構魔力を持っていかれるな。三割くらいは持っていかれたぞ。」


 アレクは毎日、魔法の鍛錬をしており、今では人外レベルになっている。そんなアレクの三割である。普通の魔物が現れるはずもなく、、、。


「我を呼び出した不届き物の下等生物はお前か。」


 禍々しい霧が晴れるとそこには二本の角が生えた虎が経っていた。


「我はユニークモンスター『雷帝』である。我を呼び出したのはお前かと言っている。」

「うん。僕が呼び出した。」

「ふん。そうか。我を呼び出したことは称賛に値する。下等生物の魔力量では到底無理だからな。何かアーティファクトでも使ったのであろう。」


 アーティファクトとはかつての文明で使われていた今の技術では、再現できない過去の遺物である。アーティファクトはとてつもない効果がそれぞれにあるため、貴族がこぞって収集をしている。


「いや、僕はアーティファクトなんて使っていない。自分の魔力だけで君を召喚したんだよ。」

「ほう。そうか、、、。まぁ、召喚たことには感謝しよう。ただ、我よりも弱いやつに従うつもりはない。お前を殺して我は自由になる。」

「それは、見過ごせないな。」

「ならば力を示せ。」


 そう言うと雷帝は名前道理、雷を放ってきた。

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