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第一話 プロローグ

処女作です。読みにくいかもしれませんが、必死に書きました。温かい目で見てください。

「人生とは選択の連続である。」


 (たかし)は今、迷っている。何に迷っているのかというと数時間前に遡る。



 俺、山崎隆(やまざきたかし)は、どこにでもいる会社員である。ただ、その会社は、今の時代ではめったに見ないブラック企業だ。地元の中堅高校に進学し、そこで成績は真ん中くらいだった。ただ、上京に憧れ、東京の誰でも名前を知っている一流大学を何校も受験した。しかし、地方の中堅高校で成績も真ん中だった隆は、一流大学に合格できるはずがなく、浪人が決定した。一年間、アルバイトと勉強を必死に頑張ったが、一流大学には合格できなかった。一年間必死に頑張ってきたのに結果が出なかった隆は、滑り止めとして受けた三流大学にしぶしぶ進学し、四年間をそれなりに過ごした。そんな人間が一流企業に就職できるはずもなく、企業説明会でよい部分だけ見せている三流企業に就職し、今に至る。


 今日も後輩が会社を辞めた。彼は優秀だった。こんなブラック三流企業にも関わらず、仕事効率は良く、入社して三か月で自立し働いていた。ただ、最近は体調が悪く、通院していた。そんな彼も体が仕事量についていかず、退社を余儀なくされた。


 そんな仕事量なのに他の社員は大丈夫なのか。大丈夫なわけがない。会社で寝泊まりすることは日常茶飯事。そんな状況で会社を辞めない理由は、みんなここを辞めたらなかなか再就職できないからである。この会社は、管理職すべて社長の一族経営でそれ以外の社員は、全員平社員。たとえ、俺たちが成果を上げてもその管理職の成果となるという徹底ぶりだ。そんな会社で10年目を迎えた。


 今日は、久しぶりに帰宅するということでめちゃめちゃテンションが上がっている。


「久しぶりに家に帰るな。たしか家には何もないから食料でも買っていくか。」


 帰宅途中に家の冷蔵庫が空のことに気づき近くのスーパーにタイムセールで半額になったお惣菜を買うことにする。隆は高校を卒業し一人暮らしをしていたこともあり、料理にはそれなりに自信がある。しかし、就職と同時に家にいる時間は無くなり、料理を作る時間があるなら睡眠やお風呂、洗濯に使いたいと思い、今では作ることがなくなった。


「あれ。ソース切れてるじゃん。まじか。」


 隆は買ってきたコロッケにソースをかけようとして、ソースを切らしていたことに気づく。普段なら別にソースがなくても気にしないが、今日は久しぶりに帰宅、久しぶりのしっかりとしたごはんということもあり、しぶしぶソースを買うことを決意し、近くのコンビニに向かった。


「ソース。ソース。あった!」


 念願のソースを手に取り、レジに向かいお会計をした。久しぶりの帰宅、久しぶりのインスタントラーメン以外のごはん、念願のソース、すべてを手にした隆は、意気揚々と帰路に就いた。


 帰る途中、塾終わりの子供たちが自転車に乗り、帰宅している。そんな光景をなんとなく眺めているといきなり目の前で少年が転倒し、車道に出てしまった。運悪くトラックが少年に迫っている。


「やばい!!」


 隆は、選択を迫られていた。ここで少年を助けに行くか行かないかだ。

 悩んだ末、隆は飛び出した。


『ドン!』


 今まで経験したことがない衝撃と体がとてつもなく熱く感じた。手足を動かそうとしても全く反応がない。


「きゃぁぁぁぁぁぁぁ」「大丈夫か!?」「早く救急車を!!」


 そんな声が聞こえる中、隆の意識は薄れていく。


「少年は?」


 薄れゆく意識の中、隆がつぶやき周りを見渡すとけがをした少年は大きな声で泣いている。


「無事でよかった。」


 そうつぶやき隆は意識がなくなった。



誤字脱字であったり、読みにくい場所は修正しますのでご指摘お願いします。

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