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ブルーライトニング  作者: Toy
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ブルーライトニングの設定

ブルーライトニングの設定です

1.人物

マルス

 形式名称AS-52、ダグラスインダストリーが開発した軍用アンドロイド。連邦歴116年4月7日に起動した。高機動制御システム、アクティブリレーションシステム、リンク3を搭載し、従来のダグラス製アンドロイドより飛躍的に能力が向上している。一方でそれまで標準的に搭載されていた家庭用機能を搭載していないことから、ダグラスインダストリーの経営監視委員会でも生産・リースの是非が議論された。

 開発主任は敷島博士と上原博士。それぞれが駆動系と人工頭脳の開発を主導している。駆動系のフレームは先進試作体シリーズJ-9のフレームをそのまま使用しており、戦闘能力も高い。また、人工頭脳はそれ以降のスーパーアンドロイドのスタンダードになり、先行開発されたASー51型にもフィードバックされている。

 起動初期のマスターはサム・ダグラスに設定されていたが、マルスの意志で敷島博士の姪、敷島玲子にマスターを変えている。上原博士がマルスの人工頭脳を、人間への依存性を高める設定にしているため、マルスは玲子にかなり懐いているうえ、玲子がマルスのマスターになってから、さらに能力の向上が認められたことから、プレスト海軍はマルスを玲子に預けることにし、マルスは玲子と9年の生涯を過ごすことになる。

 飛行能力や高機動制御システムにより、単体での戦闘能力も高いが、アクティブリレーションシステムにより、複数のサブロボットを管制して集団で戦うこともできるので、サブロボットの能力によっては艦隊殲滅攻撃すら可能である。


敷島玲子

 マルスのマスターである16歳(連邦歴116年時)の少女。アルトシティで生まれ育ったが、112年のアルトシティ爆撃テロにより、両親と妹を亡くし、母方の伯父、敷島一郎に引き取られ、プレストシティに移住、上原真奈美が母親代わりになっている。

 移住した頃、学校で出会ったアンドロイド「ソレイユ」と親しくなり、ソレイユがシティから追放された後も親交を続けている。また、ソレイユと会うために、ダグラスインダストリーのセキュリティエリアに立ち入ることが認められており、そのため、特別なハンディ(携帯情報機器)を与えられている。

 家族を亡くし、自分だけ生きていることに後ろめたさを感じており、気晴らしの為にソレイユが格闘術を教えたこともあった。そのため、軍隊式格闘術をマスターしており、襲いかかってきた暴漢を完全にノックアウトしたこともある。また、マルスが護衛任務に就いているとき、たまたま同行していたところを5人の暴漢におそわれ、そのうち1人を片づけるなど、マルスがその強さをあてにするほどである。

 ソレイユとつきあっていたり、プレストシティの名門ダグラス家とつきあいがあることから、学校では誹謗中傷を受けており、人付き合いは少ないが、河合瑞穂やマイク・ダグラス等の友人には恵まれている。学校での評判はともかく、プレスト海軍司令部の幹部将校やダグラスインダストリーの経営幹部には高く評価されており、ダグラスインダストリーのセキュリティエリアへの立ち入りを特別に認められているのは、そういう一面もある。また、玲子を認めるダグラス製アンドロイドは多く、マルスが玲子をマスターとした以降は、プレスト海軍最強と言われる「ライトニングファントム」のロボットたちも、玲子をマスターとして認証した。


ソレイユ

 形式名称ASー44、ダグラスインダストリーが連邦歴112年に開発した。先進試作体シリーズJ3のフレームをベースに開発された少女型アンドロイドで、通称スーパーアンドロイドと呼ばれた最初のモデルであり、その後に続くダグラス製スーパーアンドロイドのベースにもなっている。

 人工頭脳はスミス博士、駆動系の開発は敷島博士が担当し、養育はスミス博士が行っていた。シティの学校にも通っており、そこで、玲子と出会っている。



2.シティ

 世界各地に散らばる都市国家。

1)プレストシティ

 物語の舞台となるシティ。ダグラス社がある新興のシティで、その経済力から連邦政府から第7戦闘艦隊の結成を依頼される。テロリストから何度もねらわれるが、プレスト海軍結成以来、一度も侵攻を許していない。


2)ラルゴシティ

 世界の軍事産業を牛耳るガバメント社の本部があるシティ。世界に軍事製品を売ることで莫大な利益を得ているが、その勢いにかげりがみられる。


3)フォルテシティ

 ローウェルインダストリーの本部があるシティ。強大な軍事力を独自のシステムで構築している。


4)ソプラノシティ

 世界連邦の首都であるシティ。連邦大統領がいるシティだが、ラルゴシティの影響が強い。軍部の中で新興勢力が活動しており、勢力争いが起きている。


5)ロンドシティ

 ローウェルインダストリーの支社があるシティ。第3戦闘艦隊の結成に際し、ドルフィンの開発をローウェルの航空部門アルト支社に依頼し、完成させて、導入している。発言力が強く、ラルゴシティの要求(ガバメント社の兵器システムの採用)を拒んでいる。


6)アルトシティ

 ローウェルインダストリー支社があり、戦闘哨戒機ドルフィンと大型ロボットタイタンを開発した。連邦歴112年、武装テロリストの攻撃で生産施設と人員を失っている。シティそのものも復興の途中であるが、革新派の市長のもと、順調に復興を進めている。116年に相次いでテロリストの攻撃を受けるが、第二次攻撃はプレストシティが部隊を派遣して、その侵攻を防いでいる。


3.企業

1)ダグラス

 プレストシティに本部を置く企業。プレストシティの産業を支えている。航空・船舶・車両・ロボットが主産業。グループ企業の中にはファントムワークスと呼ばれる先進技術研究機関があり、ロボット技術、特に人工頭脳の技術では世界最先端をいく。


2)ローウェル

 ロンド・フォルテ・アルト各シティにまたがる巨大企業。航空・船舶・エネルギーの各分野で先端を走っている。ドルフィンとタイタンの改良に、ダグラスと共同であたっている。


3)ガバメント

 ラルゴシティの軍事企業。世界の軍需品をほぼ独占しているが、ローウェルにその牙城を崩されつつある。戦闘機フェニックス、戦闘艦隊用空母や巡洋艦を開発し、販売しているが、ローウェルが開発した巡洋艦、空母、ドルフィン戦闘機に押されつつある。


4.戦闘装備関係

1)ドルフィン戦闘哨戒機

Aタイプ

 巡洋艦の飛行甲板で運用できるコンパクトな哨戒機だが、きわめて軽快な軽戦闘機としての一面を持つ。機首下面にはエンジンと直結した大出力ビーム砲を装備。主翼には片側3カ所(翼端を含む)と胴体下中央に1カ所のハードポイントを持つ。搭載できる兵装は、短距離・中距離対空ミサイル、航空魚雷、誘導機雷、誘導爆弾、対艦ミサイル。ほか偵察ポッドなど。

 ドルフィンは、胴体のバルジに飛行用フォースモーターと、加速用フォースジェットを持つが、後者はダクトの奥に装備されているので作動時にでるジェット光がほとんど見えない。

 ロンドシティ、アルトシティ、フォルテシティ、プレストシティで採用。哨戒機として開発されているが、実質的に戦闘攻撃機である。哨戒機と称しているのは、戦闘機などの装備はガバメント社が政治力を使って独占しているため、あえて哨戒機として開発したためである。


Bタイプ

 前席を人間用、後席をロボット用としたプレスト海軍仕様の機体。ロボットのサポートで高度な情報処理を可能としているが、能力的にはAタイプと変わらない。


Cタイプ

 Aタイプをベースに電子戦・情報収集向けに作られた機体。機首下面のレーザーをおろし、受信センサーとアレイレーダーを追加した。攻撃能力は維持している。


Dタイプ

 Bタイプをベースに前後席ともロボット用のタイプ。プレスト海軍が使用


Eタイプ

 コックピットスペースにセンサーを搭載した無人仕様のエンジン強化型、プレスト海軍、ロンドシティ防衛軍が使用


Fタイプ

 Eタイプをベースにロボット用コックピット持つ単座型


2)ロボット通信網

リンク1

 ダグラス製ロボットの情報ネットワーク。玲子が持つハンディコムもリンク1に対応しており、ロボット情報ネットワークにアクセスして情報をもらうこともできる。後述のリンク2、リンク3の基本となっている。


リンク2

 ダグラス製ロボットが持つ情報ネットワーク。プレスト海軍の軍用ネットワークのベースでもある。プレスト海軍はテロリストが傍受しているおそれがある連邦軍標準のフォースネットとは別にリンク2をメインとして運用している。

 

リンク3

 大容量高速情報ネットワーク。ダグラス製ロボットの最新情報ネットワークでもある。


アクティブ・リレーション

 リンク3の大容量高速情報ネットワークにより各ロボットが連携して行動するシステムのこと。救助、防衛など各行動において、ロボットたちが密接な連携を持って行動する。このシステムの利点は、同時多目標迎撃を効率よく実行できること。大規模災害対応の時は、捜索救難を効率よく遂行できることである。


3)プレスト海軍ロボット部隊「ファントム」

プレアデスシスターズ

 ニーナを基本に、コンピュータの端末となるよう作られ、プレスト海軍に納入された7人の少女型アンドロイド。リンク2に標準的に対応するが、後期製造分の2体は単体でリンク3に接続できる。

 

 ニーナ 海軍総司令部付き

 ノーマ サムのパートナー

 エレクトラ 第7艦隊 西郷総司令付き

 マイア 第7艦隊 エドワーズ副司令付き

 ステラ 第7艦隊 スミス補給部隊司令付き 

 ミラ  海軍総司令部スコット総司令付き

 リーム フォルテシティ派遣部隊付き


ライトニングファントム

 マルスが指揮するロボット部隊。陸海空すべてでファントム最強と言われる部隊。

 人型ロボットゼムを含め、多種のスペシャルロボットで構成されている。


ブルーファントム

 ソレイユやルーナが指揮するロボット部隊。主に戦闘と災害救助を主任務としている。ファントムの象徴となるロボット部隊で、ほぼ人型ロボットで構成されている。


レッドファントム

 ニーナが指揮するロボット部隊。補助的に戦闘もこなすが、救助や災害対応がメイン。人型ロボットと救助用装備で構成されている。


ブラックファントム

 ニーナ・ルーナが指揮するロボット部隊。一般には公開されておらず、戦力は秘匿されている。戦闘専門部隊。漆黒のボディを持つロボット部隊である。


4)タイタン

ブラックタイタン

 ローウェルインダストリーがガバメントのグリフォンに対抗して開発した大型ロボット。アルト支社で2機だけ製作されたが、102年のアルトシティ爆撃で奇跡的に機体が残り、フォルテシティに移管され、テストが継続された。ソレイユショックの後、ローウェルはダグラスと技術協定を結び、1機はダグラスに渡され改良が進められた。内蔵する火器が多く、出撃コストが高い。頭部の対空レーザー、肩部の対地ビーム砲。腕のビームグレネード、ライトサーベル。オプション装備としてビームランサー(槍)と盾。また、専用の輸送機を有し、世界各地への展開能力を持つ。暁作戦の際は、その特性を評価され、派遣部隊の中核として使用された。


ブルータイタン

 ブラックタイタンを元にローウェル社フォルテ本社が開発した。内蔵武器を極力抑え、出撃コストを下げている。そのかわり、オプション兵器が充実している。

 内蔵兵器は頭部の対空レーザーのみ。オプションとして腕部に取り付けるビームランチャー、腰に装備されるライトサーベル、盾、飛行を補助する背中に装備されるフライトユニット。


プロメテウス

 マルスとともに開発された専用機。駆動系が一新され、機動性がさらにアップしている。開発にはダグラス社の敷島博士が関与し、マルスの特性に合わせて、設計されている。頭部の対空レーザー。腕に内蔵されたライトサーベル。オプションとして腕部に装備されるビームランチャー(ブルータイタンと同じもの)、無人戦闘機トルネードを改造したフライトユニットが背中に装着され、飛行を補助するが、戦闘時は切り離され、独自の戦闘機として、戦闘に加わる。リンク3を装備しており、第7艦隊の無人艦を管制することもでき、その攻撃能力はすさまじいものがある。

 マルスと同等の人工頭脳をもち、マルスと同様の意識を持つため、マルスのマスターである玲子をプロメテウスもマスターと認めている。


アトラス

 リョーカの専用機。プロメテウスの同型。

 

5.第7戦闘艦隊

 プレストシティが連邦政府から要請されて、結成した艦隊。ガバメント社製の装備を入れることを求められたが、シティ政府は公募で艦隊装備を募集。結果、ローウェル社製の装備を採用している。これにはダグラス社もからんでおり、プレストシティの総力を挙げたプロジェクトでもある。初期配備艦はローマ神話からその名を取っている。


1)ジュピター型巡洋艦

 ロンドシティが使用している量産型巡洋艦をベースに、ダグラス社が独自のシステムを組み込んでいる。任務対応ユニットを格納庫スペースに組み込むことができ、多用途性を持つ。ジュピターは艦隊指揮能力を持ち、ノーマ型アンドロイド「マイア」の管制のもと、艦隊を管制することができる。

全長:165m

全幅:21m

排水量:7800t

主機:合成燃料ガスタービン DT-2000

推進器:フォースモーターDE2300型

速力:30ノット

武装:単装レールキャノン1基

   魚雷発射機2基

   近接防御レーザーガン2基

   近接防御マルチプロジェクションレーザー多数

   ミサイル垂直発射機

搭載機

 ドルフィン1機もしくはアーチャー1機

同型艦

 ジュピター(パトロール艦隊からの改修転用)

 バルカン(パトロール艦隊からの改修転用)

 マーキュリー(パトロール艦隊からの改修転用)


2)ジュノー型空母

 ヴェスタ型補給艦を元に、プラント施設を削除し、格納庫スペースを増設した正規空母。約40機搭載可能。ローウェル・ロンド支社製。第7艦隊総司令西郷中将が座乗し、ノーマ型アンドロイド「エレクトラ」により、艦隊が管制されている。


全長:280m

全幅:39m

排水量:45000t

主機:船舶用核融合炉H3-7型2基

推進器:フォースモーターDE2400型2基

速力:30ノット(大出力のDE2400型推進器を2基搭載しているので、実際はもっと速いとも言われる。)


武装 マルチミサイルランチャー2基(艦首)

   近接防御用マルチプロジェクションレーザー

艦載機

 ドルフィン30機

 ブルドック早期警戒型3機

 アーチャー3機


同型艦

 ジュノー

 プロセルピナ(建造中)


3)ヴェスタ型高速補給艦

 核融合エンジンを持つプラント艦で、合成燃料の生成や、艦載機の整備を行う整備区画を持つ。全通甲板を持つので、空母にも見えるが、格納庫スペースは小さく、5機程度の艦載機を運用出来るに過ぎないので、空母に列せられることはない。また、ヴェスタは補給艦でありながら艦隊指揮能力を持つ。


全長:280m

全幅:39m

排水量:45000t

主機:船舶用核融合炉H3-7型2基

推進器:フォースモーターDE2400型2基

速力:30ノット(大出力のDE2400型推進器を2基搭載しているので、実際はもっと速いとも言われる。)


武装

 マルチミサイルランチャー2基(艦首)

 近接防御用マルチプロジェクションレーザー


艦載機

 ブルドック輸送型2機

 ブルドッグ早期警戒型2機


同型艦

ヴェスタ

ケレス(建造中)



4)ビーナス型高速輸送艦

 高速輸送艦とよばれているが、最大20機程度のドルフィンもしくはブルドッグを搭載し、航空作戦を展開する。空母ジュノーがジュピターと別行動をとることが多いため、ビーナスとアウロラはジュピターに随伴し、航空戦力を提供している。


全長:250m

全幅:38m

排水量:20000t

主機:合成燃料ガスタービン DT-2000

推進器:フォースモーターDE2400型1基

速力:30ノット


武装

 近接防御用マルチプロジェクションレーザー


上陸用舟艇

 ペリカン2隻


艦載機

 ドルフィン:10機

 ブルドック:10機


同型艦

ビーナス

アウロラ


4)アポロ型無人駆逐艦

 無人で運用される艦。サブロボット機能を持ち、自立した行動が可能。ジュピター型より小型だが、居住スペースがないために、強力な火力を有する。ロボットの乗組員が内部でダメージコントロールなどサポートしているが、艦全体のコントロールは1機の人工頭脳が行っている。


全長:150m

全幅:18m

排水量:5000t

主機:合成燃料ガスタービン DT-2000

推進器:フォースモーターDE2300型

速力:30ノット

武装:単装レールキヤノン1基

   魚雷発射機2基

   近接防御レーザーガン2基

   近接防御マルチプロジェクションレーザー(MPR)多数

   ミサイル垂直発射機


搭載機

 ブルータイタン2機


その他

 多数の戦闘用メタロイドを搭載している。


同型艦

 アポロ(ダグラス社製)

 ダイアナ(ダグラス社製)

 プルート(ダグラス社製)


5)ネプチューン型可潜駆逐艦

 無人の可潜駆逐艦。水上では合成燃料エンジンで発電して航行するが、水中ではジェネレーターに蓄積した電力で航行する。ライトニングファントムを乗船させ、展開させる任務に就いているほか、敵潜水艦を探知・攻撃する任務に就いている。


全長:100m

全幅:13m

排水量:2000t

主機:ジェネレーター JTー500

補機:合成燃料エンジン DE-1000

推進器:フォースモーターDE2000型

速力:水上30ノット(水上)、20ノット(水中)

   

武装

 魚雷発射管4基

 近接防御マルチプロジェクションレーザー(MPR)多数

 ミサイル垂直発射機


その他

 多数の戦闘用メタロイドを搭載している。


同型艦

 ネプチューン(ダグラス社製)

 バッカス(建造中)


6)ミネルバ

 無人運用が可能なジェット機。ミネルバはダグラス社のJシリーズとは別の先進技術試作体シリーズとして作られ、航空機の無人運用システム、センサー統合、リンク2やリンク3ネットワークシステムのテストベッドとして作られた。既存のビジネスジェット機をベースとしているが、かなりの機動性能を持つ。その性能がプレスト海軍の目に留まり、第7戦闘艦隊の統制システムの雛形となった。テストの後はダグラス社のVIP輸送機として使われていたが、ミネルバ本体の願いにより、軍に配属されて、各種の任務に就く。


7)艦隊管制アンドロイド:マルス

 第7艦隊の兵器システムを前線において管制するアンドロイド。本来、マルスは艦隊の戦域空間を制圧するアンドロイドとして開発されたが、その汎用性から市街戦における制圧にも使えることが判明。マルス及びリョーカがシティ防衛に投入されている。


8)艦隊管制アンドロイド:ノーマ

 第7艦隊の兵器システムを総括して管制するアンドロイド。通常、指揮官の側において、艦隊各艦の動きを集中管制する。また、防御システムや攻撃システムを集中管理しており、大幅な人員削減を可能としている。

 1番機のノーマはサム・ダグラスの元でテスト運用され、ドルフィン部隊の管制を効率よく実施したことから、より大規模な艦隊システムの運用にエレクトラ、マイア、ステラが配備されている。


9)ブルドッグ

 艦隊輸送機で、空母と地上との間の物資輸送で活躍している。垂直離着陸能力を持つ。

全長:17.5m

自重:15t

全備重量:21t

乗員:2名

輸送人員:20名


10)ブルドック早期警戒機

 ブルドッグベースの早期警戒機。機体側部、機首、尾部にアクティブアレイレーダーを装備し、空中、海上を監視している。

全長:17.5m

自重:18t

乗員:4名


11)ブルドッグ哨戒攻撃機

 滞空しながら海上・地上を哨戒する攻撃機。胴体下部の兵器倉に魚雷、爆弾等を装備し対象を攻撃する。また、ホバリングしながら機体後部から自走式ソナー「ソードフィッシュ」をおろして潜水艦を探索することもある。

全長:17.5m

自重:18t

乗員:4名

武装

 魚雷もしくはミサイル4機、ほか、各種誘導爆弾

 機体後部から「ソードフィッシュ」を発進、回収させることもできる。


12)アーチャー

 海難救助、哨戒、輸送に使用される垂直離着陸機。ブルドックより小型の機体で巡洋艦にも艦載運用される。

全長:15.5m

自重:7t

全備重量:12.5t

乗員:4名(ソードフィッシュを積み込まなければ、さらに8名乗ることができる。)

武装

 主翼内側パイロンに魚雷、もしくはミサイル2機

 機体後部から「ソードフィッシュ」を発進、回収させることもできる。


13)ドルフィン

 戦闘・攻撃・哨戒に使用される垂直離着陸機。海軍の主力戦闘攻撃機で、配備数も多い。

全長:15.3m

自重:9t

全備重量:15t

武装

 機首下部に固定レーザーガン

 胴体下及び主翼下に汎用パイロン5カ所

 主翼端に対空ミサイル専用ランチャー各1基

 胴体下パイロンには偵察ポッドも装着でき、哨戒偵察にも使用できる。

   

14)ペリカン

 上陸用ホバー輸送挺。水面、地面の上を数十センチ浮上し、人員、車両、貨物を輸送する。ヴェスタ級に搭載されるほか、そのほかの軍用輸送艦にも搭載されている。

全長:26m

全幅:14m

積載量:40t

速度:40ノット



15)ブルータイタン

 大型の人型兵器。拠点制圧を主任務とするが、迎撃、対艦攻撃も行う。地上のみならず、空中、水中での活動が可能で、第7艦隊では制圧戦力の中核として位置づけられている。

 全長:8m

 自重:6t


武装

 頭部対空レーザ2基

 ライトサーベル

 レーザーランチャー


6.先進技術適用試作体シリーズ

ダグラス社の人間サイズの人型ロボット(メタロイド)の試作体シリーズ。

J-1(ジェイワン)

先進技術適用試作体シリーズの先鞭を切った最初のモデル。大柄な人型サイズであり、ハイパワーを誇り、リンク2を搭載し、指揮管制能力にも優れる。特筆すべきは二組の人工脳を持ち、片方は常にバックアップとして控えており、一つの人工頭脳の寿命がつきても、バックアップはすぐさま記憶と経験を受け継ぐことができることである。ジェイワンの最初の人工脳の一つは、別の型に埋め込まれ、記憶と経験を受け継がせており、以降、最新型の人工頭脳が埋め込まれ、記憶と経験を継承させている。プレスト海軍の情報システムがリンク3にバージョンアップしたのをきっかけに、ジェイワンもリンク3にバージョンアップしている。


Jー2(ロビー)

ハイパワー、多機能を追求したジェイワンに対し、機動性を追求して作られたのがJ-2である。普通の大人のサイズで、パワーではジェイワンに劣るものの、機動性ではジェイワンを圧倒、1号機ロビーは、ファントムの先鋭、ライトニングを指揮し、量産型は、海軍の戦闘用モデルとして採用されている。ロビーは、後継機J-6の配備により、予備役となり、敷島家の警護をかねて、家事用ロボットとして余生を送っている。


J-3

アンドロイドの駆動系試作モデルとして、開発され、その基礎フレームはソレイユやニーナ、ノーマなどのアンドロイドに引き継がれている。体格は小柄で、直接戦闘に向かないと思われていたが、ソレイユショック以降、改めて評価され、戦闘用としても量産・配備された。新型J8モデルの採用で、生産を終了。救難・警備の方へ異動した個体も多い。ソレイユやニーナはフォースモーターを持たないが、Jー3の設計を簡略化しただけで、J-3はフォースモーターを内蔵し、飛行性能を持っている。1号機はジェイワンとともに、ソレイユの補佐をつとめていた。


J-4

機動性を重視したJ-2に対し、より銃火器の取り扱いに特化した兵士用モデルとして作られた。飛行能力はバックバックによるオプションとなり、単体では飛行能力は持っていないが、屋内戦闘では、特に問題にならない。バックパックの交換により、飛行能力や機能をアップすることができる。狙撃に対応するため、センサーも強化されている。もっとも配備されたモデルでもある。試作機はソレイユの指揮下にあり、玲子に軍隊式の格闘術を実践で教えている。


J-5シャドウ

ジェイワンのさらなる強化を目指して開発された2mの身長をもつ大型モデル。J-4のバックパックシステムの構想を受け継ぐほか、大型火器を運用できるパワーを持つ。1号機シャドウはジェイワンの人工頭脳の一つを受け継ぎ、非公開の先鋭部隊ブラックファントムの指揮官を務めている。


J-6

Jー4をベースにリンク3とフォースモーターを採用し、飛行能力を持たせたモデル。バックパックによる限定された飛行性能では対応できない特殊部隊に採用されている。


J-7ゼム

高機動制御システムをもつ高機動モデル。Jー2よりも少し大きいが、J-5ほどではない。マルスに使われている技術の総合実証機でもある。いわば、マルスの兄弟機。これ以降、J-8、Jー9とフレームの小型化が図られる。


J-8

ルーナの基本フレーム試作型


Jー9

マルスの基本フレーム試作型。量産もされている。

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