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マコの話し。


『あ~ぁ・・・ねむ・・・』


春の心地よさが体を包み込むこの時期。

眠気が私を襲った。入学式なんて忘れて帰りたい。

そんなことを考えながら電車に乗る。


そう、今日は高校の入学式なのだ。

あの事があった後、私は本格的に友達がいなくなり一人になった。

元からあまり友情に興味がなかった私はその環境にすっかり慣れてしまい、高校も地元から少し離れた公立を受けた。


もうあの時の事はおしまい。

あんなこと、二度とごめんだね。


高校では落ち着いて過ごそうと考えていたその時・・・




『・・・・・?』


なんか視線を感じる。どこだ?

電車内を見渡す。


『・・・・・・・・』


バチッ

一人の少女と目があった。



「・・・!(ペコッ)」



『・・・・・???』


少女が私を見つめていたのだ。

なんだ。なんか変なところでもあるのかな。

そう思って自分を再度見直してみたけれど、これといって変なところがない。


(同じ制服だな・・・。新入生かな)


その子は同じ制服を着ていた。

くりっと大きな瞳にまだあどけない輪郭。背も小さく小柄だ。

髪は少し茶色がかっていて二つに結んでいる。


かくゆう私は真っ黒髪の腰までの超絶ロングで目も大きくない。

おまけに背も高いので怖がられやすい。


(笑わないし余計かな。)


そんなことを思ってもう一回少女を見ると、やはりこちらを見ている。


・・・怖がられてるのかな・・・。


なるべく気にしないフリをして、電車を降りた。



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