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マコの話し。

自分が女の子が好きだと気づいたのは、中学2年の時だった。


きっかけは、一人の男の子に告白された事だった。

昔からあまり誰とも口をきかない人見知りの私には、たった一人友達と呼べる女の子がいた。


その女の子には好きな子がいて、毎日その子と目が合っては手を振って嬉しそうに話しをしていた。私はそれを見るのが好きだった。

その女の子の目はキラキラしていて、頬を赤らめながら男の子の話しをするときが一番幸せそうだった。話しを聞くとき、自然と私は笑顔になっていた。




だけど、変わった。


私に告白してきた男の子は、私の唯一の友達だった女の子の、好きな子だった。



私はもちろん断ったし、まず興味などなかった。でも女の子は言った。


あんたなんてもう顔も見たくない。知ってたんでしょ、私が失恋すること。

私があの子に手を振ってる時、いつも悔しそうにしてたもんね。


そう、私に言って離れていったのだ。



私は泣いた。家に帰ってからはもっと泣いた。

そして気づいた。


これは友達を失った悲しさではなく、

好きな人に拒絶された悲しさだと。

悔しかったのは、その子の視線が自分になかったからだと。


私はここで初めて、自分が女の子が好きな事を悟ったのだ。


こうして私の苦い初恋が幕を閉じた。

そして今もこうして、忘れられない思い出へと変わるのであった。


*

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