信永編第10話〜敵襲〜
パソコンが復帰したので、感想に返信をさせて頂きたいと思います
キーンコーンかーじわらー
なーんでーんかーんでーん
「ふぅ…。昼ご飯かー!」
「やっとお母さんの弁当を食べれるわー」
さて、四時間目も終わりお昼の時間だ。
そしていつものメンバーで床に座り、皆で弁当を食べる
「今日も拙者は学校の視線をくぎづけでござったな」
そんなのお前がミイラだからに決まってんじゃん
「なぁ四分蔵…」
「なんでござるか、兼次殿」
「自分を知るってことは大事だぞ」
全員が頷く。
「それで…。今日の万部はどうするんだ忠海?」
「今日は…。やらない方がいいんじゃないかな」
「でもまだあの日以来一回も集まってないし。そのうえ部長も決まってないからなぁ…」
「しかたないさ、慶二」
「まあ…。そうだな」
と、今度は四分蔵が明日香に狙いを定めていた
「そこの荒野に咲く一輪のパンジーのように美しい明日香殿」
「なんですの?」
オチはわかるが、そこまでが見物だな。
つーかそろそろ花の名前変えたら?
「もしよろしければ上の名前を教えてはくださらんか?」
「北条院ですわ」
あ、四分蔵の目にドルマークが
さすが忍者。北条院グループのことを知ってたか
「まさにお金でござるな。ウヘヘヘヘ…」
こいつマジ最悪だな
「おか…明日香殿、今夜にでも拙者とお茶などいかがでござろうか」
またお茶ですか…
「あいにくですけど私、心に決めた方がいますの。ですから貴方とお茶をするお時間なんてありませんわ」
「なんとっ!これほどまで美しい明日香殿のハートを射止めてしまうとは…」
へー。明日香も好きな人いたんだ。
そいつはすごいな…。明日香みたいな女性を惚れさせるなんて
「拙者も罪な男でござる」
非常に残念な忍者でござる
「どう考えてもあんたじゃないわよ!!!!」
「アンギャー」
里美の必殺、【貴様の死に場所はここだ!ここだ!ここだァ!】が炸裂した
「それにしても明日香に好きな人っていたんだなぁ」
「え…。えぇ、まぁ…」
「あれ?みんなどーしたの?」
忠海はいつも通りだったが、皆黙ってる…。
もしかしてこれってタブーだったのかな?
「慶二…。お前…」
「なんですか兼次君?」
「一種の病気だぞ…」
失礼なやつだな!
…
……
キーンコーンかーじわらー
つーるまーきおーんせーん
さて放課後だ。俺はこれから誰といようかな…
1、澪
2、明日香
3、七美
4、涼子
5、里美
6、綾子さん
7、雪江さん
とりあえず里美、雪江さんは大丈夫。
その雪江さんは澪に付いているだろうから、澪も大丈夫。
綾子さん、七美はどこにいるかわからないから無理だ。
となると…。残るは明日香と涼子か。
「それならとりあえず学校にいればいいか…」
…
……
「ふんふ〜ん♪」
ここは澪の家の近くにある公園。
澪はベンチに座り、大好きな水カバーを食べながら…
「このチョコの種がミソだよね〜」
その通りです。
今は七時なので辺りは暗く誰もいない。だから澪も独り言をいっているのだろう。
「明日香も堂々と好きよ宣言しちゃってさ〜」
「聞いてるこっちが恥ずかしかったよ〜」
澪は一人で顔を真っ赤にしていた。
「わたしも頑張らないとなぁ〜」
そうして澪は立ち上がり
「ファイトわたし!」
自分で自分を応援した
「なんか寂しいな〜」
「なら殺してやろうか?」
「えっ?」
急に後ろ声が聞こえてきたかと思うと、澪が持っていた水カバーが無くなっていた。
「なかなか美味いな」
「あなた誰?」
「俺か?」
澪は水カバーを一口で食べてしまった、正面にいる男に尋ねた
「これから死ぬ奴に名乗る必要はねぇな!!!」
キィン!!!
男がいきなり澪に切り掛かってきた。
がしかし、澪と男の間に何物かが入り、男が振るった剣を止めた
「危なかったですね…」
澪はその人に見覚えがあった
「雪りん?」
「ええ…」
「どうして…?」
「説明している暇は…」
「ハハハハ!!!」
男は笑い始めた
「その刀は雷切か?」
「ああ。そうだ…」
「らいきり?」
澪だけがこの話を理解できていなかった
「澪…。とにかく離れてください。遠くへ」
「う…うん。」
「逃がすかよ」
男がそう言うと三人の周りにフィルターが出現した
「これはなんだ…?」
「プラネタリウム?」
「子孫が逃げないように、信永様が作り上げた物だ。俺を倒してこのリモコンを壊さない限り…」
「私達は出れない…」
男はリモコンを手に持って遊んでいる
「澪を危険に晒す訳にはいかない…」
雪江は目の色を変えた。
「お前の名は?」
「俺か?俺はな…」
「山内二豊だよ。立花雪江さん」
「山内か…。すぐに終わらせてやる…」
…
……
「はぁ…。めちゃめちゃ疲れたわ」
ここは学校の食堂前。
時間は七時五分。
そこには風呂に入った里美がいた
「ったく、私は女の子だっつーの!」
どうやら里美は男子以上の練習をやらされたようだ
「まあ…。やりたくてやってるんだしね」
時間が時間なだけに周りには誰もいなかった。だからだろうか、里美は思いきり独り言を言っていた。
「好きよっ好きよっ慶二っウッフーン♪」
rumちゃんだ。
「はぁ…。浮気以前の問題よね…」
と、里美が一人で落ち込んでいたら、急に辺りの景色が変わった
「何!?プラネタリウム?」
「プラネタリウムだってさ。笑っちゃうね」
「ああ、馬鹿丸出しだな」
「誰!?」
不意に食堂の屋根から二人の声が聞こえてきた。
そして里美はその方向を見る
「子孫みーっけた」
「おっ!お前はどの子孫だ?」
「子孫!?まさか貴方達が慶二の言ってた…」
「君の敵…かな?」
「まぁ敵だろうな」
二人は何故か余裕の表情だ
「あなたたちの名前は?」
「竹中全兵衛」
「黒田どん兵衛」
「うどん…?」
「グハァ!!」
「大丈夫か!?どん兵衛」
どん兵衛はショックを受けたらしく、食堂の屋根に膝をついた
「ちっくしょー!よくもどん兵衛を!」
「…」
里美は何も言えない
(こいつらなら大丈夫そうね…)
「こいつらなら大丈夫そうね…。とか思っただろ?」
「甘いな甘い。それでも子孫か?」
「え!?」
里美が油断した瞬間、二人は里美との距離を一瞬で詰めた
「さあ、死になよ」
全兵衛が扇を里美の首目掛けて投げる
「キャッ!!」
里美は目をつむった
「あれ?なんともない…」
里美は自分の首をあちこち触った
「札に邪魔されたか…」
「札だね…。全兵衛」
と、里美後ろから足音が聞こえてくる
「さすがは豊臣の天才軍師二人組だな。早く確実に仕留めるために、わざと油断させたか」
里美は後ろを見た
「兼次…!」
「まぁ俺の主君はまんまと引っ掛かってしまったが…」
「兼次…?直江兼次か?」
「主君ってことはこの女の子は上杉だな?」
兼次は里美の隣に並んだ
「そうだ。この人は俺の主君、上杉…」
「…信」
「まことっていうのか!?」
「読者に不親切な読み方だな」
「うるさーい!!!」
…
……
所変わってここは体育館。そこではバスケの自主練をしている明日香がいた
「左手は添えるだけ…。左手は添えるだけ…。左手は添えるだけ…」
何かの宗教みたいに何度も繰り返しながら、シュートを放っている
「おいジジイ!私を試合に出してくださいですわ!」
タプタプタプタプタプタプタプタプ
「ふぅ…。今日はこれくらいにしておきましょうか」
明日香はシュートなのかイメトレなのか分からない練習をやめて体育館を出ようとした。
時間は七時五分。
「え!?」
すると、急に明日香の周りにフィルターが出現した
「プラネタリウム?」
「違うよお嬢さん。」
不意に体育館の出口から人が現れた
「あなたは誰ですの?」
「私ですか?」
男は笑った
「私のことより貴女のことを教えてあげましょう」
「私のこと?」
「ええ」
明日香は不思議そうな顔をしている
「今川義元って知っていますか?」
「ええ。もちろん知っていますわよ」
「貴女はその子孫です」
「子孫…?だからどうしたんですの?」
「死んでもらいましょうか」
そう言うとその男の手が光り、ヌンチャクが現れた。
「さて、私の名前でしたね?」
男が消えて明日香の後ろに回り込んだ
「豊臣猿吉です」
「後ろ!?」
しかし猿吉のヌンチャクが明日香に当たりそうになった瞬間…
キィン!
「待つでござる!」
上から猿吉目掛けてクナイが飛んできた。
しかし猿吉はそれをぬんちゃくで弾く
「お前は…」
「貴方は…」
「「ミイラ…」」
…
……
「やはり慶二は桁が違うからな」
「まあね〜」
俺は結局剣道部に参加してしまった。
そしてここは剣道場。部活はとっくに終わったが、俺は残って涼子と二人で話していた。
「まぁさすがに昨日の今日で襲ってくるなんてことは無いよな。そんなのファンタジーにあるまじき行為だし」
「何の話をしている?」
「いや、なんでもない」
「そうか。それでは先程の話の続きなんだが…。ん?」
「あれ?プラネタリウム?」
いきなり俺の周りにプラネタリウムが現れた
「なんだこれは?」
「さぁ?俺達に夜空をサービスしてく…」
まずいっ!!!!
「涼子!!!!」
俺は涼子を抱えて横に跳んだ。俺達がいた場所には薙刀を持った男が一人
「さすがだな」
「お前は…?」
正面の男に名前を聞いたが、後ろにもう一つの殺気を感じたので俺はその方向を見た。
「お前はっ!」
「久しぶりだな前田慶二」
「前田利上!?」
後ろには前田利上がいた。
「おい慶二、誰だこいつらは?」
「こいつはやばいぞ涼子…」
仕方ない…。どうせいるんだろ?
「おーい忠海ー!」
「はーい!!!」
忠海が上から落ちてきた。
「天井で何してた?」
「イグアナになりきってたの」
「そうか…」
この前はヤモリだったな。この爬虫類好きは。
「それで、あんたは誰だ?」
「柴田負家…」
俺は改めて前にいた人物に名前を聞いた。
名前からすると柴田勝家の子孫か…。
「それで何の用だ?」
「お前らを殺しに…」
「その通り。あの時殺し損ねたしな」
この二人からは物凄い殺気を感じる
「慶二…。これはどういうことだ?」
「後で説明する」
「…」
悪いな涼子…。
「これは本気だね慶二」
「ああ、いくぞ忠海。涼子は危ないから離れていてくれ」
「…わかった。」
立花雪江×山内二豊
伊勢里美、島兼次×竹中全兵衛、黒田どん兵衛
服部四分蔵×豊臣猿吉
前田慶二、本多忠海×柴田負家、前田利上
時刻は七時十分