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曖昧な愛と実体の無い両腕


「コーラ、ダッシュ。」


ぶっきらぼう?いえ、他の言葉を知らないだけ。



「ノート、貸せ。」


横暴?いえ、話し方を知らないだけ。



「帰る、来い。」


ほらね、こんなにも、愛がある。



君にもあの人にも悪いけど、私はあの人が死んだ方が、やっぱり幸せになれた。






君が話しかけた言の葉を抱え込んで、堪らなく嬉しい。


例えば言、例えば力、例えば行。


愛されているなんておこがましいことは言わない。


代わりに、私の愛している相手はちゃんと分かって?





応えも答えも堪えも要らない。


もう触れなくても十分。





現実が重要じゃない。

ほんの少しの事実と頭に広がる空想が中心。


君の愛は、あの人に与えたらいいじゃない。


ホントは、愛を知らないんでしょ?

意味を理解してないんでしょ?

ただ一方向に向かってないだけでしょ?







お小遣い、お年玉、お駄賃、みんな、みーんな、コーラに代わってしまえ。


君が望んだものを叶えるために、遣われてしまえ。


それでも余るくらい、君の願いは容易い。


ほらね、愛があるでしょ?







唇をなぞって


熱い目に映して


肌をこすりつけて





愛し方なんてどうでもいいの。


本当の愛なんて探さなくていいの。


両腕なんて掴んでくれなくていいの。




君が居ればいい。


私と君が居ればいい。


君を満足させられる私が居ればいい。


君を満足させられる誰かが居ればいい。


それが私であればなおいい。





私の愛って、それでいい。

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