第二章
まだ、グロイ系でhありません。
街外れの古い館。それはとてもひどく荒れていた。草花は枯れ、館内は荒れ果てていた。
そこに、ある一人の男が住んでいた。
彼の名前はブラッディー。
ブラッディーは、友人二人の娘を預かり、この館で育てた。
二人の友人の娘達の名前は、ウィリーとヴェン。そう名付けた。ウィリーとヴェンはゲームが大好きだった。そんなゲーム好きな二人に、ブラッディーは自分のお気に入りのゲームを教えた。
二人はすぐ、そのゲームが気に入り、そのゲームに夢中になって遊んだ。
まるでその姿は、死神のようだった。
今でもその遊びをしているのだが、最近は面白くないらしく、つまらないと言うばかりだった。そんな二人に、ブラッディーはまた新しいゲームを教えた。
無我夢中でその遊びを楽しく行う二人を見て、ブラッディーはとても満足していた。
ブラッディーの部屋には、沢山の玩具があった。それはみんな、ウィリーとヴェンに与えた物だったが、もう、いらなくなってしまった、ただのガラクタ、
捨てることはなく、いつの日か床一面を多い尽くすほどになっていた。
「ブラッディー!ブラッディー!」
その時、ブラッディーの名前を呼びながら、部屋のドアを開けてウィリーとヴェンが入って来た。ブラッディーは薄笑いを浮かべた。
「ハロウィンってなに?」
ウィリーがブラッディーに率直に聞いた。先ほどまで遊んでいた家から急いで帰ってきたらしく、息があがっていた。
ウィリーの質問に、ブラッディーはこう答えた。
「ハロウィンっていうのは、10月31日に行われるお祭りのこと。子供達が仮装して、夜中に人々の家を訪ねて、『Trick or Treot!』と言うんだ。その後のことは知ってるかい?」
ウィリーとヴェンにそう質問した。二人は顔を見合わせ首を横に振った。
ブラッディーはクスクス笑った。
「ハロウィンは、二人の好きなゲームなんだ」
そう言った。ブラッディーの言葉を聴いて、二人は面白そうな顔を見せた。
「本当!」
「本当なの、ブラッディー!」
ヴェンが嬉しそうに聞いた。ウィリーも同じことを聞いた。
ブラッディーは笑みを見せると、二人の頭にそっと手をおいた。
「だから、明日から3日間は、ゲームをしちゃいけないよ?ハロウィンがあるから」
ブラッディーの言葉に二人は頷いた。そして、話しが終わると、ウィリーとヴェンは館内で二番目に好きなゲーム・かくれんぼをはじめた。――数を数える声が廊下に響き渡った。