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第一章

グロイですので、注意してください。

第一章ではありませんが。



「ねぇウィリー、つまんないよ。」


少女・ヴェンが、誰かの家のカウンター椅子に座って、いかにもつまらなさそうな顔をして親友のウィリーに言った。


「うん。つまらない。」


ウィリーは短くそう答えると、椅子からおりて家の中を探りはじめた。

その様子を見ていたヴェンは、カウンターの上に置かれた、1枚の紙に目が奪われた。




【 10月31日。 いよいよハロウィン・パーティーだ!


        ハロウィン・パーティーとは・・・・

        子供達が仮装をして、夜、人々の家をまわり、

        『Trick or Treot!』

        と子供達に聞かれたら、               

      さぁ、10月31日まであと三日!  待ち遠しいハロウィン・パーティーの開催だ!】




その紙にはこう書いてあり、顔の彫ってあるカボチャ、魔女、その他いろいろな絵が描かれている、ハロウィン・パーティーのお知らせの広告だった。だが、一部分が欠けていた。

ヴェンは、そんなことはおかまいなしだった。


「ウィリー!ウィリー!」


カウンター椅子からおりたヴェンは、ハロウィン・パーティーの広告を持ち、大声でウィリーの名前を呼んだ。だが、ウィリーからの返事はない。もう一度呼んでみる。


「ウィリー!ウィリー!」


今度は聞こえたのか、二階からウィリーの声が聞こえた。


「何?どうしたの?」

「見ろよ、コレ!」


ヴェンはウィリーに、ハロウィン・パーティーの広告を突きつけた。ウィリーは広告を取ると、読み出した。そして、薄笑いを浮かべた。


「ハロウィン・パーティーだって。面白そう。」

「ああ。ハロウィン・パーティーのこと、ブラッディーにもっと詳しく聞こうぜ」


ヴェンはウィリーにそう言った。ウィリーの答えはもちろん、OKだった。

二人は誰かの家を駆け出し、出ていった。

そこにはただ、足音だけが、その場に響いた―――――


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