第一話
初めまして。
ぬこ機能です。
初めて書きます。
ドキドキです。
誤字脱字が多々あると思います。
ですが、その分頑張るので是非是非読んでいって下さい。
「どこまで追ってくんだよ!あのおっさん達。」
突然だが、俺達は追われている。
しかも黒服のおっさん達に。
追われるような事などしたつもりはない。とある少年のように不幸体質ではないし…
ぶつかったわけでもないし…
道端に転がっている空き缶をけったら、黒服のお偉いさんに当たったわけでもない。
「ほんっとに何で追われてるんだ俺達。」
因みに横では、青髪天パのベビーフェイスが走っている。こいつは中谷瞬也中学の頃から一緒で、一応親友だ。「ねえ、もう疲れたよ~。おんぶして~。それがダメなら囮になって。」
前言撤回。こいつは最低だ。
「お前はバカか!身を呈してでも知り合いを守るほど俺はいい人じゃない!それ以前に囮になったら人生終わるわ!」
「え~。じゃあ蹴散らしてよあの人達。」
「無理!俺そんな強くないから。それに黒服のおっさんだぞ!?黒光りするもんとか持ってるかもしんないじゃん!」
「黒光りってゴk「Gじゃないからな」…漫才してる場合じゃないよあの人達近くまで来てるし。」
「始めたのお前だろ…」
おっさん達は手をこちらにのばしている
「あっぶねえ!」
迫り来る手をギリギリでかわし、Y字になっていた道の右側に飛び込んだ
「なんかさっきからこんなのばかりじゃない?」
「こんなのって?」
「なんか、誘導してるみたいな…」
「そうか?」
確かにだいぶ人気の無い所に入ってきている
「ん…ここらへんって確かずっと一本道じゃなかったっけ?」
「あーそうだね~」
ちらっと、後ろを見てみると
「なんかあのおっさんブツブツ言ってねえ?」
「うん。言ってるね~」
「…隆起せよ『グランドリフト』」
ドゴオオォォ!
「「どわああぁぁぁぁ!?」」
な、なんだいきなり目の前の地面が盛り上がったぞ!
「ふぅ、これでもう逃げられませんよ。まったくいつまで追わせる…」
彼はブツブツ独り言を言っている
「俺達どーなんの?」
「さすがにヤバいよね…。」
おっさんの一人が携帯でどこかに連絡している。
「ターゲットと接触しました。はい、もう逃げられないと思います。ではお待ちしてます。」
「何されんだ?殺される?人質?」
「そんな事しませんよ。」
「そうじゃ、そうじゃ。」
「「おわっ!?」」
行き止まりのはずなのに後ろにはじいさんが…
「えーー!」
「どうした!?シュン」
「この人見たことあると思ったらうちの校長だよ!」
「そーなのか?」
「いっつも、式の時に寝てるからだよ~」
「うるせえよ」
「あのー本題に入ってもええかの?」
「あ、ああ。どうぞ。」
「面倒なので、単刀直入に言わせてもらうよ。君たちには学科を移動してもらう。」
「「は!?」」
そうそう、この学校は九南高等学校。
ここには2つの学科があって、1つは普通の『普通科』。そして謎の『法科』。
そんな怪しい学科に行く人などいないだろう。
「学科を移動してもらう。」
「何で2回言った!?」
「大事な事じゃから?」
「いや…そうじゃなくて。学科なんて移動出来ねえだろ!」
「まあ、そこは校長権限で。」「見事な職権乱用だね~」
「うっ…まあ、そこは校長だから、ね?」
「とにかく!君らには移動してもらうからの。」
たった今、その意味の分からない場所に入れられそうになっている。そりゃ、意地でも入るわけにはいかない。
「「だが、断る!!」」
「日野朱鳥じゃったか?」
言い忘れてた。俺の名前は日野 朱鳥黒髪赤眼で目つきが悪く長めの髪を後ろで縛っている。
「君は強制じゃ。」
「は!?いやいやいや、何でだよ!?」
「そうじゃった。ここは説明せんとかんかったの。」
「そうですよ。」
あ、この人達いたんだ。
「おぬしら、まだおったんか。」「まだ帰ってなかったんだね~。」
みんな結構ひどいな…
凹んでるし、なも無きおっさん達。
「もういいですよ。帰ります。」
さらば、おっさんA・B・C。
「三人もいたんだね~。」
「あのおっさん達誰だ?」
「教師じゃよ。」
「…年とったじいさんもいたぞ。」
「そこらへんも後で説明するから、まずはこれを見るのじゃ。」そう言われて校長に渡されたのは。
「これって、この学校のパンフレットか?」
「そうじゃ、パンフレットの学科説明と書いてある所の『法科』をよく見てみるのじゃ。」
校長に言われた通りによく見てみると、法の横に『魔』と、かなり小さな字で書いてあった…。
「『法科の横に『魔』って書いてあるが。」
「うむ。」
「うむ。じゃねえよぉ!なんだこれは!まさか、ここに入って魔法を勉強してもらうとかそんなオチじゃねえだろうな!」
「おお!まさにその通りじゃ!おぬしすごいのぅ。」
「はぁ…すごいのぅじゃなくってさぁ。普通の人は入らないとして、定員割れで不良が入ってきたらどーしたんだ?」
「それについては問題なしじゃ。」
「?…何でだ?」
「面接をするからの。」
「それって、結局誰も入って来ないんじゃ?」
「だからこその、スカウトじゃ。」
「・・・あれをスカウトだって言うのか?怪しいおっさんに追わせて」
「それは、君らが逃げるからじゃろう。」
「逃げない奴がいるか!殺されるかと思ったわ!」
「でも・・・逃げ出したのは君達だけじゃぞ」
ん?君達だけ?
「俺らの他にも誰かいんのか?」
「もちろんじゃ。生徒がしっかりおらんと成り立たんしの」
こんなあり得ない学校、もとい学科にまともな生徒などいるのか…。
この校長に無理矢理いれられた奴かあるいは変態さんか…。
どっちにしろ、オレはこんなとこ絶対に行かんぞ。
「じゃから、強制じゃと言うとろうに…」
「んなっ…!?心を読んだ!?ま…魔法か!?」
「いや~、だだ漏れだったね~」
「そうじゃ、そうじゃ、心を読む魔法がある訳なかろう」
いやいや、そーいうことは置いといて。
「そこら辺はどうでもいいから。で、理由は?」
「素質があるから、かのぅ」
素質…?ああ、魔法のか…
「それと、もう家族には了承を得てるからの」
あーだから強制なのね。
「それと、これからは寮生活なので、しっかりと荷作りをして朝早くに学校に来るように。その他の詳しいことは学科で話すからの。以上じゃ!」
それだけ言うと校長は「では、サラバじゃ!」と言って魔法を使ったのか、その場から消えた。
あれいいな。転移魔法みたいな感じかな。
それにしても忙しい1日だった。
黒服のおっさんに追いかけられ、地面が盛り上がり、学科を移動させられた。
なんか、これから面倒くさそうだなあ。いや、後ろ向きはいけないな。Let's positive thinking!
「なんだかたのしそうなことになったね!」
…こいつは気楽すぎだ。
「シュンの頭の中はいつも楽しいことになってるだろ」
「何だと!そんなこと無いやい!」
「キャラ変わってますよ。シュンさん」
「そーいえば。今回は朱鳥にしてはずいぶんと割り切ってたね」
スルーかよ。
「何のことだ?」
「もっと食って掛かると思ったんだけど」
「親にまで手が回ってちゃどうしようもないだろ。まあ、なるようになれって感じで」
「なんか…らしくないね」
「んなこたねーよ。それよりもさっさと帰って荷作りしないと間に合わないぞ」
「そだね。結構暗くなってるし」
辺りは既に日が沈んで暗くなっている。
今は…7時くらいか。かれこれ2~3時間はここにいたんだな。
「僕は急いで帰るね。親も心配するだろうし。また明日、バイバ~イ」
「じゃあな~っと俺も急いで帰るか。親が怖いし…」
-日野宅-
「ただいまー」「おかえりー。遅かったじゃないア・ス・カ・くん」
家に着いた朱鳥の前には彼の母親日野陽子がこちらに満面の笑みを向けている。(目がまったく笑っていない)
「今は何時でしょう」
「えーと、8時過ぎだな」
さっき、結構な距離追われていたからな。帰るのに時間がかかってしまった。
「因みに母さんがご飯を作り終えたのは、6時半程です」
「うん」
「ご飯はすっかり冷めてしまってます」
「うん」
「言い訳があるのなら5秒以内で考えなさい」
「短すぎだっ!もうちょい考え「5」もう始まった!?」
「4」
拙い。このままじゃ殺られる。考えろ、考えろ、考えろ、何か方法がある筈だ。
「3」
うぅ…拙い。パニックでまともに考えれない。
何かいい方法が無いかシュミレーションしてみよう。
NO.1部屋に逃げる
「……今だ!ダッシュ!」
「あ!待ちなさい!」
バタン! ガチャッ!
「よし、鍵も閉めたしこれで大丈夫…」
バコンッ!
「へ?」
なんと彼女はドアを無理矢理外してしまったではないか。
そうだった。うちの母親は力がとても強いでした。
「さーて。どうやらお仕置きが必要のようね」
第一候補却下
「2」
あと2秒だと!?次だっ!
NO.2土下座
「……ごめんなさい!」
額を床に当てて謝罪の弁を述べる。
「……朱鳥、顔を上げなさい」
やった!許してもらえたか!
ガッ!
あれ?何かを掴む音と同時に目の前が真っ暗に…
ミシミシミシッ!メキメキッ!
「ぐああぁぁぁ!イタい!イタい!」
「では、朱鳥が動けなくなったところで折檻タイムと行きましょうか」
なっ!?何故かお仕置きから折檻に酷くなってる!
「理不尽だああぁぁ!」
第二候補却下
「1」
ダメだ。どれもロクな結果にならない。
つーか俺の想像なのになんで上手くいかないんだよ!
「0。タイムアップよ。何か思いついた?」
こうなったらぶっつけ本番でいくしかない!
ええい!ままよ!
「母さんが悪い!」
-沈黙
痛い!沈黙が物凄く痛い!
言われた本人も唖然としてるし…
「ほう。言うに事欠いて母さんのせいですか」
拙い。なんか拙いとにかく拙い。
「何故母さんのせいなのですか?怒らないから言ってみなさい」
「そ…それは…」
「早く言いなさい。怒らないって言ってるでしょ」
「あーもう!母さんが勝手に校長と話をつけたからだろ!そのせいで面倒に巻き込まれてなかなかいえに帰れなかったんだよ!」
うわー。逆ギレだ。思いっきり逆ギレだ。冷静になったらかなり恥ずかしくなってきた。
「あっ!特別授業(普通の授業だと思っている)の話ね!良かったじゃない!遂に頭が良くなれるわよ!」
魔法の事を知らない…。あの校長上手くごまかしたみたいだな。
「あたかも、俺が頭悪いみたいに言うな」
よし、話題を逸らしたところで部屋に退散だ。
「ということで、明日から寮生活なんだよ。荷作りしなくちゃいけないんで。」
このままドアの前へ……後はドアノブを回して、ドアを開けて中に入るだけだ!
「ちょっと待ちなさい」
ビクッ!ダ…ダメだったか?
「……寮ってことはお弁当要らないの?」
「あ…ああ」
なんだ。そんな事かよ。びっくりさせんなよな。
朱鳥は部屋に入り、バタンとドアを閉めた。陽子は閉まったドアを見つめて「頑張りなさいよ」と呟いた。
作「ということで始まってしまいました『魔に属し魔に反する者』」
朱「おい。作者」
作「ん?なんだね朱鳥君?」
朱「この形式どっかでみたことがあるぞ」
作「こ…これはですねぇ。他の作者さんがやってるのを見て…」
朱「憧れたと?」
作「はい…」
朱「こういうことを俗にパクリと言うんだな」
作「いいもん!やってみたかったんだもん!」
朱「気持ち悪い喋り方すんじゃねえよ」
作「きゃー!朱鳥君がこわーい」
朱「黙れ。駄文をだらだら書きやがって」
作「うっ…その点は謝ります。申し訳有りません。これから精進します。」
朱「全く謝りゃ済むと思ってんのか?」
作「うるさい朱鳥君はほっといて次回予告!次回はようやく学園に突入!では、乞おうご期待!」
朱「あ!待て!こら!」