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闇の魔法使いにかけられたのは恋愛体質の呪いでした  作者: 希羽


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第29話 学長に会えない!?

 タイムリミットまで、あと55日――。


 学長を探し始めてから、もう3週間が経った。


 けれど、毎日学校中を歩き回っても、 学長の姿はどこにもない。


 やっぱり、学長室に行かないと会えないんだろうか……?


 でも、学長室には呼ばれない限り行くことができない。


 そもそも、学長室のある建物は空に浮かぶ学内最高層の建物の中。


 そこへ行くための道は……ない。


 待ち伏せするにしても、僕は空を飛べないから、建物にすら近づけない。


(どうしよう……)


 学長に相談するしかないのに、そもそも会えないんじゃ話にならない。


 そんなことを考えながら、いつもの教室に入ると――


「おい、ケン!」


 エドガーが僕を見つけて、大声で呼んできた。


「……なに?」


 僕が疲れた顔で返すと、エドガーはニヤリと笑う。


「この前、どっかの教室を丸焦げにしたらしいじゃねえか?」

「いや、それは誤解で……新しい科学武器を作ってて、ちょっと失敗しただけ」


 僕は視線をそらしながら答えた。


 実はこの前、超音波兵器の改良版を作ろうとしていた。


 けれど、うっかり……


 教室の机と床をちょっと……いや、かなり焦がしてしまった。


「先生が言ってたぞ。罰として、魔法生物の飼育施設の掃除してこいってよ」

「え、僕、今それどころじゃないのに」

「知らねえよ。失敗したお前が悪いんだから、ちゃんと責任取れよ」


 まぁ、確かに失敗したのは僕だけど……。


(くそぉ、こんな時に……)


「いいから行ってこい!」


 エドガーが僕の背中をグイグイ押してくる。


「わかったよ」


 こうして、僕は学長を探すどころか、魔法生物の飼育施設の掃除をする羽目になった――。

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