第12話 これが自慢のコレクションだ!
翌週――。
タイムリミットまで後347日。
今日は僕の寮の部屋にアレックスとリアムが遊びに来てくれた。
留学試験の対策を一緒に考えてくれるらしい。
「それで、魔法が使えない中、これまでどうやって生活してきたんだ?」
「リアムくんみたいに魔法を駆使して頑張ってました」
「嘘をつくな。そもそもどうやってこの学校に入学したんだ?」
「……カンニングとか」
「最低だな」
「ケンくんには、周りにケンくんを支持してくれる仲間がいたんだよ」
「あ、そうだった。アレックスくんの言う通り、桃太郎作戦……じゃなくて、皆が優しくしてくれたから何とかやってこれたんだよ」
「なるほど。だが、留学試験ではそう上手くいかないぞ。そもそも受験者数も少ないしな」
「桃太郎になれそうにないね。あ、あとは、一応いろんな魔法具を持ってるよ」
アレックスとリアムに自慢の魔法具コレクションを見てもらうことにした。
「す、すごいじゃないか!」
「ケンくん、何でこんなものまで持ってるの!?」
二人ともびっくり仰天。
さすがのリアムも僕のコレクションには驚いてるぞ。
「色んな人から譲ってもらったんだ」
「ケン、これなんか使えるんじゃないか? フルミナス・コルヌだ」
「えっ。これって高電圧装置『テスラコイル』じゃないの?」
「ケンくん、こっちも良いじゃん! これヘリオス・リングだよ!」
「えっ。それって高速回転する円盤『ジャイロスコープ』じゃないの? ほら、宇宙船やロボットにも使われるやつ」
「ケン、こっちもいいぞ! エヴァーフロスト・ヴェセルだ!」
「えっ。それってただのデュワー瓶じゃないの? ほら、超低温の液体窒素を保存するためのやつ」
「……」
「ケン、お前はひとまず魔法具の勉強をしろ」
「はい……」
こうして、僕は魔法具の勉強を始めることとなった――。




