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34 一方、その頃。会場の外では……

スタンプ押していただいている読者さん、ありがとうございました!!!!

[ラルゴ視点]


 ペトリカーナ様バンザイ!!


 試験を意図も容易く突破した私は、軽やかなるステップで最愛のいる観戦室に向かった。


 おお、麗しきお方! 私の有能さを褒めてくださるだろうか?

 楽しみで仕方がないではないか!


 しかし、残念だったのは、私ではなくヘルメッセンが一番に合格したということだった。

 私は二着。悔しいことに二着なのだ。


 いや、この試合の形式を考えれば、やつほど有利な人間はいないだろう。致し方ない。致し方ないのだ。

 あれははっきり言って、一人だけ試験を模範解答片手に解くようなもの。

 言い換えれば、カンニング、ズルと言い換えても過言ではない。


 などと、考えていたところで例のカンニングマン、もといヘルメッセンが木に寄りかかりながら虚空に向かって独り言を呟いている。


「ああ……そうだ……。いや…………こんなところでエサを集めるのは得策ではない……。…………そうか、わかった」


 気色の悪い男だ。

 男の性質や本職については、ぼんやりと聞いているが、それにしても側から見ていたら、何もない空間に一人で話しかけているただのクレイジーだ。



「ヘルメッセン殿。一位通過おめでとう。ぱちぱちぱち」

 

 ここで、私という人間の懐の広さ、そして奥深さを見せつけておく。

 ついでに嫌味のない拍手を送る。


 私が愚かな行いをすれば、私の名誉、品性、その他もろもろだけではなく、主人であるペトリカーナ様の品位まで疑われてしまうのだ。私は常に、ペトリカーナ様の親衛隊隊長としてふさわしい立ち居振る舞いを行わなくてはいけない。


 男は屍のような顔をして、ただポケットから取り出したリンゴスボリスの実を齧るのみ。


「貴殿にとっては、さぞかし容易な試験だっただろうな。何というか、一次試験を免除された身としては、二次がこれでは拍子抜けもいいところだったな。もう少し歯ごたえのある試験を期待していたが、ニース家にしては頑張った方だろうか? いかがかな、ヘルメッセン殿?」


 格式高い我がトレビアン家に張り合ってくる、欲深いニース家を私は嫌悪している。いや、軽蔑している。


 ペトリカーナ様が後妻のオーマン様を毛嫌いするのにはニース家出身という理由もあるのではないかと密かに思っていた。

 唯一、執事のセルドリッツェ氏のことは、ニース家出身でありながらペトリカーナ様もその有能さを認めて、一目置いていらっしゃる。あの男は私も認めている。4兄弟全員に平等な点は、まあ、少し気に食わないが、いい老人だ。


「楽に通過できるなら、それに越したことはないだろうが……。こんなのはただのビジネス……。無駄に時間や労力をかけたがるなんていうのは神経を疑うな……」


 おお、嫌だ嫌だ。喋り方も陰気臭い男だ。話しているとこちらまで陰気な気分になりそうだ。だが、ペトリカーナ様が必要とする力をこの男は持っている。

 私の個人的な好き嫌いはさておき、ヘルメッセンとは仲良くしておいた方が良いに決まっている。


「そういう考え方もありますな。人それぞれ、十人十色、はっはっは!

 それで? 今の所の通過者はどうなっているのかな? 貴殿のことだから把握しているのであろう?」


 ヘルメッセンは現場での通過者の名前を起伏のない声色で羅列する。

 まだ5人しか合格していないようだった。


「ヘルメッセン殿の弟子はまだ通過されていないようですな。助言はしてやらなくてよかったのか?」

「弟子? ロズカ・スピリツのことを言っているなら、あいつは弟子ではない……」

「そうだったのか。詳しいことは存ぜぬので」


 興味もないしな。


 あの小娘はヘルメッセンからの推薦でペトリカーナ様の元にきた。


 人材としてはかなり有望だが、ペトリカーナ様への敬意が足りない。あれでは親衛隊に入れてやることはできない。残念だったな、ロズカ少女。


「それで、弟子でないにせよ、何かの役に立てようと連れてきたのだろう? 不合格にでもなって良いのか?」

「一向に構わない……。俺は、子守をするためにあの女を連れてきたわけではないからな……」


 細かいことは話しそうにない。

 こちらとしてもわざわざ聞き出すほど知りたいとも思わないので、そのままにしておいた。 


「ああ、そうそう……。今話した通過者の情報の代金も、お前のご主人様に請求しておくからな……」

「なっ……!」


 なんと狡い男だ。それくらいのことまでお金を取ろうとするとは……。

 こちらは世間話程度に聞いただけだというのに!!!!


 無駄なお金を使わせたとペトリカーナ様にお叱りを受けてしまう……。


 やはりこの男とは気が合わないようだ。



 ヘルメッセンとは別れ、観戦室にたどり着いた私は、愛しのペトリカーナ様の元に駆け寄り、二次試験合格の報告をした。


「いちいち報告されなくても知ってるわ。なんのために映像盤があると思ってるのよ」


 巨大な映像盤はいくつかの区分に別れ、複数の二次試験の会場の部屋を写し出していた。


「それはその……私の合格の喜びを分かち合いたく!」

「は? 二次通過で浮かれてるんじゃないわよ」

「…………ごもっともで」


 ペトリカーナ様はため息をつかれる。

 憂を帯びたその瞳もたまらなく素敵です。


「アンタ、『音魔法』ソナーで色々把握できてたでしょ。そりゃ有利に決まってるわ。一人だけ試験を模範解答片手に解くようなものじゃない」

「…………むっふっ」


 私は打ち震えていた。


「何よ、気持ち悪いわね」

「むふっむふ」


 先ほど私がした例えとペトリカーナ様が同じことを表現したという事実に感動していたのだ。

 偶然、運命の悪戯? いいや、これこそが私がペトリカーナ様の第一の従者であるという証!!


 しかし、この気まぐれで飽き性なお方の側近でいるためには、期待に応え続けるしかない。

 そのことをすぐに思い出した私は、顔面筋を引き締め、周囲を見渡す。


 オーマン様とシェリアンヌ様は部屋の角で小さくなっている。ペトリカーナ様のセレモニーの影響で、すっかり周りからは冷たい視線を浴びせられるようになったのだから。


 普段であれば、ガウスマン様が肩をもつのだ。しかし、あの一件の後にガウスマン様がオーマン様に寄り添うようなことでもあれば、いよいよそういうことだと周囲が思うだろう。


 利に聡い、かの財務大臣がそんな悪手を取るはずがない。



 そして、私のお目当ては……


 やはり、見渡してもいない。

 これは好機。ルナットのメイド、いるとしたらオーマン様の周囲にいるはずだが、どこかへいなくなっているようだ。 


 ……さて、あいつらは上手くやってくれるのだろうか。

 ペトリカーナ様から、信頼を繋ぎ止めるためにも、あの3人にはきちんと役目を果たしてもらわなくてはな。




◆◆◆





[バビブベ三銃士視点]



「ペトリカーナ様バンザイ!!」


 バーバラを班長とする、ペトリカーナ様親衛隊バビブベ三銃士の3人は、木の多い森の中で肩を組んで円陣を組んでいた。気合いをいれるいつもの掛け声をあげ、作戦を成功させる気持ちを充実させる。


「おい、ブーデン! 声が大きいぞ!」


 アフロ男のビロンチョスが指摘した。


「オマエも注意する声がうるさいよ!!」


 唯一女のバーバラがビロンチョスに指摘する。


「バーバラ様の今の声が一番うるさいと思う」


 太った小男、ブーデンがバーバラに指摘した。


 彼女らには大きな声を出してはいけない状況にあった。しかしそれでも円陣を組んで気合いを入れんとするのには理由があった。彼女らには隊長ラルゴから課された超絶特別ウルトラ大事な任務があった。それは、ルナットのメイドの誘拐。人気のないところに行くまで尾行し、捕まえるという作戦だ。


 しかし、彼女らにとっては人を誘拐するという任務は初めてで、どこまでも小悪党に過ぎないバーバラたちが緊張をほぐすために、円陣を組んで気合いをいれるというのは、ごく自然のことだった。……彼女たちにとってはだが。



「何をされてるのですか?」 


「!」

「!」

「!」



 バーバラたちがどこまでも間抜けだったのは、円陣を組んで声を出したのが、標的であるメイレーンを尾行している最中だったということだ。観戦室を抜け、人気のないところへとメイレーンが歩いていくのをずっと気づかれないようについていったのだが、いざとなるとどうしても人攫いをすることに躊躇いがあった。


 そうして、突然ターゲットに声をかけられ、三銃士はものの見事に慌てふためいた。


「い、いやだなあ、たまたまこの辺を歩いてたんだよお嬢さん。俺たちは別にアンタのことを尾行してたわけでも、攫おうとしてたわけでも」


 ゴチン!


 アフロの頭に拳が振り下ろされる。


「アンタ!! 全部バラしてんじゃないよ!」

「いてて……ごめんなさい。ついうっかり、口が滑って」

「まあ。(ワタクシ)攫われてしまうのですか?」


 台本を読み上げるようにメイレーンは驚いて見せた。


 彼女たちは、腹を括り、互いの顔を見合い、そして " アレ " をやることにした。



「バ! バラのように可憐な紅一点、バーバラ・エーヤン!」


「ビ! ビビっちゃいなよ、天才的な記憶力! ビロンチョス・ビーチョス!」


「ブ! ブルブルお腹の力自慢! ブーデン・シートベルト!」



「「「我ら3人、ペトリカーナ様親衛隊・バビブベ三銃士、ここに参上!!」」」


 決まった……。

 3人は浸っていた。


「あの、すみません。少し聞いてもよろしいですか?」


 メイレーンが素朴な疑問を口にしようとすると、さすがはバビブべ三銃士の愉快なトリオ。たったこれだけで話がこじれていく。


「おっと、これはもしかして時間稼ぎをしようっていう魂胆かい? その手は食わないぜ!」

「そうだったのかい!? さすがビロンチョス! よく気がついたねぇ! さっきの失態は帳消しにしてあげるよ!」

「おまかせくださいバーバラ様。このビロンチョス……こう見えて、頭脳派ですんで!」

「そういうことだから、観念して質問するのを諦めるんだね!」

「……話が先に進まねぇから、オデが聞く。なんだ?」

「おいぃ!! ブーデン! 何勝手に話進めてんだぁ!」


 テンションの高い3人組に、メイドの格好の少女が一つの質問をぶつける。


「皆さん、選抜の二次試験はどうされたのですか?」


「……」


 3人は急に何も喋らなくなった。そして、しょんぼりと肩を落とす。

 

「もしかして、一次試験で落とされてしまったのですか? ごめんなさい、皆さんのことを特に気にしてなかったので、余計なことを聞いてしまいましたね」


 3人はげっそりとした表情になる。

 しかし、メイレーンはさらに傷口に塩を塗りこんでいく。


「ところで、そうなると、皆さんは選抜に参加してないただの部外者ということになるのでは……? 規定では、選抜に落ちた場合は敷地内に残っていてはいけないというはずでは……」


「お、俺たちはな、ラルゴ様の権力で無理やりペトリカーナ派の参加者の世話係という形で残れるようにしてもらったんだよ! 舐めんな!」

「そんなんで威張っても惨めになるだけなんだな」

「うっせーブーデン! ちくしょう!」


 敷地内に残ることができるのは、運営側の人間、選抜参加資格を持った人間、そして選抜参加者の世話係1名。メイレーンもルナットの世話係という形でこの場にいる。つまり、彼らも無理やり世話係という体裁でこの場に残っているのだ。


 彼女らもへこたれたままではない。


「とにかく! アンタを攫わせてもらうから、覚悟しな!」


 取り囲むようにジリジリとにじり寄る3人組。担いでいた【魔法器具】の武器を構えながら。


 メイレーンは人差し指を立てて、そのまま、ビロンチョスの方へと指差す。


(ワタクシ)呪いがかかっていまして……これ以上近づくと、ほら」

「なにをバカなことを__


 アフロヘアがジェット噴射したのではないかという勢いで、ビロンチョスは吹っ飛んだ。


 バーバラとブーデンはポカンと口を開けていた。

 目の前の出来事が、なんだったのか理解ができていなかったからだ。


 ビロンチョスは何もないところで吹っ飛んだ。


 メイレーンが指を差したその時に。


「な、何をしたんだいアンタ!? ちゃんと説明しないとただじゃおかないよ!」


 理解の範疇を超えた出来事への恐怖。


 メイレーンは首を傾げる。


「さっき言った通り、呪いです。(ワタクシ)に近づこうとすると、皆さん吹っ飛んでいってしまうのです。恐ろしいですね」


 ちっとも恐ろしくなさそうに、そう告げた。


「ちょ……ちょブーデン……アンタ、どうやって……」

「お? おぉ!? オデ、飛んで飛んで……」


 首後ろを掴まれたように、ゆっくりとブーデンが浮かび上がる。しかし、本来そこにあるべき引っ張り上げている何かが存在しないのだ。そしてヒューンと飛び上がったかと思うと、落下し、途中で透明な硬い何かにぶつかったかのように鈍い音を立ててお腹がへこむ。そして、白目をむいて失神した。


「な、なんなのさ! アンタ、本当に呪いだっていうのかい!?」


 バーバラは震える手で《反響の大巻貝(エコートランペット)》を構える。しかし、《反響の大巻貝(エコートランペット)》は一人でに動き出してバーバラの手を離れる。


「ちょ、ちょっと、どこへいくのさ!」


 手を伸ばしたその時、ゴツン! 巨大な巻き貝状の【魔法器具】はバーバラの顔面に激突した。

 

「くすくすくす」


 三銃士が気を失って倒れている中、メイレーンは一人、愉快そうに笑っていた。

 ……いや、一人ではないのだが。


「メイレーン様、お戯ヲ。オレは呪いではアリマセン」

「キシム。わかっています。少しこの方たちをからかっただけですよ」


 キシムは擬態化を解いた。透明な何もないはずのところから、みるみるうちに大きな白いクモのような体が姿を現す。


 透明になる擬態化は非常に強力ではあるが、保つのにエネルギーを使う。また、汚れがついてしまうとバレてしまうため、基本的にはキシムはアウスサーダ邸の清潔な場所で待機していて、必要に応じてメイレーンの『転移魔法』によって呼び出しているのである。今回は、こうなることを察したメイレーンがあらかじめキシムを呼び出しておいたのだった。


「さて、今のうちに目的のうちの一つを完了させないとですね」





◆◆◆




「うう……さむぅ……」


 辺りは真っ白。今度の場所は、雪が降り積もった部屋だった。


 結論が出ないまま、俺はロズカと別れた。一緒に捜索するというのも手だが、宝がたまたま1つだけ見つかった時にどうするかという話になるので、バラバラに探した方がいいということになったのだ。


 そもそも話をしていたら、どこかで「クリア条件の直接の示唆」に当たるようなことを言ってしまう可能性もある。きっと、ヒントの交換くらいはいいけど答えは自分で探してね、って言う試験官からのメッセージだろう。


 ロズカはしっかりしてるから、そのうち答えに辿り着くだろう。

 俺も頑張らないと。


「それにしても、隠し扉も、隠し宝箱もないのに、気づけば簡単なことって……」


 頭を捻るが、どうにもよくわからない。


 やはり宝箱のヒントを地道に探していくしか方法はないのだろうか?



 と、思ってるところで、強烈な甘ったるい香りが鼻を掠める。

 この試験会場で何度か鼻にした匂いだ。


 辺りを見回すと、やはり " ソレ " が現れた。


 壁など初めからなかったかのように、スーッとすり抜けて、周囲を三つの黄緑色をした大きな目玉で見回す。

 この世の物とは思えない、不気味で異質な存在。


 俺はそれらを度々見てきた。


 昨日の開会式で初めて見てから、人の集まるようなところではよく姿を現す。それも、1体だけとは限らず、2、3体の " ソレ " がいるような時もあった。人に害を成すでもなく、ただ、フラフラ浮かんでいるだけなので気にしないようにしているが、とても気味が悪い。なぜか俺にしか見えないようだが……。


 頭からぶら下がっている発光器官を揺らしながら、参加者の周りを浮遊している。


 とりあえず無視しておこう。


 今度の雪の部屋は宝箱が雪の下に埋もれているようで、普通は探すのが大変そうだが、


 「形状その6(スコップ)


 俺の便利な便利な《(ステッキ)》があれば、雪掘りも土掘りも簡単だ。形状を『スキャニング』して登録しておいてよかったぁ。


 『スキャニング』は、他の誰かの使った魔法を読み取ってどんな魔法かを分析できる魔法だが、それだけじゃない。構成物質、形状、動き、帯びてるエネルギー量、質感を読み取り、再現したりできるのだ。


 8項目のうち、『感覚(センス)』、『魔法陣(サークル)』を組み合わせると魔法を読み取る『スキャニング』が発動する。しかし、『感覚(センス)』と『物質(マテリアル)』、『形状(シェイプ)』、『移動(ムーブ)』、『仕事量(エネルギー)』、『生地(テクスチャー)』を組み合わせることで、それぞれの項目を読み取ることができるようになるのだ。


 そしてそれらは『書庫(ライブラリ)』に保存され、素材や魔力量が許す限り再現が可能だ。



 瞳のランプが緑色から赤に変わり、扉が全て閉まる。また、部屋自体が移動を始める時間だ。


 俺はこの5分でさっさと宝箱を見つけてしまいたいな、と考えていたのだけど、他の参加者を見てみるとそうでもないらしい。


 この雪の部屋には俺を含め6人も参加者がいるのだが、残りの5人は固まってこっちを見ながら何か話をしているだけで、宝探しをする気配がない。


 そして、そのうちの一人が俺の方へ手を伸ばし……


「高貴なる雷撃よ、獣の爪と化して目の前の敵を斬りさけ『サンダーファング・エッジ』」


 鋭い電撃の柱が3つ、こっちに向かってくる。


 急いでコマンドを入力する。


移動(ムーブ)』→《ターゲット指定》 対象は自分


 『身体起動』魔法で即座に飛び退く。


 まさか、いきなり攻撃してくるとは思わなかった。


「今のくらいは避けるよな」


 無礼にも攻撃を仕掛けてきた金髪の男は挑発してくる。


「いきなり何すんのさ」


 そういえば、あの顔、思い出した。

 こいつ、今朝ペトリカーナの後ろでニヤニヤしてた取り巻きの一人だ。


「僕はハグリオ・チェビオーニ。ルナット・バルニコル、これから、君をこの5人で排除しようと思う」



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