初めのミスに初めの成功
何が弱すぎるだろだよ!?
手加減だして弱く見せるんやなかったのかよっ!
ワンパンで決めちゃったらダメやろ!
ついでに言うと
ガチ課金装備相手やったし
まぐれじゃ絶対に言い訳出来んからな
「なんなのその攻撃力
おかしすぎるでしょ!」
周りからもざわめき声が聞こえた
チートなんじゃないかとも聞こえた
だけど最後にひとつの言葉が発せられた
「いや、1発で武器壊れてたし攻撃力全振り状態やったんじゃないの
これでチートって言うならこのゲームの面白さとか潰しちゃってるよな」
その一言に全員は納得した
ないすだ頭のおかしい奴
だがたまにかっこよくなるのはやめてくれ
他の人の1回戦目についてはとばすことにとよう
ちなみに頭のおかしい奴は勝った
2回戦目からの相手は初戦以上に弱く全部圧勝してしまった
頭のおかしい奴も勝っていた
そして決勝戦
俺vs頭のおかしい奴だ
「お互い全力でやろうね」
「とうぜん」嘘だけど
戦いが始まった
また一撃で決着が着いてしまうのだと思った
だが結果は違かった
一撃必殺を誇るであろう俺の剣はいなされた
そして粉々に砕け散った
こんなとこにコマンドいなしの使える奴がいるとわな
と胸を高鳴らせた
「強いな」
「お前もな」
これは事実である
確かにいなされたあとカウンターをもろにくらい負けてしまったがその剣の攻撃力は本物
これもこのゲームの面白さ
なんて言っても
あれほどの調整をまぐれでできるなんてことはない
強者の領域にいる物の装備作りに運など存在しない
その後おかしい奴は俺の耳元でこそっと一言言った
「お前…それサブ垢だろ」
びっくりした
まさかこんな簡単にバレるとは
まぁ初心者にあの武器が作れるわけもないけど
「友達にならないか」
こいつとならやっていけるとそう思った
「いいぜ」
こいつとゲームを楽しもうと思った
だけどまだ終わらない