現実
「トーナメントはスマホアプリで作るから準備よろしく〜」
誰もがそのアプリを知っているかのように語りやがって
「なんて名前のアプリか教えて貰ってもいい?」
何この沈黙怖いんだけど
そんなに俺おかしなおこ言ったか?
わからない
わからなすぎる
「えだそんなことも知らないの笑
人生から遅れすぎ笑」
またこの女かよ
てか人生から遅れすぎってなんだよ時代遅れの間違いなのか?
「別に知らなくたっていいだろ
それよりはやく教えてよ」
「どう考えたって普通にトーナメントって名前でしょ」
なんでいきなり正論だろ的な雰囲気で言い始めるのこの人
キャラ変えすぎにも程があるでしょ
てかトーナメントってなんだよまんまじゃねぇかよ
もう少しひねりを加えようぜ
まぁその辺は気にせず
そして俺はアプリストアでトーナメントと調べトーナメントアプリを入れた
そして次の瞬間変なものが誰かわからない人から送られてきた
なんだこれ
おかしな奴はおかしなまま?
これって前回の話のタイトルじゃねぇかっ!
別におかしな奴は少しは普通だったぞ
てか良い奴
おかしくねぇじゃねぇかよ
タイトル詐欺だ〜訴えてやるぞクソが〜
と思いながらちょいイラついた顔をしていると
おかしな奴が話しかけてきた
「どうかしたか?」
心配されてしまったまぁ心配されてもいいんだけど
「いや、なんでもないよ」
「それならいいんだけど」
次の瞬間話し始めた
「最初に対戦するふたりが決まったみたいだね」
「最初に対戦するのは名前の言ってはいけない陽キャ女子と〜」
変な女子と対戦する奴にはどんまいとでも言っておこう
「水那月くんで〜す」
どんまい俺、、、どんまい
ちょっと複雑の思いのまま対戦の準備を進めあとはもう対戦するだけとなった
「何その装備
最初に貰える装備じゃん」
当然のセリフだろう
それと周りが混乱していることもその中で言っている雑魚そのものということもその通りだろう
日本語の意味あってる気がしないけど
だけど忘れてはいけない
このゲームは使い方次第でどんな武器も最強になる
最強になるのだが
それなのに普通にびっくりしたことは
この女全装備フル課金じゃねぇか!?
確かに課金特有の素材やらなんやら貰えたりするけど
でもこの女の装備全部課金ガチャのじゃねぇか!?
いやもしかしたらこの課金装備も自分なりの改造が施されているのかもしれない
気をつけねば
「よーい、、、、、はじめ!」
その言葉と同時に今このアカウントで出せる最強の攻撃を出した
「先手必勝!」
そう言いながらもその攻撃はただ切るだけの普通の攻撃だった
だけど威力は普通じゃなかった
バキッ
「勝者、、、水那月ッ!!!」
「なんでそんな雑魚装備に一撃でやられるのよ!」
言うと思った
「そうだそうだ
おかしすぎるぞ〜ッ!」
「チートだ絶対にチートだろッ!」
言うと思わなかった
お前らはやりこんでんだろ!?
そんぐらい知っとけよ!
声に出さない代わりに心で話しておこう
なぜ超弱の初期プレゼント装備で課金装備をワンパンできたのか
それは誰でもわかるように
耐久力を一撃振れるぐらいまで研ぎ
攻撃力を爆上げしていたからだ
「いやいやいや
これ誰にでもできることだから
ゲーム内容のひとつみたいなものだからね」
よく言った元頭のおかしい奴
でもこんな常識を知らないなんて
最近までプロやプロ以外の上手い人としかやってなかったから普通が分からないだけかもしれないけど
これはさすがに弱すぎるだろ