プロローグ
以前短編にしていたものの連載です。
よろしければお付き合いください。
何が、いけなかったのか
誰が、いけなかったのか
私が、いけなかったのか
―――――否
何故、私だったのだろうか。
私でなければ、ならなかったのだろうか
私以外では、駄目だったのだろうか
狂おしいまでの憎悪が、身を焦がした
絶望と呼ぶ何かが、大きく口を開いているような気がした
内側から焼ける、その灼熱に
吐き気すらした
眩暈すらしそうな激情に
言葉が追い付かないほどの、想いに
身の内側が爛れるような気すらした
いっそのこと、全てを消してしまえば楽になるのだろうか
いっそのこと、全てをなかったことにしまえば、この想いは消え去るのだろうか
―――――でも、その後は?
全てを消したとして
全てをなかったことにして
私は楽になれるのだろうか
私は、戻ってくるのだろうか
―――――否
そんな、簡単には終わらせてやらない
そんな、優しいことなんて、したくない
私の絶望の一部でも
私の嘆きの少しでも
味あわせてやらなければ
そうでなければ、息すらできないほどに、苦しい
誰が、簡単に終わらせてやるものか
私を、こんな目に遭わせたニンゲンに、誰が、安寧を与えるものか
死など温い
そんな優しさ、誰がくれてやるものか
もう、きっと
私は帰れない
あの愛した世界には、帰れない
来たくなかった世界に無理矢理連れられ
二度と帰ることの叶わないあの世界を夢ですら見れない
こんな絶望、あってたまるのもか
絶対に、それ以上の苦痛を、絶望を、悲哀を
味あわせてやる
私は、そのためだけに、生きよう
私が、生きるために
そのためには
読んでいただき、ありがとうございます。