105/1957
No.110.無色の中の黒い赤
あぁ 果てしない旅の赤 導きだされるのは 虚無
何も感じず 怒りの炎が 猛るだけ
笑いを忘れたのは あの言葉
喜びが消えたのは 真実の裏切り
悲しみを止めたのは 枯れた涙
世界は自己満足な秩序と 欲望の渦巻く台風の
虜にされ 少しづつ確実に 人を腐らせてゆく
あぁ 衰えない 渦の中 弾き飛ばされるのは 孤独
全て理解り 言い知れぬ 欺瞞になり
笑いを忘れたのは あの言葉
喜びが消えたのは 真実の裏切り
悲しみを止めたのは 枯れた涙
そのうち自我を保てなくなり 体も心も溶け込んでゆく
あぁ とけこんでゆく 思考を忘れて
大いなる渦の中の 塵として




